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■名もなき庶民が日本の主役だった「田中角栄の時代」があった 週刊ポスト 2015.06.30 山本皓一

2022-03-08 05:05:33 | 日記


■名もなき庶民が日本の主役だった「田中角栄の時代」があった

週刊ポスト 2015.06.30 山本皓一

https://www.news-postseven.com/archives/20150630_332539.html?DETAIL

 

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かつて「田中角栄の時代」があった。それは名もなき庶民がこの国の主役だった時代である。


〈政治は、地表を吹きすぎていく風のようなもので、国民にとって邪魔になる小石を丹念に拾って捨てる、それだけの仕事である。理想よりも現実を見つめ、国民がメシを食えるようにすることが大事だ〉──角栄語録の一節には政治の原点がそう語られている。


政治家の役割は、安倍晋三首相のように「オレが最高責任者だ」と国家・社会を自分の思想に染めようとすることではない。

あくまで“政治家は脇役、主役は庶民”という徹底した民主主義の思想がそこにはある。


1972年、「今太閤」「庶民宰相」と呼ばれ、国民の熱狂的な歓迎の中で首相に就任した角栄だったが、人気とは裏腹に、当時の日本社会は高度成長のピークを過ぎ、大都市と地方の格差の増大、公害の深刻化といった社会のひずみが表面化して、国民の閉塞感と政治への失望が広がっていた。


それは現在の日本が置かれた状況と重なる。

あの時代、角栄の目はまっすぐ国民生活の再生に向けられた。


彼の政治手法がそれ以前やその後の門閥政治家、官僚出身政治家と違ったのは、自分たちの役割は国民のためにならない法律、時代に合わない法律をつくりかえて国民生活を豊かにすることにあるという強い信念があったことだろう。

「政治は数、数は力」と自民党内で勢力をのばしながらも、数に驕る手法ではなく、むしろ多様な意見に耳を傾け、自分と意見が違っても有為な人材であればどんどん登用した。

苦労人ならではの人間的な幅広さと奥行きがあった。


だからこそ、多くの政治家が集まり、官僚たちも角栄のブレーンとなって政策の行き詰まりを突破しようとした。

その1人だった下河辺淳・元国土事務次官は角栄登場の意味をこう語っている。


「日本社会のひずみはもはや西洋から輸入された東大法学部の学問、政治、法律では解決できなかった。田中角栄は1人の日本人、新潟県人として発想し、必要なら六法全書さえ否定する行動力があった」


もちろん、「六法全書の否定」とは、安倍首相のように憲法の解釈論をこねくり回して自衛隊を海外に派遣しようという“官僚的ご都合主義”とは全く違う。


角栄は国土や社会のひずみを改めるために、日本列島改造論を掲げて全国に道路をつくり、トンネルを掘り、国土開発を推し進めた。

そうしたやり方は“土建屋政治の元祖”のように批判されるが、今の政治家の公共事業バラマキとは異なっていた。

大都市に集中した産業を地方に分散させて格差をなくすという原則を打ち出し、産業再配置と、こんな社会ビジョンを描いていた。


〈二十代、三十代の働きざかりは職住接近の高層アパートに、四十代近くになれば、田園に家を持ち、年老いた親を引き取り、週末には家族連れで近くの山、川、海にドライブを楽しみ、あるいは、日曜農業にいそしむであろう〉(著書『日本列島改造論』より)


これほど明快な社会ビジョンを国民に提示することができた政治家は後にも先にもいない。

外交面でも、角栄は戦後日本の課題だった日中国交正常化を成し遂げ、エネルギーをアメリカの石油メジャーに依存しない独自のアジア資源外交を展開した。角栄の外交思想を端的に表わした言葉がある。


「人の悪口を言ったり、自分が過去に犯した過ちを反省せず、自分がすべて正しいとする考え方は国の中でも外でも通用しない」


「主張する外交」を掲げながらも芳しい成果を残せない安倍首相は、この言葉をどう聞くのだろうか。

国民が今「角栄の時代」に郷愁を感じるのは、偶然ではない。


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名もなき庶民が日本の主役だった「田中角栄の時代」があった
週刊ポスト 2015.06.30 山本皓一
https://www.news-postseven.com/archives/20150630_332539.html?DETAIL


