ALS嘱託殺人 見張り役 元医師 山本直樹被告に懲役２年６か月 京都地裁 2023.12.19

ＡＬＳ嘱託殺人で見張り役の元医師に懲役２年６か月「従属的立場とはいえ重要な役割」

　12/19(火) 18:15配信　

　ＡＬＳ患者を殺害したとされる元医師に懲役２年６か月の実刑判決です。　判決によりますと、元医師の山本直樹被告（４６）は４年前の２０１９年、医師の大久保愉一被告（４５）と共謀し、難病のＡＬＳを患った林優里さん（当時５１）から依頼を受け、薬物を注入して殺害するなどしました。
　これまでの裁判で、検察側は山本被告に対して懲役６年を求刑。弁護側は「計画を事前に知らされておらず、大久保被告単独の犯行」などと無罪を主張していました。
　１２月１９日の判決で京都地裁は、山本被告が当時常駐していたヘルパーに対応していたことなどから「大久保被告が事前に計画を伝え、ヘルパーに犯行を気付かれないよう、山本被告に同行を依頼したと考えるほかない」と指摘しました。そのうえで「ビジネスとして犯行に及び、被害者をろくに診察することもなく、親族らに秘密裏に殺害に及び、従属的な立場であったとはいえ重要な役割を担っている」として、懲役２年６か月の判決を言い渡しました。
　判決を傍聴していた林さんの父親は次のように話しました。
　（林さんの父親）「見張り役とはいえ現場にいたのだから、有罪は当然だと思います。直接犯行に及んだ大久保被告は、医師として思いとどまる気持ちがなかったのかなと思います」
　大久保被告の初公判は２０２４年１月１１日に行われる予定です。

最終更新:12/19(火) 18:15　MBSニュース　

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