安倍首相、FBで極左暴力集団について発信 『狼の牙を折れ』三菱重工爆破事件 民主・枝野氏との関係指摘 

2014-11-04 | 政治

 産経ニュース 2014.11.2 17:04更新
安倍首相、連日FBで極左暴力集団について発信 枝野氏との関係を指摘
 安倍晋三首相が、1、2両日にかけて自身の交流サイト「フェイスブック」で「極左暴力集団」について発信した。10月30日の衆院予算委員会では、革マル派との関係が指摘される連合傘下のJR総連などから政治献金を受けていた民主党の枝野幸男幹事長を批判している。首相は民主党との関係を指摘し、問題視しているのだ。
 1日は、秘書の記事という形で、委員会での首相答弁の真意を、革マル派の活動家とみられる写真とともに補足説明した。
 それによると、枝野氏が献金を受けたJR総連やJR東労組について、鳩山由紀夫内閣が「革マル派活動家が相当浸透している」との答弁書を決定し、枝野氏も行政刷新担当相として署名したと指摘。その上で「このたびの質疑で『殺人までする危険な反社会的な組織活動家と関わりがある団体から資金の供与を受けるのは問題であり、そのことをただすのは当然ではないか』と首相は述べた」と強調した。
 2日は、昭和49~50年の連続企業爆破事件を記録した門田隆将氏のノンフィクション「狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部」を取り上げた。首相は「左翼暴力集団が猛威をふるい、平然と人の命を奪った時代、敢然と立ち向かった人たちがいた。その執念の物語でもある」と書き込んだ。
 ◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
安倍首相はなぜ門田隆将氏の「狼の牙を折れ」を激賞したのか
 NEWSポストセブン 2014.11.03 16:00
 「ページを繰る手が止まらない」
  安倍晋三首相がそんな言い方で”激賞”したのが『狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部』(門田隆将著・小学館刊)である。11月2日朝、自身のFacebookからの発信だった。安倍氏はこう続けている。
 〈左翼暴力集団が猛威をふるい、平然と人の命を奪った時代、敢然と立ち向かった人たちがいた。その執念の物語でもあります。朝日新聞の吉田調書報道が捏造であると最初に告発し、勇気を持って巨大組織に論戦を挑んだ門田隆将氏渾身の作品。お薦めです〉
  同書は2013年10月に刊行されたノンフィクション作品である。1974年8月30日に東京・丸の内で起こった三菱重工爆破事件。ダイナマイトおよそ700本分という爆弾の威力で、死者8名、重軽傷者376名の惨劇となったこの事件の犯行声明を出したのが、「東アジア反日武装戦線”狼”」だった。彼らは政治闘争の名を借り、連続11件の企業爆破を繰り返した。
  この謎の犯人グループに真っ向から勝負を挑み、追い詰め、爆破事件から9か月後に一網打尽としたのが警視庁公安部だった。門田氏は当時の捜査官を数年にわたって訪ね歩き、実名での証言を得て、犯人逮捕までの全貌を明らかにした。
  では、安倍氏はなぜ今、この本を手にとったか。
  どうやら直前の国会での答弁が影響しているようだ。全国紙政治部記者が解説する。
 「小渕優子、松島みどりという看板女性閣僚を政治資金問題で失い、後任の宮沢洋一経産相にもSMバーへの政治活動費の支出が発覚した。政治とカネで揺さぶられ続ける官邸サイドが、反撃の狼煙としたのが民主党の枝野幸男幹事長の政治献金だった」
  安倍氏は10月30日の衆院予算委員会で、革マル派との関係が指摘される連合傘下のJR総連やJR東労組から枝野氏が政治献金を受けていることを問題視して批判した。11月1日のFacebookでは秘書名義で、JR総連やJR東労組について、民主党が政権をとっていた鳩山内閣時代に政府として「影響力を行使し得る立場に、革マル派活動家が相当浸透している」と認めた団体であると説明。革マル派について「極左暴力集団であり‥‥殺人事件等、多数の刑事事件を引き起こしている」とした政府答弁書に枝野氏が大臣として署名していることも付記している。
  これに対し枝野氏は、献金は合法だとし「何ら批判される筋合いはない。これこそ誹謗中傷そのものではないか」と反論した。
 「政治とカネ問題は団扇など配布物の解釈などをめぐってどんどん些末な方向へ流れつつあった。政権の求心力を保つためにも、官邸としては、視点を変える必要に迫られていた」(前出・政治部記者)
  政権批判の急先鋒である野党幹事長の枝野氏の”背景”に思いを巡らすうちに浮かんだのが『狼の牙を折れ』だったということなのか。
