以前、夫の知人から着ぐるみのマスコット人形のことを聞いたことがある。
夏場、あれを被ろうとすると、
着た人の汗が浸み込んでいるから猛烈に臭いのだそう。
それを聞いてから、マスコット人形を見てたも可愛いと思えなくなった。
一昨年の8月にユニバーサルスタジオ大阪に孫と行ったとき、
時間は限られていたけれど、
炎天下を着ぐるみ人形が歩いていた。
私は「さぞ暑いだろうな」と思うばかりでた、見ても楽しめなかった。
それが数日前は
ひらかたパークで着ぐるみをしていたアルバイトの男性が熱中症で亡くなったと聞き、
ますますああいうマスコット人形の存在を疑問に思う。
だいぶん前にも、
東京ディズニーランドでも
熱中症になった着ぐるみの人が無音の救急車で運ばれるという話を聞いたことがある。
そのとき、なぜそんな危険なことをさせるのかと腹立たしく思ったことを覚えている。
あんなことを生きている人間にさせるべきではない。
もし、どうしてもマスコット人形が必要だというのなら、ロボットで代用させればいい。
その命は地球より重いと言われている人間にさせることはないのだ。
ああいうテーマパークで働くことを希望する人もいるようだが、
何も命の危険を冒して着ぐるみにならなくても、
テーマパークにはもっと安全な仕事はあるだろう。
人命軽視はどんな場合も許されることではない。
*
★夏真昼着ぐるみを着てゐる人を見て気の毒なれば楽しめざりき
★実態を知れば着ぐるみ人形が可愛く思へることはなくなる
★死者ひとり出れば十分着ぐるみの仕事をなくす理由とならむ
★冬場のみ着ぐるみさせてよしといふ決まり作りてバイトを守れ