かと言って、
ネットで人々に叩かれるのも拝見していて痛々しく思えます。
いま言えることは、87歳にもなっていたのに、運転してはいけなかったのでしょう。
が、昨日できていたから、今日もできるだろうとは、誰でも思うものです。
人は、他人のことは客観的に見られるけれども、自分のことはわからないものです。
この方が事故を起こされた翌日事故を起こしたバスの運転手の方は
即逮捕でした。
その後、大津市で右折しようとした52歳の女性も即逮捕でした。
それらから比べると、この87歳の方が逮捕されないのは不公平です。
たしかに不公平ですが、
しかし、だからと言って、ネット民が叩きまくるのはどうでしょう。
犯した罪は法律で罰せられるのですから、
私達は黙って見守るだけで十分ではないでしょうか。
インターネットの時代になり、
誰でも自分の意見が言えるようになったことはよいことですが、
しかし、
罪を犯した人達に対して、昔より過酷な状態になっているのではないでしょうか。
こういう寓話がありますね。
姦淫した女性を殺そうと、大衆が石を投げているとき、
イエスキリストが、
「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」
と言うと、
石を投げる人はいなくなった。
最近の、偶発的に罪を犯してしまった人を叩くネットの人た
このイエスキリストの言葉を思い出していただきたいと思う。
*
☆人轢ひてしまひし人も昨日まであなたと同じ罪なき人で
☆まだ人を轢ひてはをらぬ人あすも轢かぬと言へぬ此の世の定め
☆八十を七つ超えるもすぐならむ七十歳も早かりしかば
☆ああ歳はとりたくないと思へども特急のごと歳は近づく