かみなり

心臓に人工弁を、耳に補聴器をしている昭和23年生まれの団塊世代です。趣味は短歌です。日々のよしなしごとを綴っていきます。

あなたへ

2018-10-12 07:52:30 | ブログ記事
あなたは健康に恵まれ、もうすぐ74歳になるというのに若々しい。

一方、私は、子供のころから病気がちで、毎日の家事がやっとの専業主婦です。

が、体力はないながらも、家族のことを一番に考えて尽くしてきたつもりです。

今も、食事作りには心を配っていますから、

こんなことを書くと嫌味かもしれませんが、

あなたの健康の一部は私の努力もあると思わせていただいています。


あなたの仕事を手伝わないことを、あなたは不満に思っていらっしゃいますが、
私には、そこまでの体力はありません。

その代わり、無駄遣いはしませんし、

生活は、あなたからいただく生活費だけで、やりくりしています。

昨日、行きたい日帰り旅行を誘ってみましたが、

あなたは、友達を作っていけと言われました。

私にも友達がいないわけではありませんが、

遊び友達はいません。

なぜなら、私は外遊びする主婦ではありませんから。

あなたのお母様のように、
友人とおいしいものの食べ歩きをしたり、子供をおいて夜一人で映画を見に行ったり、
ダンスを習いに行ったりしたほうがよかったのでしょうか?

また、あなたのお母様には、異性にモテるということが、人を見るときの価値基準にありました。

そういうあなたのお母様は、ご結婚後もよその男性にもおモテになられたのでしょうね。

が、そういうことができないのが私の美点でもあったと私は自負しています。

あなたのお母様はお小遣いが足りなくて、子育てでやりくりが大変な私たちにも小遣いを要求しました。

私は、子供にはしてやることはあっても、お小遣いの要求など、とてもできません。

私の生き方は間違っていたのでしょうか?

あなたのお母様のように、遊び友達がたくさんいれば、

今回のように行きたいツアーがあっても、すぐに一緒に行く人は見つかるでしょう。

あなたのお母様は、あなたと同様、健康で元気で、そのうえ美人でもあられました。

だから、何をしても許されたのでしょうね。

私は、自分の身体が丈夫でないことと、難聴であることで、ずいぶん遠慮して生きてきました。

また実家の家風として、結婚した女性は家族に尽くすものだという考え方を植え付けられて
嫁いできました。

ですから、結婚後、あなたのお母様の生き方には驚かされることばかりでした。

でも、どちらが正しくて、どちらが間違っているということはないのでしょうね。

あなたや、あなたのお母様のように、人生を謳歌する考えの人もいるし、

家族に尽くすことで生きがいを感じる人間もいるということなのだと思います。

だから、私も、あなたに、私のために一緒に旅行してほしいと望んではいけないのでしょうね。

健康で、今でも女性にモテるあなたは、私がいなくなっても、ぜんぜん困ることもないと思います。

私は、もう子供も育て上げたし、明日死んでもいいと思っていますけれども・・・。


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