kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ゴジラ

2014年08月19日 | 年間ベスト3
日時:8月3日
映画館:バルト11
パンフレット:A4版800円。超充実の内容。

この作品の公開にあわせ、1954年版初代「ゴジラ」がデジタルリマスターで上映され、運よくその試写会が当たった。すると来場者全プレとして過去24作品のクリアファイルをもらったのだが、これを家に持ち帰ったところ・・・

ウチの奥さん「これ観たなあ、これも観た、これも観た・・・」

と平成&ミレニアムゴジラはウチの奥さんの方がよっぽど観ていたことが発覚。
ということで、今回の「ゴジラ」は久しぶりに家族3人で鑑賞となった。

どう書いても未見の人にはネタばれになるような映画なのだが、結論から言えば、大傑作怪獣映画。
何十年も思い焦がれてきた「こういう怪獣映画が観たかった」と唸るような作品。1分たりとも息を抜く暇がない。怪獣が激突することに論理的な裏づけをしているから、ある意味、人間パートがなくてもドラマが成立したってところがすごい。

ワタシは人の目視線の怪獣映画、戦争映画の延長としての怪獣映画が大好きなのだが、そこの押さえ方が素晴らしい。遠くでかすかに起きる大災害、目の前でひしゃげる建造物、コントロールを失い墜落するジェット戦闘機、金門橋で大混乱に陥る米軍戦車、逃げまどう市民・・・最近、あまりお目にかかれない不安をかきたてるような無力感にあふれる映像がいい。

見えそうで見えない怪獣というのもいいし、ここぞで吼え、ここぞで火を噴くゴジラの溜めのカッコいいこと。結局、ゴジラは人間の味方でも敵でもなく、大自然の一部であるというリアルな存在感。

日ごろ、東宝ゴジラシリーズに辛口なウチの奥さんもなかなかの高評価。

早くも次作が楽しみなのだが、キングギドラにモスラ、ラドンも出るという。今回、ナゾの敵役がいたから面白くなったところもあるが、既知の怪獣の登場でどんな映画になるのか楽しみでもあり、不安でもあり。

ところで、怪獣ギャレス監督が関わったドキュメンタリー「HIROSHIMA」だが、ウチの職場の広島フィルム・コミッション担当に聞いたら、広島ロケで関与したという。
ギャレスがいたかどうかはわからないのだが、もしかしたらギャレスがウチの事務所に来ていたかも知れないと思うと、感慨深いなあ。
ちなみにパンフレットでは広島の祈念館を訪れたと書かれているが、これは広島平和記念資料館の間違いだろう。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館というのもあるんだけどね。(←観光の仕事をしているもののこだわり)






題名:ゴジラ
原題:GODZILLA
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:アーロン・ジョンソン、渡辺謙
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 広島市現代美術館特別展「ド... | トップ | ただいま製作中 それはリボ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

年間ベスト3」カテゴリの最新記事