  著者である門田隆将氏は以下のようにコメントしている。
 「突然のことで驚いている。『知名もなく、勇名もなし』の思いで捜査にあたった人々の姿を書き残さなければとの一心でまとめあげた本。一国の総理が深く読み込んでくれたことについては光栄に思います」
 ◎上記事の著作権は[NEWSポストセブン]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【書評】『狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部』
 産経ニュース 2013.11.17 08:14
テロに立ち向かう男たち
 昭和49年8月30日、東京・丸の内の三菱重工ビルで、仕掛けられた爆発物が爆発した。死者8人、重軽傷者376人の史上最悪の爆発物によるテロであった。犯人は「東アジア反日武装戦線」を名乗る極左集団だった。
 1週間後、産経新聞社から内定を受けていた私は、産経新聞人事部に呼び出され、警視庁の記者クラブで、過激派の資料集めを命じられた。10月1日から、東京・霞が関の警視庁にある記者クラブの産経新聞のブースに通う日々が始まった。その2週間後の14日午後1時過ぎ、こんどは東京・虎ノ門の三井物産で爆発が起こり、12人が重軽傷を負った。一報が飛び込むや、記者は現場に走り、サブキャップが原稿を書き始めた。電話は鳴り通しで、私は電話の応対に忙殺された。
 本書は犯人グループを追いつめていく警視庁公安部の捜査の記録である。当時の捜査官が次から次へと実名で登場し、地を這(は)う努力のすえに犯人を追い詰めていく。まさにサスペンスドラマを見ているような迫力だ。そして翌年5月19日の逮捕前夜、産経新聞警視庁キャップが警視総監公邸を訪ねる。翌日朝刊に用意された「犯人逮捕」のスクープの最終確認をとるためだ。総監は頭を下げて、記事の差し止めを要求する。しかし、記者もまた捜査官同様、血のにじむような努力をして情報を入手したのだった。
 逮捕当日、産経の10人以上のカメラマンが、捜査官を追って各逮捕現場に向かう。しかし、次々と捜査官にまかれてしまう。そんな中、ただひとり逮捕の瞬間を撮ったカメラマンがいた。捜査官との駆け引き、暗黙の約束。非道なテロに立ち向かう、熱い男たちのドラマに引き込まれる。
 この事件で逮捕されたのは7人。しかし、その後のダッカ事件などで3人が超法規的措置として海外に逃亡、死刑が確定した2人も、海外逃亡犯の裁判が終了していないとの理由で刑の執行ができないでいる。ふがいない政府の対応が、捜査官の努力を無為にし、遺族の気持ちを傷つけ続けている。その意味でも、事件はまだ終わっていない。(門田隆将著/小学館・1785円)
 評・大野敏明(編集委員)
 ◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
首相FB、献金巡り枝野氏を批判 枝野氏「誹謗中傷だ」
 朝日新聞 2014年11月2日19時52分 
 安倍晋三首相のフェイスブック(FB)は1日、民主党の枝野幸男幹事長が特定の団体から政治献金を受けているという批判を掲載した。首相の秘書が記述した。
 安倍首相は先月末の衆院予算委員会で、この件を指摘。FBではそれを引用して「『殺人までする危険な反社会的な組織活動家と関わりがある団体から資金の供与を受けるのは問題であり、そのことを糾(ただ)すのは当然ではないか』と安倍首相は述べた」と書かれている。
 これに対し、枝野幹事長は2日、北海道幌延町で記者団に「連合加盟の産別単組から献金を合法的に受け取ったことについて、何ら批判をされる筋合いはない」と反論。「与党の立場にある方の中にも、当該労働組合と私以上に親しい方がいる。その方には同じようなことをおっしゃるのかとお聞きしたい。これこそ誹謗(ひぼう)中傷そのものではないか」と述べた。
 ◎上記事の著作権は[朝日新聞]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
東京拘置所「衛生夫」が語った オウム首魁「麻原彰晃」闇の房 / 大道寺将司~午後の一番風呂の“厚遇” 2014-01-31 | 死刑/重刑/生命犯 問題 
◇ 「辺見庸 ある死刑囚との対話」 連続企業爆破事件死刑囚・大道寺将司全句集『棺一基』 2012-04-14 | 死刑/重刑/生命犯 問題
――――――――――――――――――――――――
◇ 山本太郎氏を警察当局が「極左暴力集団」と認定する中核派が絶賛 2013-11-09 | 政治
................


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。