三重県朝日町 中3女子 殺害事件 少年(強制わいせつ致死罪など)の裁判員裁判 3月10日から津地裁

2015-02-13 | 少年 社会

 琉球新報 社会 2015年2月13日
三重女子生徒死亡:3月から公判開始 父「無念代弁する」
 三重県朝日町の空き地で2013年8月、女子中学生(当時15歳)の遺体が見つかった事件で、強制わいせつ致死罪などで起訴された少年(19)の裁判員裁判が、3月10日から津地裁で始まる。生徒の両親が12日、初公判を前に遺体発見現場で報道陣の取材に応じた。両親は法廷で被害者参加制度を利用して意見陳述する予定で、父親(46)は「娘の無念を代弁できるのは私たちだけ。裁判で頑張らなければならないと再確認した」と話した。【井口慎太郎、永野航太】
 事件から1年半がたったが、今も現場には女子生徒が好きだったミルクティーや花が、近隣住民や関係者らによって供えられている。3日に1度は訪れているという両親はこの日、献花して数分間、そっと手を合わせた。
 家族の間で娘のことを話さない日はないという。父親は初公判を前に「ようやく裁判が始まる。これまで(怒りの持って行き場がなく)もんもんとしていたが、陳述できれば、振り上げ続けた拳をようやく下ろせる」と語った。
 起訴前の少年審判も傍聴したが、少年が遺族にきちんと謝罪することはなかったという。父親は「娘の命を奪われた以上、本心では極刑を望んでいる」とした上で、「なぜ事件を起こし、その後どんな心境で高校へ通っていたのか。法廷でしっかり話してほしい」と少年に向けて訴えた。
 事件後も、今年1月に名古屋大の女子学生(19)が殺人容疑で逮捕されるなど、全国で未成年者が容疑者となる凶悪事件が後を絶たない。父親はこうした現状を踏まえ、「今回の裁判が、(少年法の量刑のあり方などを巡る議論の)何らかの礎になってほしい」と指摘。「裁判員には、もし自分の子どもが被害に遭ったらと考えてみてほしい」と、改めて厳しい量刑を望んだ。
 ◇朝日町女子中学生死亡事件
 2013年8月25日夜、三重県四日市市の中学3年の女子生徒(当時15歳)が花火大会見物後に行方不明になり、同29日、隣接する同県朝日町内の空き地で遺体で見つかった。県警は14年3月2日、女子生徒を殺害し現金約6000円を奪ったなどとして、前日に県立高を卒業した現場近くに住む少年(当時18歳)を強盗殺人などの容疑で逮捕。津地検は、殺意を認める証拠がなかったとして、強制わいせつ致死と窃盗の罪で起訴した。初公判は3月10日に行われる予定で、少年は成人と同様に裁判員裁判の法廷に立つ。(毎日新聞)

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