弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。
私は、少年と今年の2月27日、広島拘置所で会いました。彼はたいへん幼かったというか、大人ずれしていないというか、25歳になろうという年齢でしたが、見た目では中学生あるいは高校生といっていいくらいの印象をうけました。容貌、相貌もそうでした。18歳1ヵ月で逮捕され、そのまま独居房に隔離されて身柄拘束されているわけですから、成長の機会が完全に奪われたままであることも確かです。もう一つびっくりしたのは、命に対する感覚がものすごく稀薄というんでしょうか、死んでもいいという感じなわけです。生きたい、死がこわいという感覚がおよそない。それからもう一つは、自分が今どういう状況にあるかということについてほとんど無頓着といっていいような感じでした。⇒ 「最高裁判決と弁護人バッシング報道」〔4〕重罰化に向けて踏み出した最高裁判決 メルトダウンする司法
父親は公務員で仕事場では聖人君子と言われ、モテモテなのだそうですが、
うちでは、子供に平気で、深夜に「(学校の)先生を殺せ!○○(兄弟の名前)を殺せ!死ね!」という暴言を吐きつづける父親でした。
当然子供は、総合失調症や非行に、夫婦仲も再起不能に・・・
それがある時を境に、急速に沈静化しました。
そのある時というのが、
http://www.city.naha.okinawa.jp/danjo/kotei_nenkan/dvhou.htm
↑これらのDV法ができたからです。
上の子が昭和の生まれですから、既に遅かったのですが。
この少年の親は、母親が自殺するくらい命の保障の無い家庭なのですから、もっと酷いのでしょうね。
私は結婚する前は、『家庭内暴力』という言葉は、思春期の子供だとばかり思ってました。
しかし、家庭内暴力は、父親だったのです。