白石被告、承諾殺人を否定 福島の女子高生事件―座間9遺体・東京地裁支部
2020年10月28日17時47分
神奈川県座間市のアパートで10~20代の男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交殺人罪などに問われた白石隆浩被告(30)の裁判員裁判が28日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)であり、6番目の被害者となった福島市の女子高校生=当時(17)=に関する被告人質問が行われた。被告は殺害の承諾や同意があったか問われると「ありません」と答えた。
被告は女子高校生について、「恋人と別れ、顔にも自信がないと言っていた。好きになってくれる人を求めて(自分の所に)来たと思った」と話した。
被告人質問に先立ち書証調べも行われ、検察側は、女子高校生が2017年9月27日に福島駅から高速バスで東京都内へ移動し、翌28日に被告と合流して座間市のアパートを訪れたと説明。事件について「絶対に信じたくない気持ち」「犯人が許せない」とする女子高校生の母親の供述調書も読み上げられた。
一方、弁護人は、女子高校生の友人らが捜査段階で語ったとされる内容を紹介。女子高校生が事件前、たびたび「死にたい」などと口にしていたと述べた。
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◎上記事は[JIJI.COM]からの転載・引用です
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座間9人殺害公判 6人目女性は就寝中に拘束し殺害 被告「一番早く絞め落とせた」
2020.10.28 19:21社会裁判
神奈川県座間市のアパートで平成29年、15~26歳の男女9人が殺害された事件で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた無職、白石隆浩被告(30)の裁判員裁判の第13回公判が28日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で開かれた。白石被告は、6番目に被害に遭った福島市の高校3年の女子生徒=当時(17)=について、就寝中に両手両足を拘束してから首を絞めて殺害したとし、「胴体を揺らすくらいしか抵抗がなく、9人の被害者の中で一番早く絞め落とせた」と述べた。
検察側の被告人質問で、白石被告は女子生徒との合流後、コンビニエンスストアでの買い物代やタクシーの運賃、宅配ピザの代金などはすべて女子生徒が支払っており、「すごく金払いが良く、定期的に金を引っ張れると思い、口説こうとした」と証言。当初は女子生徒の気持ちを安定させて口説きやすくするために睡眠薬を飲ませたが、眠っている姿に欲情したことから、乱暴して殺害することに決めたと話した。
白石被告は女子生徒を布団に寝かせた後、結束バンドで後ろ手に縛り、両膝をビニールテープでつって浮かせたなどと詳細に説明。暴行前に首にロープをかけた理由について、「急に起きても絞められるように、あらかじめかけておいた」とし、実際に目を覚ました女子生徒の首を絞めると、「1~2分ほどで簡単に絞め落とせた」と語った。
被告人質問に先立って行われた証拠調べで検察側は、女子生徒が「保健室の先生になりたい。悩み事を話しに来る生徒を励ましたい」と将来の夢を語っていたことを紹介。「娘を守ってあげることができなかった。(犯人が)苦しまないで死刑になることは絶対に許したくない」とする母親の調書も読み上げられた。
また、女子生徒が自殺することを心配した中学時代の友人が、事件当日に警察に相談し、約9時間半にわたってLINE(ライン)で自殺を思いとどまるよう説得し、居場所を聞き出そうとしていたことも明かされた。女子生徒は夕方に「今から帰るね」と返信していたが、友人が午後9時過ぎに送ったメッセージには既読のマークがつかなかったという。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です