『現代人』(1952)
監督:渋谷実
出演者:池部良
小林トシ子
山村聡
高野由美
山田五十鈴
【作品概要】
中央官僚組織を舞台に戦後日本社会の暗部を描いた。1953年のカンヌ国際映画祭で上映された。
主演の池部良は東宝の俳優であったが、五社協定を破ってこの作品に出演した。後に池部は、この映画出演が彼に俳優業に対するプロ意識を芽生えさせたことから「自分にとってターニングポイントとなった記念すべき作品」と語った。

【感想レビュー】@theater
ずっと観たかった作品です
ようやく叶いました
!
池部さん、34歳頃の作品でしょうか。
その年齢で青春というにはあまりにも大人なのだけど、見た目の若々しさとモノクロなのもあって、違和感はないです
。
母親の療養施設の近辺を散策するシーンは、ベルイマンの『夏の遊び』の湖?だったか海だったかの大きな岩で男女2人やみくもにはしゃぐような、あのシーンを彷彿とさせました。
まさに青春賛歌…‼
筋書きはシンプルなものの、ラストに向けて次々とたたみかけるような急展開には目を見張るものがあります!
面白い…‼
その上、池部さんの全身スーツの立ち姿が惜しげもなくスクリーンいっぱいに映しだされ悩殺…

しかも何度も…‼あれはサービスカットですね
池部さんの腰の高さ位の石だったか石垣だったか…に片手でヒョイってジャンプして座るところとか、煙草を扱う一連の所作とか、艶々(←多分)の髪をかき上げる仕草とか…これは見惚れます…
劇場からマダム達のほうっという黄色い溜め息が漏れましたから…!
(わ、わたくしも…)
それが、どんどんと身を窶していく様が凄い…‼
そのうらぶれ方たりや…。
苦悶に歪む顔、髭面、額にハラリと落ちる前髪を頭を振って直す仕草。
狂気の宿る瞳…!
はぁ、二枚目スターの歪んだ表情というのは…なんて乙なものなのかしら…

そして1952年の作品ですが、舗装されていない道路や戦後復興の遅れている界隈や雑然として街並み。
さらに表面上は取り繕っているけど、どこか索漠とした登場人物達の心模様…みたいなものが画面から滲み出ていて、なんともいえない気持ちにさせられます。
この作品は、数年前の東京フィルメックス関連イベントで、西島秀俊さんが、池部良さん演じる小田切を、“この役はやってみたいなと思いますね”と仰っていたので、是非観たい~!と思っていたのですが、DVD化はされていなくて、どこかで掛かるのを楽しみにしていたのです
西島さんの演技や醸し出す雰囲気、存在感に魅せられて、過去作品の旅をし、いったい日本映画のどういった作品や俳優さんからヒントやインスピレーションを受けているのか。
その点にずうっと関心があるのですが、池部良さんには相当に影響を受けているように思います。
また二枚目なところとか、インテリなところとか、演じる役柄とか…うん、やはり似ている…
特集上映、あと一度くらいは行きたいなぁ
監督:渋谷実
出演者:池部良
小林トシ子
山村聡
高野由美
山田五十鈴
【作品概要】
中央官僚組織を舞台に戦後日本社会の暗部を描いた。1953年のカンヌ国際映画祭で上映された。
主演の池部良は東宝の俳優であったが、五社協定を破ってこの作品に出演した。後に池部は、この映画出演が彼に俳優業に対するプロ意識を芽生えさせたことから「自分にとってターニングポイントとなった記念すべき作品」と語った。

【感想レビュー】@theater
ずっと観たかった作品です

ようやく叶いました

池部さん、34歳頃の作品でしょうか。
その年齢で青春というにはあまりにも大人なのだけど、見た目の若々しさとモノクロなのもあって、違和感はないです

母親の療養施設の近辺を散策するシーンは、ベルイマンの『夏の遊び』の湖?だったか海だったかの大きな岩で男女2人やみくもにはしゃぐような、あのシーンを彷彿とさせました。
まさに青春賛歌…‼
筋書きはシンプルなものの、ラストに向けて次々とたたみかけるような急展開には目を見張るものがあります!
面白い…‼
その上、池部さんの全身スーツの立ち姿が惜しげもなくスクリーンいっぱいに映しだされ悩殺…


しかも何度も…‼あれはサービスカットですね

池部さんの腰の高さ位の石だったか石垣だったか…に片手でヒョイってジャンプして座るところとか、煙草を扱う一連の所作とか、艶々(←多分)の髪をかき上げる仕草とか…これは見惚れます…

劇場からマダム達のほうっという黄色い溜め息が漏れましたから…!
(わ、わたくしも…)
それが、どんどんと身を窶していく様が凄い…‼
そのうらぶれ方たりや…。
苦悶に歪む顔、髭面、額にハラリと落ちる前髪を頭を振って直す仕草。
狂気の宿る瞳…!
はぁ、二枚目スターの歪んだ表情というのは…なんて乙なものなのかしら…


そして1952年の作品ですが、舗装されていない道路や戦後復興の遅れている界隈や雑然として街並み。
さらに表面上は取り繕っているけど、どこか索漠とした登場人物達の心模様…みたいなものが画面から滲み出ていて、なんともいえない気持ちにさせられます。
この作品は、数年前の東京フィルメックス関連イベントで、西島秀俊さんが、池部良さん演じる小田切を、“この役はやってみたいなと思いますね”と仰っていたので、是非観たい~!と思っていたのですが、DVD化はされていなくて、どこかで掛かるのを楽しみにしていたのです

西島さんの演技や醸し出す雰囲気、存在感に魅せられて、過去作品の旅をし、いったい日本映画のどういった作品や俳優さんからヒントやインスピレーションを受けているのか。
その点にずうっと関心があるのですが、池部良さんには相当に影響を受けているように思います。
また二枚目なところとか、インテリなところとか、演じる役柄とか…うん、やはり似ている…

特集上映、あと一度くらいは行きたいなぁ
