今市女児殺害 第11回公判2016/3/15 勝又拓哉被告「抱えて刺した」「5回くらい」自白の音声と映像詳報

2016-03-15 | 死刑/重刑/生命犯

今市女児殺害事件、被告の男「時効だから話せるだろうと言われた」
 TBS News 2016/3/15
 栃木県の旧今市市で吉田有希ちゃんが連れ去られ殺害された事件の裁判で、被告の男が有希ちゃんの拉致を一時認めたことについて、「時効だから話せるだろうと刑事に言われたから合わせた」などと主張しました。
  鹿沼市の無職・勝又拓哉被告(33)は、2005年12月、吉田有希ちゃん(当時7)を殺害した罪に問われていて、裁判では自白の任意性が争点となっています。
 11日目の15日は被告人質問が行われていて、勝又被告は、「拉致とか、わいせつは、時効だから話せるだろうと刑事に言われたから合わせた」と主張しました。
 また、裁判官が、「取り調べの録音録画の中で震えている場面があったが、子どものころからなのか」と尋ねると、「逮捕されてから」と答えていました。(15日11:31)

 ◎上記事は[TBS News]からの転載・引用です
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殺害状況の説明場面を初公開
 NHK NEWS WEB 宇都宮放送局 2016/3/15
 平成17年、栃木県の旧今市市、今の日光市で、小学1年生の女の子が連れ去られて殺害された事件の裁判員裁判で、検察官の取り調べに対して殺害を自白した際の音声と映像が再生され、被告が身ぶり手ぶりを交えながら殺害の状況について説明する場面が初めて公開されました。
 15日の法廷では、勝又拓哉被告(33)がおととし6月に殺人の罪で起訴される前、吉田有希ちゃん(当時7歳)の殺害を認めた様子などを録画した映像と音声が公開されました。
 この中で、勝又被告は検察官から「人としての道を示してほしい。逃げちゃダメだ。有希ちゃん殺したのは君だね、拓哉くん」と聞かれ、「はい」と答えました。
 その上で、殺害したときの状況について「左手で右肩を支えてバタフライナイフで5回くらい刺した。倒れたので楽にしてあげたいと思い、さらに何回か刺した」などと、身ぶり手ぶりを交えながら具体的に説明していました。
 殺害の理由については「顔も車もアパートも見られているので、このまま解放してしゃべられたら、姉と母と妹たちに迷惑がかかると思った」と話していました。
 一方、勝又被告は14日の被告人質問で、詳細な自白をした理由について「刑が軽くなるから自白しようと思った。いまさら全部やってないと言っても、弁護士がちゃんと弁護してくれないと思った」などと説明しています。
 03月15日 15時25分

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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自白について被告・弁護側主張
 NHK NEWS WEB 宇都宮放送局 2016/3/15
 勝又被告は、14日の被告人質問で、詳細な自白をした理由について、「刑が軽くなるから自白しようと思った。無期懲役なら十数年で出てこられると思った」と述べました。
 そのうえで、「いまさら全部やってないと言っても、弁護士がちゃんと弁護してくれないと思った」と説明しています。
 また、弁護側は勝又被告の自白について、「長期間身柄を拘束された中で威圧的、どう喝的な取り調べを受けて引き出されたものであり、任意性はない」と主張しています。
 そのうえで、15日の録音・録画の再生に先立って、「この日までにいろいろなタイプの検察官・警察官が被告に自白を迫っており、その積み重ねのうえで自白している。過去の取り調べの影響が断絶されていない」と主張しました。
 03月15日 16時55分

