☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『東京の日』(2015)

2015年11月07日 | 邦画(1990年以降)
『東京の日』(2015)

2015年/日本/102分/カラー/1:1.85/DCP/配給:マジックアワー
監督・脚本:池田千尋/出演:趣里、佐々木大介、浅野千鶴、渡辺真起子、香川京子

【作品概要】
孤独と人情が交差する東京の片隅で、二人は愛を見つけることができるのか?痛くて情けなくてリアルで、すべての瞬間が愛おしいラブストーリーの誕生!(HPより)

【感想レビュー】@theater
今回は、『東南角部屋二階の女』の監督・脚本や黒沢清監督の新作『クリーピー』の脚本を手掛ける池田千尋さんの作品ということなので、是非観ることにしました~

渡辺真起子さんと香川京子さんに惹かれたのもあります
若手俳優陣は存じ上げない方ばかりだったけど、そういうのも東京という街の匿名性が出ていて私は好きでした
ストーリーはふわふわと展開していくのだけど、とある日からとある日までを切り取った日常の、でも少しずつズレていく感じが面白かったです。
三叉路?だったかの角にある、味のある民家に面した道を来る日も来る日も通る。出掛けたり、戻ってきたり、その日中には戻ってこなかったり。。

同じ道、同じ階段、同じ住まい。でも少しずつズレていく。ふわふわとたゆたうような日常にも小さなドラマがある。突然ポンと現れた女性の視点によって、自分の日常がつまらないものに感じたり、そんなに捨てたものでないことに気付いたりする。
面倒をみているのだかみられているのだか

タイトルの『東京の日』、香川京子さん、少しずつズレていく日常、住まいの屋上から眺める東京。それらから小津安二郎監督の『東京物語』へのオマージュが感じられるのだけど、なんだかとっても良かった。
『東京物語』で若者を演じていた香川京子さんが『東京の日』では素敵なマダムですから。。そのシーンはとっても素敵な時間でした