■現役医師「恐怖を煽るテレビを消して、私たちは外に出よう」 11年前の新型インフルと状況は同じ PRESIDENT Online 2020/08/18

2022-03-08 05:04:45 | 日記


■現役医師「恐怖を煽るテレビを消して、私たちは外に出よう」 11年前の新型インフルと状況は同じ

PRESIDENT Online 2020/08/18

大和田潔(医師:東京医科歯科大学臨床教授を経て、あきはばら駅クリニック院長(現職)。頭痛専門医、神経内科専門医、総合内科専門医、米国内科学会会員、医学博士)

https://president.jp/articles/-/37981?page=1


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・私たちは、何と闘っているのか


「玄関先に“中傷”するビラ 青森の実家に帰省」といった報道がなされ、札幌ナンバーが北海道の他地域で忌避されるという話を、親戚や出張されている方から伺いました。


「相互監視と嫌がらせ」は、どんどん自分の心を貧しく卑しくするだけです。

メディアが植え付けた恐怖による過剰防衛を和らげる必要性を痛感しています。


松江のサッカー部のクラスターでは、校長先生が謝罪会見をしました。

そもそも完全に防衛などできないウイルス性疾患では謝罪は不要で、対応すれば済む話です。


新型インフルエンザで学級閉鎖になっても、校長先生は頭を下げたりしません。

コロナウイルス災害による、旅客運送業のバス会社の苦闘が再放送されていました。


私は、複雑な気持ちで番組を拝見していました。

一つは、ひたむきに仕事を存続させ雇用を守ろうとする社長と社員さんに対する共感。


もう一つは、「私たちは何と闘っているのか」という疑問でした。

国民同士がパニックになって狭い範囲でいがみ合うことは判断を誤り自滅につながります。


日本は、コロナ被害が少なかった数少ない国として世界の連帯を再構築する立役者になり、これからの新しい世界の形を作っていくべきです。

進路を誤らないようにしましょう。

 


・コロナで「自己責任」は間違っている


私たちは、自分のことは自分でするように育てられます。

自己責任という便利な言葉もあります。


でも、トレーニングの意味を持たない「運動部のしごき」を強要されてケガをしても「自己責任」なのでしょうか。

部活動のように国民全員の連帯責任と言われて、逃げられない状況にさせる方法論も誤りです。


私は、コラムでメディアがどのような方法で私たちに恐怖を上手に与え、不安を継続させてきたかお伝えしてきました。

それは、私たち全員が持っている、人間としての心のバイアスをうまく利用したものでした。


よくわからない補助金もたくさん使われました。

新型コロナウイルスで東京に数百人、日本で千人程度の人が陽性になったと報道されても街中を肺炎の人を運ぶ救急車であふれることはありません。


倍でも一緒です。

勘の良い方なら皆うすうす感じていたように、状況は最初から日本は日本のコロナを考えればよかったのです。


メディアやコメンテーターがさかんに喧伝したことと、現実世界のファクトの乖離はご覧の通りです。

このままでは日本が新しい世界構図の構築に貢献するビジョンを阻害し、大きなブレーキになっている点は看過できない問題点です。

 


・日本の入院死亡率は世界より格段に低い


「重症者は増減していますが海外に比べると大変に少ない」、「検査対象を数千にしてもPCRの95%以上は陰性です」、「重症者は増えていません」、「十分ではないのですが国産治療薬の候補があります」、「子供たちに陽性者が複数判明しましたがほとんど無症状で元気です」「地方都市に散発しているので、汚染地区から飛び火したわけではありません」「新しく専門病院を作りましたので医療の交通整理がなされる予定です」と、私たちに語りかけることもできるのです。


8月の今になって「日本の入院死亡率は世界より格段に低い」と小さく報告されましたが、「ただ、初の患者が出てから今回の全体像把握までに約7カ月かかり、米国や中国の約2カ月に比べて(筆者註:5カ月も)遅い」とのこと。


