かみなり

心臓に人工弁を、耳に補聴器をしている昭和23年生まれの団塊世代です。趣味は短歌です。日々のよしなしごとを綴っていきます。

イギリス映画・・・『テス』

2018-10-04 17:59:45 | ブログ記事
今日の午後は美容院に行く予定をしていましたが、

ふと見た映画に引き込まれて最後まで見てしまいました。

映画の題名は『テス』。

ごらんになられた方は他にもいらっしゃるでしょうね。

なぜ最後まで観てしまったかというと、

主役のテスを演じる女優さん(ナターシャ・キンスキー)が桁違いの美人だったことと、

そのストーリーに引き込まれてしまったせいです。

悲しい物語でした。

総じてヨーロッパの映画には悲しい結末で終わるものが多いですが、

これもそうだったということでしょうか。

途中からは、前に観たことがあるような既視感を感じましたので、
たぶん以前にも観たことがあった映画だったのでしょう。

が、またやっぱり感動してしまいました。

道徳観とか宗教観は現代とは若干ずれているようなところもありましたが、
しかし、感情的な面では共感できるというか理解できる内容でした。

昔も今も、男性は女性に純潔を求めます。

また女性も、純潔を守ろうとします。

現代は、できちゃった婚が盛んですから、
過去の道徳観は失せたように思いがちですが、

しかし、

根っこのところでは、

やはり、男性は女性に純潔を求め、女性は言われなくても純潔を守ろうとするのは本能のようなものでしょうね。

ですから主人公の女性(少女)が

雇い主の息子に純潔を奪われてしまうのは、少女の罪ではなかったのですが、

その後、

相思相愛で結婚した相手の男性は、純潔を失っていた主人公の女性を許しがたかったのです。

が、映画は、

身体は汚されていたけれども、心はずっと純潔を保っていた女性の不幸を描いていました。

それが、この映画のテーマだったのでしょう。

最後は、相思相愛だった男性も女性を許して帰ってくるですが、

時遅しで、その時は、生活のため仕方なく、最初に純潔を奪った男に養われていたのです。

そうしないと、貧しい彼女の一家が路頭に迷う状態になっていましたから。

そして、最後は、主人公の女性が、少女だった彼女を犯した男性を殺して終わるのですが、

なんともやりきれない結末でした。

原作の小説では、さらにこの女性が絞首刑になるところまで描かれているようですが、
映画より、もっと悲惨ですね。

それにしても、
女性は美しく生まれついただけで、かくドラマチックになるというストーリーでもあったような?

*

昨年亡くなった私の畏友、村形明子さんが、

「女性は若くて美しいというだけでステータスです」

と言っていたことが思い出されます。

美人だった彼女も、若いころはずいぶんちやほやされただろうと思います。

その体験から出た言葉だったかと。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ナスターシャ•キンスキー (lemonwater2017)
2018-10-05 08:17:00
おはようございます。

ナスターシャ•キンスキーですか、とても懐かしいです。彼女の作品で印象に残ってるのは、パルムドール受賞の『パリ、テキサス』ですか。

微妙な役?でしたが、ホント美しかった。キャットピープルのイメージが強くて、外見だけの女優さんかと思ってましたが。意外や意外、あの青い瞳はエロを超越した美しさでした。

あの映画に比べたら、タイタニックなんかね。

昔の女優さんて皆、ホントに美しかったですね。
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転象さんへ (びこ)
2018-10-05 09:38:22
私は、最初、イングリッド・バーグマンかなと思いながら見ていました。

途中から違うということがわかりましたが、負けないくらい美しかったです。

イングリッド・バーグマンはドイツと北欧の混血だったらしく、
この主役を演じた女優さんもドイツ人に多少北欧の血が混じっているようだから、合点です。
(気になってネットで調べました’(笑)

昔の女優さんたちは、美しいだけでなく、女優としての存在感が違いますね。

タイタニックは、仕掛けこそ大がかりでしたが、子供だましの映画でしたね。
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