隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「危ない国」と「怪しい国」~ミサイル発射した北朝鮮とJAPAN

2006年07月07日 02時12分50秒 | プチエッセイ
●アンバランスな感じ
 うーん、どう説明したらいいんだろう、この違和感。
 昨日の友人からのメール、「ストップ、北朝鮮! 恐ろしい時代になったね」の書き出しで、そのあと久しぶりのフィットネスを楽しんでいる自分を「どうなんでしょ」と軽く揶揄してた。
 そうなの、私だって同じ。ニュースを見て、なんじゃ!と思って、ミサイル発射の準備が終わってる、ってホントだったんだーと感心する、いや違う、「驚く」。でも、だからといって、何をするわけでもないし、動揺するでもない。
 かなり深刻なほどにヤバイことになっているので、流れをスムーズにするべく仕事をする。合間に仲間と「どうなった? え、また飛んできたの?」と話すけど、「なに考えてるんだろうね、あの国」程度の話をお茶を濁しちゃう。
 なんかなあ、いいのかなあ。でも、だからどうする?と言われると困ってしまう。でもおかしい。そのヘンなアンバランス感を昨日は一日感じていた。

●差別は×
 日本人はそんなに浅はかではないと思いたいけど、でも同じ血が流れる私たちや、私たちのの祖先も、まさしく人種差別をしてきた経緯がある。関東大震災のときには、「井戸に朝鮮の人が毒をいれた」という流布を広げた。最近でもチョゴリを着て通学している女子高校生をからかったりする事件が報道されたりする。そういうとき、やっぱりせこい国だなあと、尊敬できない国だなあ、と思ったりする。
 ミサイル発射などの昨今の出来事で、「おかしいよ、あの国」と言う人が増えて、それが意味もなく広がっていく恐れなんてないんだろうか。それも怖いし。
 とんでもない国ではあるけど、あそこにも普通の人たちが生きているんだし。こういう自分の国の驚くべき行為を知らされずにいる人だっているんだ(報道だって規制されちゃってるし)。そういう事実もあるしな。

●「危ない国」と「怪しい国」?
 「危ない人」という言い方で、トラブルのもとになるようなことをいともたやすく産み出してしまう人を例えたりするけど、「危ない国」はジョークにもできない。
 向こうから見たら、日本は「怪しい国」程度の恐れはあるのかなあ。過去には(過去にしてはいけないんだろうけど)本当に「危ない国」だったから、朝鮮半島だけではなく東南アジアの各国では今でもそのイメージでとらえている人もいるんだろう。日本はナチスを抱えたドイツのように、歴史の垢にきちんと真正面から向き合ってこなかったしな。恥ずかしい。だから、実はもう全然迫力のない国なんだけど(別に意味なく迫力なんてあってもしかたないし)、「怪しいなあ」と思われているかも。
 日本人はね、煮え切らないところもたくさんあるけど、結構魅力的な人種だと思えることもある。軽薄だけど、バランスがとれているし。一人の人間の描写としてはイマイチだけど、国民性を語る際の表現としては「この程度の普通さ」のほうが安全だ。あまり個性的だと、まとまりにくいし(?)
 でも日本という国はどうなんだろう。「魅力ある…」とは言えないんじゃないかな。第一に、自己主張に欠けるし、どこかの大国の腰ぎんちゃくとして生き延びていくことにきめちゃったみたいだし。何か抗議声明を出すにしても、遅いし、決まりきった表現しかしないし。ま、「怪しい国」よりもはいいのかな。

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