日本では死亡率が格段に低いと5カ月前の3月に大きく報道されていたら、国民の不安も減り救われた企業はたくさんあったことでしょう。

バス会社の社長さんの苦労も減ったに違いありません。


まだ報じられていない良い情報が他にもあるかもしれません。

発展途上国でも使えるイベルメクチンは、米国を含む多くの国で単独もしくは複合剤で治験に入っていることは見事にスルーされています。


国内のアビガンの治験がやっと軌道に乗ったことが8月に入り報道されました。

日本では治験や治療薬、医療機関のインフラ整備など積極策については非常に消極的な反面、ネガティブな報道と自粛要請圧力と精神論には力が注がれています。

 


・現在の日本は「コロナ流行」の最善の最終形態


たとえば東京は1日に8000件PCRを施行できますが、1日に90件しかできない県もあります。

検査数に比例して判明数が多い東京だけが汚染されているわけではありません。


沖縄も、検査数を増やしたら東京とほぼ同じ4~5%のPCR陽性率でした。


「他の県にも広がり始めて第2波が始まった」「他県も東京のように汚染される」「都心からコロナがやってくる」「日本は封じ込めに失敗した」「重症者が増加」「一度かかると後遺症がひどいから失敗は許されない」「だから自粛継続を」と恐怖をあおる報道がこれからなされるかもしれません。


予想がつきますので、メディアに踊らされることが無いよう、引き続き先手を打ってお伝えしておきます。

実は現在の日本の形が、世界中のどの国にとってもコロナウイルス流行の最善の最終形態だと思っています。


希望のもとに上昇気流にのるための処方箋の一つを示したいと思います。

まず私が、今起きていることに既視感(deja-vu、デジャヴ)を覚えていることからお伝えします。

 


・「新型インフルエンザ」の状況にそっくり


私は、商用ではない、患者さんや社会のためになる情報の無料ブログを続け、15年間になります。

11年前のブログの一部を以下に引用します(一部改変)。


現在の状況にそっくりなことに、皆さんも驚かれると思います。

読み返すまで忘れていたので、私も驚きました。


・・・


大切なことは、新型インフルを季節性インフルとそれほど分けて考える必要があるか否かということです。

毎年、季節性インフルが流行り何万人もの方が罹患します。


これからも、全例に多大なコストをかけて遺伝子検査をして、新型インフルであるか否かの調査をする必要があるのでしょうか。

まだ明らかになってはいませんが、新型インフルは強毒性ではないようです。


さらに、通常の治療で回復する疾患のようです。

私は、A型インフルエンザと診断された患者さん全てに遺伝子検査をする必要性は無いと考えています。


遺伝子検査を十分行っていないからといって、首都圏でバタバタと人が倒れていっているわけでもありません。

まんえん期に入り、散発的に新型インフルが季節性インフルに混じって発生するような場合、発熱外来のような対応は適切ではないと考えられます。


すでに世の中に新型インフルがまんえんしているのに、発症してもいない人を社会から隔離して何の意味があるのでしょう。

つまり、新型強毒性ウイルスに対する対策を新型インフルにそのまま採用したことが過ちのひとつで、過剰過ぎてしまったともいえます。


さらに、それでも、食い止めることもできずに、まんえんしている。

現場では、私たちはあまり病に倒れることもなく社会活動を行えている。


メディアの操作も人々の混乱も、おどろくほど変わらないものです。


・歴史は繰り返す、今が「終了形」だ


実際をきちんとわきまえないで、「新型=隔離」、「新型=遺伝子検査」といったステレオタイプな対応しかしないから混乱が起きているのです。


大切なことはひとつ。今のところ、新型インフルは、いつものインフルエンザと同じで大丈夫なようだ。

だから、季節性のインフルと同じように予防して、同じように治療すればよい。ということです。


恐ろしい何者かが迫っているような報道は自粛すべきです。

落ち着いて、毎年の冬にやっているようなことを今年は夏にもすれば良いだけ、ということを報道すべきです。


通常のインフルが流行っている時期にも、マスクで予防していない人がほとんどでしょう。

マスク売り切れもナンセンスです。


疫学的にやりたいことや理論的に正しいこと、が、実際の現場で正しいとは限らない。

全例PCR(遺伝子検査)の方針はもう止めることです。


首都圏でも既に混じっているでしょうから。

 

・・・

 

いかがでしたか? 


