こんにちは  お元気ですか(上郡町 そとかわピアノ教室)

上郡町の、小さなピアノ教室です。
ピアノを通して元気になれる教室を目指しています!

あれから1年・・・・

2009年11月09日 | その他
ちょうど今頃だったか、うちにピアノを習いに来ている生徒で、まだあんまり指がうまく動かない子が、学習発表会でピアノを担当することになり、毎日のように通って練習し、見事に弾きこなすようになったことを書き込みました。


今年はなんと、合唱コンクールで伴奏をするはめになってしまいました。

聞けば、伴奏者を決めるクラスの話し合いで誰も手を上げる人がいなくて、いつまでも話し合いが終わらず、とうとう覚悟を決めてやることにした、というのです。

昨年の伴奏はお友だちと連弾で負担は半分でしたが、今回は全部自分で引き受けなければなりません。昨年の頑張りがあったのだもの、大丈夫、という気持ちと、どこまでできるかな、という気持ちと半分でしたが・・・・。

早い動きの音符が出てくるところ、複雑なリズム、いっぱいに広げた手でつかむ和音など、それこそ、1小節ずつ繰り返し繰り返し指の運び方、動かし方を練習し、それでも少しずつ少しずつ堅さが取れ、テンポが安定してきて、コンクールを迎える頃にはすっかり板についてきました。

そして、迎えた本番の日。

本人もきっととても緊張していたでしょうが、私も客席から固まったまま、じっと見つめることしか出来ませんでした。

前奏が始まり、歌が入って、展開部分で難しい箇所がやってくる・・・・・

クリア!

1番を弾き終わり、間奏。
合唱は調子よく進んでいます。

聞いていて、思わず、涙が出てきました。
よくまあ、ここまで頑張ったものだと・・・・。
あなたって、何てすばらしい生徒なの・・・・

今までのレッスンでは、同じことを何回も何回も注意しても直してこなくて、しまいには大きな声で
「なんでなの!?」
と、言った事も何度もありました。

でも、このたびは自分でもよほどハラをくくっていたのでしょう、注意されたところ、教えられたことをおぼえて、できる限りの練習をしてきました。責任を持つということはなんと、人を成長させることでしょう。

こんな、こらえ性のない先生のもとで、よくぞ今まで頑張ったものだと思うと同時に、人の持つ可能性のすばらしさに胸が震えたのでした。