あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

アンソロあれこれ

2016-05-29 23:30:02 | サイト関連
 かねてよりこちらでも告知させていただいていましたが、灰原哀アンソロ「朝ちゅん~LoveMeThroughTheNight」がGWに発行されました。
 これもすでに何度も書いていますが、私も相方ともども参加させていただいています。で、通販も始まり発送も一段落してきたと聞きまして、先日はアンソロ主催者でもないのにあまりの素晴らしさに勢い余ってアンソロネタバレ茶会なども開かせていただきました。
 そこで実は新たな夢のアンソロ企画少年探偵団アンソロが始動するというスペシャルな事もありました。2017年夏ということです。もう楽しみ過ぎて、自転を早送りしたいです。

 
 さて、話はこのほどの灰原哀アンソロに戻りますが、通販もひと段落ということで、今回のアンソロについて少しネタバレも含めて裏話を書かせていただきたいと思います。


 今回は最初から「R指定」ということで、これまでのサイト作品を読んでいただいている方はご存知の通り、私には全く未知の領域です。というか思いっきり領域外です。とはいえやはりせっかくのアンソロ、素敵な方々の話が読みたい!ということで主催者でもないのに、あの方・この方・かの方と灰原二次作家の皆さまに全力で参加営業をしたところ、皆さん快諾(私認識)してくださり、喜んでいたわけですが、やはりこうなると自分も書かない訳にもいきません。ええ、確実に手に入れるため灰原界のお祭りに参加をせねばということで書いてみましたR指定!


 と声高に言えればカッコいいんですが、実の所書きあがってみたら「……R?」と真顔で聞かれるほどの、エロさは皆無なお話になりました。
 サイト相方特権で先にずっと読ませてもらっていたのですが、今回の相方の作品はスケールも仕掛けも含めかなりの大作でした。だからというわけではないのですが、どうせなら私の方は逆に雰囲気と空気で読む作品にしたいなということもあって、新志の日常の風景を中心に書いてみたんですが、いかがだったでしょうか?

 そんなわけでいつもよりも私としては説明描写を減らしたので、以下は蛇足ながら少し補足をしたいと思います。

 R指定なのでCPはあっさり新志に決まったんですが、今回は新志だからこそ「宮野志保」ということを大事にしたいと思っていました。もちろん新志の志保さんなので灰原時代の経験は大きいわけですが、しかし一方でやはり志保さんという存在の少なくない割合で明美さんからの影響があるだろうと同時に、でも明美さんのことを話せる存在はいないんですよね。唯一いるとすれば新一なんでしょうが、志保さんがそれを自分に許すかというと、そう簡単にはいかないだろうなとも思うのです。でも新一にとってはそれは絶対に超えるべき壁なんですよ。
 ということでこういうお話になりました。

 もう一つは明美さんの好きな和歌の話です。実は最初、これについてはもうちょっと説明を入れてたんですが、説明形で雰囲気や空気が壊れる事、相方が無い方が良いんじゃないかというアドバイスもあり、敢えて志保さんの台詞での説明だけにしました。もともと完璧に理系なはずの哀ちゃんが古典や歴史に詳しいのは、明美さんの影響だろうなと考えていたこともあり、明美さんは和歌や古典というのが好きなんだろうという設定をずっと考えていました。
 そんな事もあり今回も和歌の話を考えていたのですが、春の恋の和歌、というのはたくさんあるし、それこそもっと有名な例えば小野小町の歌なんかもある中で、あえて和泉式部を選んだのには理由があります。
 和泉式部は恋愛文化が華やかな平安時代の中でも特に「恋に生きた女」と言われます。実際、自分自身の恋を多くの歌に託した情熱の歌人でもありますが、その華やかさは明美さんのイメージとは対極にあるかもしれません。組織の中で志保さんの様な籠の中の鳥ではないですが、それでも監視付きの条件付きの自由だった生活の中で、また妹や組織の事を考えると簡単に恋ができるような環境でも無かっただろう明美さんが、自由に恋愛して、自分の気持ちを歌に託して赤裸々に吐露する式部の生き方に「いつか自分もこんな風に恋ができたら」と憧れていて、そして赤井秀一と出会い、その恋に一喜一憂する時に式部の歌を思い出してたら良いな、と思っていました。
 また一方で妹視点から見ている志保さんにとっては和泉式部と明美さんというのは結構ギャップがあって明美さんが生きていた頃は不思議に思っていたけど、でも新一と恋をする中でちょっとづつ明美さんの考えていたことが理解できるようになってる、という以前から考えていた設定を今回のアンソロでは書かせていただきました。

 もちろん書いていない部分は読んだ方がお好きに想像してくださったら良いのですが、蛇足ながら書かせていただきました。
 
 本当に素晴らしい一冊ですが、拙作で読んでくださった方が少しでも楽しんでいただければ幸いです。

















 











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