死刑廃止を推進する議員連盟、死刑執行の一時停止を要望  /  杉浦正健元法相、政界引退

2009-11-20 | 死刑/重刑/生命犯
死刑:超党派議連、法相に執行一時停止を要望
 超党派でつくる「死刑廃止を推進する議員連盟」(会長・亀井静香国民新党代表)が20日、議連メンバーだった千葉景子法相に面会し、死刑執行の一時停止を要望した。
 要望書は、死刑の在り方などについて調査会を設置し、裁判員制度での負担の重さや終身刑創設なども含めて国民的議論を進めることを要望。国連総会が昨年12月、死刑執行の一時停止を求める決議を採択したことも踏まえ、執行の停止を求めている。
 千葉法相は就任後に議連を外れているが、議連は「死刑問題に造詣の深い千葉氏の法相就任は、廃止に向けた大きな一歩」と歓迎。事務局長の村越祐民衆院議員(民主)は面会後、「執行停止に向け、前向きに検討していただけると受け止めた」と語った。【石川淳一】毎日新聞2009年11月20日19時32分
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杉浦元法相:「悔いはない」…引退表明、後継者は指名せず
 自民党前衆院議員の杉浦正健・元法相(75)は17日、政界引退を表明し、「感無量。悔いはない」と語った。法相在任中、死刑執行命令書に署名せず、執行しなかった点について、「死刑反対論者ではないが、信条に従った」と述べた。
 杉浦氏は、05年10月~06年9月に法相を務めた。17日の引退会見で、死刑制度について「法相時代は信条に忠実にやった。国際社会で、死刑制度は大きな流れでは廃止の方向に向かっている。終身刑(の導入)をはじめ、セットにならないといけない」と述べた。
 後援会連合会の役員会を同日、愛知県岡崎市で開き、会の解散を決めた。後継者については、「選挙に負けた人間が出しゃばることではない」と指名しなかった。約20年間の議員生活を振り返り、小泉純一郎元首相の側近らしく、「小泉さんの下で過ごし、本当に良かった」と語った。今後は東京を中心に弁護士活動をし、党の活動にも協力する。【中村宰和】

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