PCRの偽陰性やマスク売り切れまで一緒です。

その後、新型インフルは騒がれなくなり日常化して忘れ去られていきました。


皆さんにも、新型コロナの未来が見えてきませんか? 

2009年5月21日の記載なので、時期もソックリです。


現在の形が、実は終了形なのです。

恐怖の継続のためかインフルとコロナは違うと言われますが、同じウイルス性呼吸器疾患なので似た点の方が多いのです。


当時、私は新聞のコラムでも新型インフルのソーシャルディスタンスや重症化について繰り返しお伝えしていました。同じです。

歴史は繰り返します。


そして、「一度目は悲劇として、二度目は、喜劇として」にならないようにしましょう。

 


・「複数の医師が議論する番組」がない


コメンテーターが無責任に好き勝手に発言を繰り返すTVプログラムはあっても、様々な医療者が責任を持って国民の未来について建設的な激論を円卓で戦わせる映像を見たことがありますか?


面白いことに、一つの番組に専門家として登場する医師は、番組の趣旨に沿った1名だけの場合がほとんどです。

異なる意見の複数医師が隣り合わすことはありません。


皆さんも不思議に思いませんか?

ガン治療の際、その人の命がもちろん一番ですが、仕事や家族の事も考えて相談して治療方法を決めます。


良い医師は「病気を見て人を見ず」なんてことはしません。

患者さんのためを思って異なる意見の医師たちが、治療方法について議論を戦わすことが日常風景です。


考え方の多様性がリスクを減らすからです。

 

 

・全体主義と相互監視の恐怖を感じる


私は、コロナウイルスの見方に多様性が無い状況を危惧していました。

未知のウイルスなので、世の中に詳しい人は1人もいない。


だから、とりあえずよく知っている専門家の意見にツベコベいわず従いましょう、守らない人がいると感染が増えるから相互監視も強化しましょう、そういうことだったと思います。

自粛警察もマスク警察も、他県ナンバー狩りも、感染者の家への投石も根っこは一緒です。


他の医療者が黙ってしまい過剰防衛したのもそのためかもしれません。

私は、ウイルス自体にはではなく全体主義と相互監視強化の恐怖を感じていました。


この二つは、ユートピアと反対の絶望的な社会ディストピアの源泉です。

映画『1984』や『未来世紀ブラジル』などで、繰り返し描かれているのでご存知の方も多いでしょう。


ウイルス自体による影響は、11年前のブログの状況とほとんど変わりません。

異なっているのは、メディアの手法などが洗練されたことです。


人間の心理バイアスを巧妙に利用しています。

実際は新型インフルと共通の点が多かったにもかかわらず、絶望を与えるディストピア化をどのように後押しされたのか学ぶことが重要です。

 


・コロコロ言うことが変わるメディアの無責任


メディアは無責任にウイルスの毒性が弱まったとも言いだしました。

新型コロナウイルスは、人工ウイルスになったり強毒になったり弱毒化したり忙しいウイルスです。


今になって、「ウイルスが刻々と変化しているのでTV出演して説明してくれませんか」などという出演依頼がいくつか来ました。

何を戯事たわごとを言っているのでしょう。


新型コロナウイルスは、最初から今も何も変わっていません。

現在、陽性者は5万人を突破しています。


予定では夏でも強毒で少なくとも2割が重症化して何万人も瀕死の状態のはずだったと思います。

どうなってしまったのでしょう。


沖縄での流行が報道されていますが、その数百人、一人ひとりの沖縄までの経路を報道しなくて良いのですか? 