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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 2016.3.15 17:56更新
【栃木女児殺害公判】「抱えて刺した」「5回くらい」…勝又被告が殺害状況を供述する、検事取り調べ映像詳報
 平成17年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた勝又拓哉被告(33)の第11回公判は15日午後も宇都宮地裁(松原里美裁判長)で行われた。録音・録画された検事による取り調べの映像の中で、被告が吉田有希ちゃん=当時(7)=の殺害を全面的に認め、身ぶり手ぶりを交えて供述する場面が映し出された。
 殺人容疑で逮捕された後の26年6月11日の取り調べ映像では、検事から「殺したのは君だね」「心の底から言えているか」と何度も念押しされ、勝又被告は「はい」とうなずき、殺害を認めた。
 勝又被告は検事の尋問に答える形で、有希ちゃんを車から下ろす際の手順や、有希ちゃんの体を左手で支え、ナイフを持った右手を正面に突き出す動作をするなどして、殺害状況を再現。有希ちゃんが倒れた様子も説明した。
 被告は殺害動機を「顔や車を見られていて、家族に迷惑がかかる」と述べている。6月11日以前の取り調べでは「言いたくない」と泣き続ける様子も映し出されており、この日は検事に「(話すことができて)楽になった」「もう逃げたくないと思った」と、供述までに葛藤があったとうかがわせる場面だった。
 取り調べ映像での主なやり取りは以下の通り。
《26年6月11日》
 検事「今さら、事実を言ってもらうとか、自白してもらう必要はない。ずっとだまって事実について話さなくても全く困らないから。分かる?」
 被告「はい」
 (画面が切り替わる)
 検事「人の道だよ。逃げちゃ駄目。有希ちゃんを殺したのは君だね。拓哉君」
 被告はうなずく。
 検事「君だね」
 被告は「はい(うなずく)」
 検事「君が殺したんだね」
 被告は「はい(泣きながらうなずく)」
 検事「心の底から言えているか」
 被告「はい」
 検事「償う気持ちになってくれたか」
 被告「はい」
 検事「本当に立ち直る気になったか。弁護士にも言えるか」
 被告「今日言いたいと思う」
 検事「どうしてこれまで、弁護士には言えなかった」
 被告「優秀な弁護士だから、何とか無罪にしてくれるという思いが強かった」
 《画面が切り替わる。供述の確認が続く》
 検事「有希ちゃんはどこで殺した」
 被告「現場で」
 検事「違うんじゃないか」
 被告「現場で間違いない」
 検事「どうやって有希ちゃんを下ろした。騒がなかったか」
 被告「騒がなかった」
 検事「ずっとか」
 被告「ずっと」
 検事「有希ちゃんは起きていたか」
 被告「起きていた」
 検事「どうやって下ろした」
 被告は「だっこみたいな感じで(身ぶりを交える)」
 検事「車の中から出したのか。それとも外から助手席のドアを開けて出したのか」
 被告「車から下りて助手席から下ろした」
 検事「どうやって抱えた」
 被告「こうやって、両手を脇下に入れて抱えた。(身ぶりを交えて)有希はこっちを向いていた。(自分の方を指して)自分の方を向いていた」
 検事「拓哉が車を背にして、有希ちゃんは車の方を向いていた」
 被告「そう」
 検事「ナイフはどこにあった」
 被告「助手席のダッシュボードにあった」
 検事「いつ手にした」
 被告「有希ちゃんを下ろす前」
 検事「ナイフを持ったまま有希ちゃんを下ろした?」
 被告「持ったまま」
 検事「ナイフはどっちの手に持った」
 被告「右手」
 検事「どんなナイフ」
 被告「バタフライナイフ」
 検事「有希ちゃんを寝かせたのか」
 被告「立たせた」
 検事「どうやって立たせた」
 被告「左手で肩の方を支えて(身ぶり手ぶりを加える)」
 検事「有希ちゃんから見たら」
 被告「右側の肩」
 検事「どうやって刺した」
 被告「抱えて刺した(左手を上げたまま、右手で刺す動作をする)」
 検事「何回刺した」
 被告「5回ぐらい」
 検事「そこから」
 被告「倒れ始めて、また何回か刺した」
 検事「どうやって倒れた」
 被告「ひざから曲げて」
 検事「何で何回も刺した」
 被告「(有希ちゃんが)早く楽にならないかと思って…。あと何回か刺せば、すぐに死んで楽になるんじゃないか。苦しませないようにと思った」
 検事「どの向きに倒れた」
 被告「横向きに倒れた」
 検事「どう刺した」
 被告「倒れた後は刺していない」
 検事「倒れる前にひざをついているときは」
 被告「同じように5回ぐらい」
 検事「ひざをついているときはどういった状態」
 被告「ひざはついて、体は真っすぐだった」
 検事「肩はおさえたまま?」
 被告「はい」
 検事「軍手をしていた?」
 被告「軍手をしていた」
 検事「投げるときは少し下りたか」
 被告「一歩ぐらい下りた」
 検事「どのぐらい投げた」
 被告「かなり投げた」
 検事「どのぐらい」
 被告「2メートルぐらいは跳んだと思う」
 検事「実際の距離は確かか。記憶はあるか」
 被告「少し曖昧なところはある」
 検事「もっと斜面を下りてないか」
 被告「下りたのは1、2歩だけ」
 検事「現場はそれまでに行ったことがあるか」
 被告「ない」
 検事「どうしてその場所に行った」
 被告「道に迷って、止められる所を探して、ここだったら誰も来ない。ゆっくり考えられると思った」
 検事「どうしてナイフで刺そうと思ったか」
 被告「(息が荒くなる)顔を見られているし、車も見られているし、アパートも見られているし、万が一しゃべられたら姉と母、妹たちが困ることになる。このまま殺すしかないと思った」
 《尋問が続く》
 検事「いつから女の子を連れ去ろうと思ったの」
 被告「事件を起こす1週間前から考えていた」
 検事「何しようと思って」
 被告「女の子をさらっていたずらをしようと思った」
 検事「今までしたことは」
 被告「ない」
 検事「アパートから大沢小学校にはどういう経路だった? 日光街道か」
 被告「日光街道から大沢小学校に向かった」
 検事「それで」
 被告「後は弁護士と話した後でいいか。弁護士に本当のことを話していないから。これ以上は話したくない」
 検事「じゃあ、終わりにしよう。一つだけ聞かせてくれ。アパートに入ったのは暗くなってからか」
 被告「はい」
 《わいせつ行為について尋問が続く》
 検事「後は弁護士と話をしてもらいたいと思うが、スタンガンは当てたよね」
 被告「はい」
 検事「どこに」
 被告「腕(V字形にした左手の指で右手をさす)」
 検事「右手のどのあたり」
 被告「ひじの上のあたり」
 検事「スイッチを入れたら有希ちゃんは何と言ったか」
 被告「痛いって」
 検事「それで」
 被告「おとなしくしてって、そうすればもうしないからって言った。「分かった」と言った」
 《尋問が続く》
 検事「他の場所にスタンガンを当てたか」
 被告「やっていない。100%やっていない」
 検事「有希ちゃんを殴ったことはあるだろう」
 被告「ない」
 検事「今話して、どういう気持ちだ」
 被告「すごい楽になった」
 検事「弁護士にちゃんと話せるか」
 被告「もう決心した」
 検事「どうして決心できた」
 被告「人の道の方が楽だと思った。もう逃げたくないと思った」

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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今市女児殺害 第10回公判2016/3/14 録画映像…勝又拓哉被告の供述変遷 殺害認めた直後に一転否認
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