芥川龍之介『南京の基督』主人公=キリスト教徒で、老父を養うために客をとるが 2022-09-23 | 文化 思索 社会 中日春秋 2022年9月23日(金曜日) 中日新聞 芥川龍之介が一九二〇年に発表した短編小説『南京の基督(キリスト)』は中国が舞台で、娼婦(しょうふ)の少女が主人公。キリスト教徒で、老父を養うために客をとるが、梅毒に感染する。客との接触をやめ、薬をもらっても治らない▼商売を休み続ければ、生活は窮する。周囲は誰かにうつせば治ると説いた。「私の姉さんもあなたのやうに、どうしても病気が癒(なお)らなかつ . . . 本文を読む