最初メディアは個人の路線特定など詳細に公開すべきと主張していました。


こうなることを半年以上前の2月から予見し、忘れないように記録を続けました。

様々なことが、どれだけ放言されているか理解できるでしょう。

 


・「正しい情報をもとに我慢して粘り強く頑張りましょう」と言いたい


末端の弱い個人やお店を追いつめる一方で、スウェーデンの疫学責任者アンデシュ・テグネル氏や米ニューヨーク州のクオモ知事のような、未来のどうなるかわからないことにも責任を取る覚悟をした統一された指揮者は、日本には最初から不在でした。


記録は破棄され、チームは解散しました。

冒頭のバス会社の社長さんや国民は、この状況と戦っていたのです。


お店を閉めた老舗の店主の方、甲子園やインターハイが中止され、休校になった学生、ウイルスを持っていないのに地元に帰れない都民……皆同じです。

これから補助金のための増税が始まりそうです。


不条理の極みです。

私は最初から「正しい情報をもとに我慢して粘り強く頑張りましょう」と凍える人々を毎日励まし続けました。


冷たい波を一緒にかぶりながら周りの人々を励まし、泳ぎつづけました。

そして、6月から凪がやってきました。


恐怖を与えず、もっと外に出るべきだったと思います。

これからは、美しい外の風景を楽しみましょう。

 


・「守りの自粛」だけでは負けてしまう


受け身の検査に過ぎないPCR、抗体検査や自粛は、問題を解決しないことは自明です。


米国感染症研究所のファウチ所長はワクチンの有効性を50%ほどだろうと予測していますが、登場すれば安心につながるでしょう。

日本用のワクチン確保の報道も少しだけ流れました。


最初中国やアジアで起きて日本で起きていることを観察して洞察した私の予想を、補佐する論が報告されるようになりました。

心強いかぎりです。


けれども「検査を拡充したら、ワクチンが出たら、治療薬が出たら」と結論を先延ばししてはいけません。

失点ゼロでも自ら得点しないかぎり、良くても引き分けの敗北パターンです。


要は心の持ちようです。

新型コロナウイルスは、遺伝子RNAと殻しか持たない弱い物質です。


細胞内だけでしか増殖できません。

自然界のものに付着しても短期間で壊れてしまいます。


細菌のように、自然物をエサにして自己増殖することもできません。

真夏の日光も浴びたいし、秋には涼しい高原を歩きたいものです。


外で友達と元気に遊んだりスポーツしたりする子供たちの姿を眺めつつ弁当を食べることは、平和な国ならではの至福の一つです。

公園の芝生にウイルスはいません、外に出て自分で得点を重ねていきましょう。


私は、流行は6月から10月初旬まで小康状態だろうと予想しています。

まんえん期では、クラスターと呼ばれるものも調査拡大による陽性者の判明にすぎず重症者は少ないものです。

 


・日本人は何をするにも真面目すぎる


そうは言っても、高齢で持病もあるし……と思われる方も多いでしょう。

当面、それで良いと思います。


不安な間は、無理をしなくて良いでしょう。

ただ心に余裕を作り、正しく判断する気持ちを育てておきましょう。


日本人は、何をするにも真面目すぎます。

真面目さが清潔と整頓を生んでいるのですが、行き過ぎはよくありません。


他人がみんなウイルスのカタマリに見えてしまいます。

新型コロナウイルスは、ここかしこに薄く広がりつつも悪さはしていません。


私たちの体には細菌もウイルスも常在しています。

コロナの話題になるたびテレビを消していたら、元気に生活できるようになりました! とおっしゃってくれる患者さんが増えています。


テレビを消しても、見逃して損してしまうことはありません。

それよりも、息を整え自分の思考を自分の手に取り戻しましょう。


夏や秋の早朝の体操や散歩は、気持ちのよいものです。

外に出て、散歩しながら樹々を眺めて自分の頭で思索しましょう。


夏の今、流行は凪状態なので安心して熱中症に気をつけて散歩などをすればフレイル(年齢を重ねて虚弱になること)と心肺能力低下の予防にもなります。

冬にワクチンや治療薬が出たら、追加の安心になると考えましょう。


心に遊びや余裕を作って希望をはぐくむ気の持ちようが、正しい判断をしたり活き活きとした生活を送ったりする処方箋になります。

恐怖に追いつめられると他者に自分の人生を乗っ取られて、判断を誤ります。


コロナ災害は数十兆円かけた一つの勉強でした。

それを飛躍につながる先行投資に変えていくビジョンが大切です。


一人ひとりが元気になりさえすれば、経済活動も自然に浮上してきます。

心に余裕が生まれれば、日本の国際的な新しいやるべき役割にも目を配ることができるようになるでしょう。


私は、そう願っています。


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現役医師「恐怖を煽るテレビを消して、私たちは外に出よう」11年前の新型インフルと状況は同じ
PRESIDENT Online 2020/08/18
大和田潔(医師:東京医科歯科大学臨床教授を経て、あきはばら駅クリニック院長(現職)。頭痛専門医、神経内科専門医、総合内科専門医、米国内科学会会員、医学博士)
https://president.jp/articles/-/37981?page=1

