一応進学校に通っていたから7時限授業のある日もあった。
体力のない私は帰宅すると、まず寝るというのが日課だった。
その後、夕食を食べたあと、少しは勉強するのだが、すぐに眠くなって寝た。
せめて朝早く起きてしようと、
母に頼んでおくのだが、早朝に母が起こしてくれても起きられないことが多かった。
結局、気持ちだけ空回りして、ろくに勉強しないで受験してしまった。
私と比べると、兄は、秋までクラブ活動していたが、
11月から2月くらいまで、いつ寝ているかというくらい勉強したから
志望大学に合格できた。
母には、私が大人になってからも、ずっとそのことを言われ続けた。
母は頑張り屋だったから、私のことが歯がゆくてたまらなかったようだった。
が、体力のなさは如何ともしがたかった。
体力のなかった私には、学力とは体力というふうに思える。
今も怠けた生活を送っている私であるが、これは今に始まったわけではないのである。
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★勉強をする気はあつたが勉強をする体力はなかつたわたし
★学力は体力なりとそのころに思ひて今も思ふわたくし
★子供らに教育ママでありしわれ己のことを棚にあげつつ