お盆に近づいてきてから各地で水の事故が相次いでいる。
私達の子供の頃は、
お盆の間は死んだ人が足を引っ張るから海とか川で泳いではいけないと言われていた。
高知県では、こういうふうに言う大人が大半だったと記憶するが、
最近は、そういうことを言う大人はいないのだろうか?
それとも、ああいうふうに子供に言うのは高知県だけだったのだろうか?
迷信のような話だが、
しかし、台風の来るシーズンだから、
見た目、大丈夫そうに見えても、
波が高くなったりして危険が潜んでいるのだろう。
子供の頃は、
お盆とかお正月は親族が集まって先祖を拝むのが常だった。
私は嫁いで来て、義母に一方的に押し付けられたから、
現在は、お盆には嫌な思い出しか残っていないが、
子供の頃は楽しいことも多かった。
が、最近では、そういう風習は廃れて自由になった反面、
海とか川に対する恐れも薄くなったような気がする。
こういう事故のニュースを聞くと、
やはり昔から言われていることは守ったほうがいいような気がする。
というか、
お盆に入るころは暦の上で秋が立っているのだから、
もうあまり海とか川で泳がないほうがいいのかもしれないとも思ったりする。
まだまだ昼間は暑いけれども、
台風が近づくこともあり、
また昼間がだんだん短くなってくることもあって、
立秋を過ぎたら山で冷を取るようにしたほうがいいような気がする。
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★海川で泳いでならぬと言はれこしお盆はむかしのことになりぬる
★お盆には死者が子供の足つかみ溺れさすとぞ聞きにし昔
★お盆でも泳ぐ世になり海川でおぼれる者の多くなりゆく
★台風の高波これがたくさんの大人子供を攫ふ理(ことはり)
そういえば、子供のころそんな風に言われたことがありますね。
私は昔、お盆に主人の実家に行き、クラゲに刺されてひどい目にあいました。
「お盆になったら、海になんか行くものではない。」と姑に言われました。
私達の子供の頃はお盆には泳いではいけないと厳しく言われて、子供だった私は信じ込まされていました。
これだけ水の事故が増えると、私達大人が、昔の言い伝えを伝えていかないといけないかなと思います。
小さい子供や若い人の水の事故は痛ましいです。