 


■原発テロ被害、政府が極秘研究していた 「最大1万8千人急死」予測も 西日本新聞(2018/3/19)

2022-03-08 05:04:29 | 日記

 

■原発テロ被害、政府が極秘研究していた 「最大1万8千人急死」予測も

西日本新聞(2018/3/19)

https://nishinippon.co.jp/item/n/402120.amp

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福島第1原発事故を受けて策定された原発の新規制基準には、テロや航空機衝突への対応が盛り込まれている。

実は30年以上前、政府は国内の原発が攻撃を受けた際の被害予測を極秘に研究していた。


当時の「警告」はどこまで生かされているのか。

被害予測は、外務省が外郭団体「日本国際問題研究所」に委託し、1984年に報告書にまとめられた。


81年、イスラエル空軍がイラクの研究用原子炉施設を爆撃し、原発攻撃の脅威が注目されていた時期だ。

原発の核燃料は、厚さ2メートル近い鉄筋コンクリートの格納容器の壁などで保護されている。


報告書は特定の原発名には触れずに100万キロワット級と想定。

爆弾の貫通力を高めれば格納容器の壁は破壊されると指摘する。


その上で、電気系統と冷却機能を失った場合、放射性物質が周辺の都市部に拡散。緊急避難しなければ最大1万8千人、5時間以内に避難した場合でも同8200人が急死すると予測した。

長期的には放射性物質セシウムで汚染され、原発から最大約87キロ圏内で住めなくなるという。


報告書は「反原発運動などへの影響を勘案」(外務省担当課長)して部外秘扱いとされ、福島の事故発生後まで未公表だった。

2月23日、原子力規制委員会の山中伸介委員が九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)を訪れた。


九電が昨年12月に設置を申請した「特定重大事故等対処施設(特重)」の建設予定地を視察するためだ。

特重は、テロなどで重大事故が起きた際の対応拠点として、新規制基準で整備が義務付けられた。


九電の計画では、航空機がぶつかっても機能を保てる建屋を造り、発電機や制御室、冷却用貯水槽を配置する。

もっとも、特重はあくまで原子炉を冷却する機能が損なわれた際、事故対応に活用するバックアップ施設だ。


原子炉や格納容器自体の補強ではない。

新規制基準は、航空機が衝突する確率が「1千万年に1回」を超えない限り、原子炉施設の補強は求めていない。


例えば航空機が格納容器にぶつかった場合、衝撃に耐えられるのか。

山中委員は視察後、報道陣の問いに「機密事項が含まれ、答えられない」と述べた。


「原発は、発電コストをいかに小さくできるかという経済性を最優先に設計している。設計条件に、攻撃を受けても安全という項目はなかった」

原発メーカーに35年間勤め、設計や保守点検に携わった元技術者の小倉志郎さん(76)=横浜市=は、そう指摘する。


盲点となるのは、使用済み核燃料を貯蔵する燃料プールだという。

小倉さんによると、核燃料には強い放射性物質がため込まれているが、燃料を覆う金属製の被覆管は薄くて損傷しやすい。


プールのある補助建屋も攻撃に耐えられる構造ではない。

84年の報告書について、原子力規制庁の担当者は「初期条件や詳細な内容が分からず、事故対策には活用していない」と説明。


「原発への攻撃は規制庁の守備範囲を超える。武力攻撃事態対処法や国民保護法で対処するものだ」と話す。

九電は「格納容器や補助建屋などの重要設備は強固に設計している。具体的な強度は、セキュリティーの問題で答えられない」としている。

 

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■原発テロ被害、政府が極秘研究していた 「最大1万8千人急死」予測も
西日本新聞(2018/3/19)
https://nishinippon.co.jp/item/n/402120.amp