アンサンブルの愉しみ vol.2
ーおとあわせ こえあわせー
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プログラムの第2部「ドイツ・ロマン派のうた」で演奏致します
J.ブラームスの≪愛の歌 op.52≫
原題が Liebeslieder Waltzer op.52 と言います。
つまり、ワルツ集なのです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0155.gif)
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18曲の構成で、18曲全曲がワルツ。
それだけ聞くと間違いなく
「え~ ワルツ? 18曲も? 飽きるし・・・ ウェップ(;´Д`)」
「え~ ワルツ? 18曲も? 飽きるし・・・ ウェップ(;´Д`)」
となります。
が、そうならないのが素晴らしいところ。
ブラームス、やっぱり天才![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0203.gif)
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この作曲をされたのが1869年。
J.ブラームスが36歳のときです。
ブラームスが心から尊敬していたシューマン。
その奥さんであるクララとブラームスは
お互いの才能を認め合い、支え合い、信頼し合い、
そんな中で恋愛にも似た感情が芽生えたのでは? と思えるような
微妙な関係であったことが伺えます。
長い期間の手紙のやり取りで「あなた」 が「キミ」 に変化。
シューマンが生前から
妻クララとブラームスの精神的な強い繋がりを
感じ取っていたのかどうか。
そこは不明だと言われていますが…
感じ取っていたのかどうか。
そこは不明だと言われていますが…
クララとブラームスは「キミ」の関係なわけで
生涯一緒になることはなくても
お互いに支え合っていた ふたり。
生涯一緒になることはなくても
お互いに支え合っていた ふたり。
≪愛の歌 op.52≫(18曲全曲)の初演は
ブラームスとクララの連弾+四人の歌い手だったそうです。
ブラームスとクララの連弾+四人の歌い手だったそうです。
ブラームスは作曲すると、誰よりも先に
クララに作品を見せ
クララもそれを望んだと言われています。
きっと、この≪愛の歌 op.52≫も
最初にクララが目にし
ブラームスはクララと弾くことを想定して
書いたのだろうと思わずにはいられません。
J.シュトラウスⅡのような
キラッキラ
の
軽やかで 華やかなワルツではないけれど
ブラームスのワルツは甘さだけではない
愛の苦しさや、重さ、切なさ。
穏やかな愛や時に激しい愛情を
強く強く感じるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
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軽やかで 華やかなワルツではないけれど
ブラームスのワルツは甘さだけではない
愛の苦しさや、重さ、切なさ。
穏やかな愛や時に激しい愛情を
強く強く感じるのです。
「愛は甘いだけじゃないんだよ」と
しかめっ面のブラームスが言っているようです。
J.Brahms