決別

　オリックス・バファローズが球団名を変更するらしいです。ここで散々書いていたとおり、筋金入りの近鉄バファローズファンとしては昔の恋人の音信を聞いた様な何とも複雑な気持ちです。
　昔、継承が買収条件だったブレーブスの名をたった二年で捨て去り、復興のシンボルだったブルーウェーブを簡単に変更した球団なので、最初から予想していたことでありそれほどショックはありません。むしろバファローズという呼称がようやく自由になったといういう意味ではホッとしています。ただ宮内という人は球団をもっちゃいけない人、というか社会的なものと関わりを持つ様な器の人では無いという気持ちは強くなりました。
　球団とは何か、といわれれば野球ファンそれぞれに答えがあると思いますが、単純に儲けるための手段としてなら他を考えて欲しいです。同じ事は楽天の三木谷オーナーにも言えますが。今にして思えば本当に最低な球団経営者二人にパ・リーグもバファローズも食い荒らされたんですね。

　1989年の近鉄バファローズが優勝した時に阿部アナウンサーが言った「天国の佐伯オーナー見てますか？」という言葉には子供心にも感動したものです。今はただ、楽天とオリックスがさっさと球団を手放して欲しいです。そうしたらプロ野球ファンに戻ろうと思っています。

　最後に、これがバファローズの最後のドラマでした。「事実は小説よりも奇なり」なんですよ（TVで見てましたが、その瞬間は本当に夢みたいでした。人間は驚きすぎると感動できないことをこのとき知りました）。でも一度で良いから素直にマジックを減らして優勝して欲しかったなあ。


9回裏完全版　北川博敏　奇跡の代打逆転満塁サヨナラHR