先日の「ゆるす」の話とあわせて考えさせられるお話のつづきです・・・・。
――――――――――――――――――――――――――――――――
かの有名な無窓国師が弟子を連れて天龍川へさしかかった時、
渡し舟に乗りこむと間もなく、酒に酔った一人の武士が
乱暴に乗り込んで船中でバタバタさわぎはじめました。
乗客がみんな迷惑したので国師は
「どうか、もう少しお静かにねがいます」
とやさしくたのまれると
「何をこの坊主、ワシに説教するつもりか!」
といきなり鉄扇(てっせん)で国師の眉間を打ちすえました。
師匠の前額からタラタラとほとばしる鮮血を見た待僧の面々、
この人達は今こそ出家の姿はしているが、元は北面の武士、
腕に覚えのある人々ばかり。
「おのれ、天に代って成敗する」と息まきました。
それらの弟子達を見て国師は
「お前達は口先ばかりの忍辱であってはならぬ。
これ位のことで怒るようでは仏道修行はつとまらぬぞ」
と諄々と誡められ
「打つ人も 打たれる人も
もろともに、ただ一時の夢の戯れ」
と詠じられました。
武士は非礼を深くわび、悔悟の涙を流して国師の弟子に
なったといわれています・・。
「あの人にひどいこと言われた」
「この人に、こんな目にあわされた、許せない!」
日常生活の中で、しばしば怒りを覚えることがあります。
しかし、過ぎてしまえば、夢幻・・
勝った負けた、損じゃ得じゃ、なんじゃかんじゃいいながら
皆、墓場へ墓場へと進んでいます・・
この厳粛な現実をみすえると、「絶対に許せない」と
思っていたことが、違った目で見れるのかも知れません。
「ならぬ堪忍 するが堪忍」
――――――――――――――――――――――――――――
墓場へ、墓場へと・・・・。
ブルブルブル・・・・。
でも、凡人の私、
物腰やわらかくたのんだのに、血を見る仕打ち受けたら
やっぱりそんな理不尽なこと許せない!
“水のようにさらさら生きたい”
なんて、書いときながら、
なんてこった・・・・。
ただ、「墓場」のひとことが重く自分にのしかかります。
絶対に、
許せないんだけど、
墓場に行くときまでひきずってしまうようなものにしたくない自分も
いるんだよなあ。
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かの有名な無窓国師が弟子を連れて天龍川へさしかかった時、
渡し舟に乗りこむと間もなく、酒に酔った一人の武士が
乱暴に乗り込んで船中でバタバタさわぎはじめました。
乗客がみんな迷惑したので国師は
「どうか、もう少しお静かにねがいます」
とやさしくたのまれると
「何をこの坊主、ワシに説教するつもりか!」
といきなり鉄扇(てっせん)で国師の眉間を打ちすえました。
師匠の前額からタラタラとほとばしる鮮血を見た待僧の面々、
この人達は今こそ出家の姿はしているが、元は北面の武士、
腕に覚えのある人々ばかり。
「おのれ、天に代って成敗する」と息まきました。
それらの弟子達を見て国師は
「お前達は口先ばかりの忍辱であってはならぬ。
これ位のことで怒るようでは仏道修行はつとまらぬぞ」
と諄々と誡められ
「打つ人も 打たれる人も
もろともに、ただ一時の夢の戯れ」
と詠じられました。
武士は非礼を深くわび、悔悟の涙を流して国師の弟子に
なったといわれています・・。
「あの人にひどいこと言われた」
「この人に、こんな目にあわされた、許せない!」
日常生活の中で、しばしば怒りを覚えることがあります。
しかし、過ぎてしまえば、夢幻・・
勝った負けた、損じゃ得じゃ、なんじゃかんじゃいいながら
皆、墓場へ墓場へと進んでいます・・
この厳粛な現実をみすえると、「絶対に許せない」と
思っていたことが、違った目で見れるのかも知れません。
「ならぬ堪忍 するが堪忍」
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墓場へ、墓場へと・・・・。
ブルブルブル・・・・。
でも、凡人の私、
物腰やわらかくたのんだのに、血を見る仕打ち受けたら
やっぱりそんな理不尽なこと許せない!
“水のようにさらさら生きたい”
なんて、書いときながら、
なんてこった・・・・。
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ただ、「墓場」のひとことが重く自分にのしかかります。
絶対に、
許せないんだけど、
墓場に行くときまでひきずってしまうようなものにしたくない自分も
いるんだよなあ。