『桜桃の味』1997年/イラン/カラー/98分
監督:脚本:製作アッバス・キアロスタミ
撮影:ホマユン・パイヴァール
出演者:ホマユン・エルシャディ、アブドルホセイン・バゲリ、アフシン・バクタリ
【作品概要】
“自殺”を通して生きることの意味を語る傑作。

【感想レビュー】@theater
キアロスタミ監督の追悼上映特集、『キアロスタミの全仕事』に行って参りました。
平日なのにとても混んでいました。
ソフト化されている作品も多くはないので、上映の機会があるとやはり混むのですね📽
『桜桃の味』
時間が経つにつれて、じわじわと感じ入るものがあります。
98分間一貫していて、死にたい男がそのちょっとした(‼︎…本人はそんな感じでお願いする)手伝いをしてくれる者、を探すというシンプルなストーリーなのです。
キアロスタミ監督ならではの、“ジグザグ道”はもちろん健在
緩やかに見えたけども。
もう、うんざりするほど、行ったり来たりです。
“道”も。“人生も”…
クルド人も出てくるし、アフガニスタンやトルコなど、周辺の国から来てイランに暮らす人々も出てきます。それは、イランに暮らす人々にとっての日常なのだろうなぁ。
周辺の国で起きる事があまりにナチュラルに入り込んでくる環境に思いを馳せつつ。
でも、彼らとの出会いは主人公にとっては大した意味を持たないようでいて、いや、でも段々と変化していくようでもありました…
骨太で簡潔なテーマの一貫性と、豊かな描写のグラデーションに舌を巻きます。
動いていないようで、確実に動いているような。
こうして、強い一貫性を保った映画を観ると、数日経っても消えない侵し難いイメージが確立されていくのですね
確実に人生は続いていくのだ…という普遍的なメッセージを受け取りました。主人公の表情と、ラストの演出と。
ふと現実に心を配ると、果実は甘く、夕景は美しく、人は温かい。
何処でも、彼処でも。
キアロスタミ監督作品の必修(‼︎)ようやく観れました

監督:脚本:製作アッバス・キアロスタミ
撮影:ホマユン・パイヴァール
出演者:ホマユン・エルシャディ、アブドルホセイン・バゲリ、アフシン・バクタリ
【作品概要】
“自殺”を通して生きることの意味を語る傑作。

【感想レビュー】@theater
キアロスタミ監督の追悼上映特集、『キアロスタミの全仕事』に行って参りました。
平日なのにとても混んでいました。
ソフト化されている作品も多くはないので、上映の機会があるとやはり混むのですね📽
『桜桃の味』
時間が経つにつれて、じわじわと感じ入るものがあります。
98分間一貫していて、死にたい男がそのちょっとした(‼︎…本人はそんな感じでお願いする)手伝いをしてくれる者、を探すというシンプルなストーリーなのです。
キアロスタミ監督ならではの、“ジグザグ道”はもちろん健在

緩やかに見えたけども。
もう、うんざりするほど、行ったり来たりです。
“道”も。“人生も”…

クルド人も出てくるし、アフガニスタンやトルコなど、周辺の国から来てイランに暮らす人々も出てきます。それは、イランに暮らす人々にとっての日常なのだろうなぁ。
周辺の国で起きる事があまりにナチュラルに入り込んでくる環境に思いを馳せつつ。
でも、彼らとの出会いは主人公にとっては大した意味を持たないようでいて、いや、でも段々と変化していくようでもありました…

骨太で簡潔なテーマの一貫性と、豊かな描写のグラデーションに舌を巻きます。
動いていないようで、確実に動いているような。
こうして、強い一貫性を保った映画を観ると、数日経っても消えない侵し難いイメージが確立されていくのですね

確実に人生は続いていくのだ…という普遍的なメッセージを受け取りました。主人公の表情と、ラストの演出と。
ふと現実に心を配ると、果実は甘く、夕景は美しく、人は温かい。
何処でも、彼処でも。
キアロスタミ監督作品の必修(‼︎)ようやく観れました

