「岡山小5女児監禁事件」藤原武容疑者 49歳ニート男の危ない思想と素性(『アサ芸プラス』2014/8/5)

2014-08-07 | 社会

Posted on 2014年8月5日 9:54 AM
「岡山小5女児監禁事件」49歳ニート男の危ない思想と素性(1)女児の心の変化に期待を…
「自分好みに育て、結婚するつもりだった」というおぞましい動機で、小学5年生の女児を誘拐・監禁した藤原武容疑者。警察が踏み込んだ時に女児といた改造部屋とは別に、このニート男の家には、ドス黒い欲望を体現したような奇怪な部屋があった。危うく実行しかかっていた「幼女飼育」計画の全貌とは──。
「藤原さんが突然、A4サイズの用紙に描かれた美少女のイラストを見せてきたんです。『どう、かわいいでしょ? 自分で描いたんだけど』と自慢気に言ってきたので、見てみるとプロ級の腕前。『すごく上手ですね』とホメると、ニヤニヤと顔を綻ばせた。去年の夏のことでしたが、今、思うとそのイラストは誘拐された小5の女の子に髪形や目のあたりが似ていて、彼にとって理想の女性だったのかもしれません」
 そう語るのは、監禁容疑で逮捕された藤原武容疑者(49)の自宅で仕事をしたことのある建築関係者の一人である。
 子供を持つ親をゾッとさせる誘拐事件が起きたのは、7月14日夕方のこと。岡山県倉敷市に住む小学5年生の女児が自宅近くの通学路で行方不明になった。
 捜査関係者が事件について解説する。
「藤原容疑者は数カ月前から車で女児を物色している時に、偶然、事件で連れ去った女児を見かけて“一目ボレ”。犯行に及ぶまで10回以上、自宅付近を車で徘徊して、誘拐するタイミングを計っていました」
 誘拐事件を起こした当日は、女児の自宅から100メートルほど離れた路上に車を止めて待機。下校途中の女児が目の前を通ると、「殺すぞ」とカッターナイフで脅し、後部座席に乗せて女児宅から8キロ離れた岡山市内の自宅に連れ去った。
「女児は、部屋の壁や天井に美少女アニメのポスターやイラストが貼られた1階の洋間に閉じ込められていました。女児を安心させようとジュースやお菓子を与えて、子供が好きそうなアニメを一日中見せていたそうです。それでも女児が脅えて逃げ出そうとすると、暴力こそ振るわなかったものの、ずっと言葉の暴力で脅していました」(前出・捜査関係者)
 藤原容疑者にはこんな狙いがあったと、社会部記者は指摘する。
「犯罪被害者が犯人と一緒の時間を過ごすことで、しだいに好意的な依存感情などを持つようになる、『ストックホルム症候群』を期待していたようです」
 しかし、藤原容疑者が夢みた「完全なる幼女飼育」計画は、5日で終わりを告げる。
 7月19日午後10時過ぎ、岡山県警の捜査員がリビングの窓を割り、藤原容疑者宅に突入。1階の洋室で女児は白いパジャマ姿で布団に寝転び、藤原容疑者は隣のベッドでその様子を見ている時だった。
「身柄を押さえられた藤原容疑者は、女児について聞かれると、『私の妻です』とすぐにバレる言い逃れをした。部屋のテレビ画面には、アニメの『BLEACH』が映し出されていました」(前出・捜査関係者)
 2001年から「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載している「BLEACH」は、死神になった高校生とその仲間たちの活躍を描いた物語で、小中学生の男女を問わず人気の作品。前出・捜査関係者もこう話す。
「アニメだけではなく、誘拐事件後、藤原容疑者は近所のスーパーで子供が好きそうな大量のお菓子を購入しており、監禁している決め手の一つになりました。誘拐を実行するまでは、車の後部座席とリアウインドーを黒いフィルムで覆って目隠ししたり、防犯カメラに映らない逃走経路を入念に調べていたが、監禁に成功してからは、周囲の目を気にするそぶりはなかったようです」
 女児の気を引こうと必死に行動していたことがアダとなったようだ。

Posted on 2014年8月6日 9:54 AM
「岡山小5女児監禁事件」49歳ニート男の危ない思想と素性(2)学生時代の藤原容疑者とは?
 藤原容疑者は、監禁部屋にもなった岡山市北区にある木造2階建の住宅で育った。高校は甲子園常連の私立関西高校に進学。2年の時から進学コースに移ったという。高校の同級生が当時を振り返る。
「クラスでは、『たけちゃん』と呼ばれていた。休み時間は日本の歴史小説を読んで過ごし、男子校だったこともありますが、女性の話題は聞いたことがない。彼は“帰宅部”だったので、授業が終わるとすぐに自転車で帰っていました。いちばん覚えているのは、漫画を描いていたことです。自分から話しかけるタイプではなく、もの静かだったんですが、クラスメイトの人間観察をよくしていた。誰かが先生に怒られたり、何かドジなことをすると、漫画家の蛭子能収のような作風で、4コマ漫画で再現するんです。それがうまく特徴を捉え、笑いのツボも押さえているので、みんなで笑いながら読んでいた」
 高校卒業後は、東京の法政大学に進学。卒業後は哲学の勉強をするため、大阪大学大学院に進んだ。しかし、その後の就職先を知る者はほとんどいなかった。藤原容疑者の親族が言う。
「武に仕事先を聞くと『中学校の先生をしたり、海外で仕事していた』とか、『イラストを描いている』とか、聞くたびに話が違うから、何の仕事をしていたのかわからない。30歳ぐらいの時には結婚していた。日本人女性とアジアのどこかで結婚式をあげたと言っていた。子供はいなくて、2年もせずに離婚したようだ」
 県外で暮らしていた藤原容疑者は、ここ数年で地元に戻ってきた。親族が続ける。
「藤原家はもともと証券会社に勤めていた父親と母親、姉、武の4人暮らし。5年ほど前に父親が自宅近所の用水路に転落して亡くなり、それからは高齢の母親を出戻りの姉が面倒を見ていた。そこに武が帰ってきて一緒に暮らすようになった。でも、それも長く続かなかった。しばらくして姉が出て行き、今年春頃には、母親が介護施設に入所。私には武が追い出したようにも見えたけど‥‥」
 近所づきあいもいいほうではなかったようだ。近隣住民が述懐する。
「町内会で毎月2000円を徴収するのですが、4月頃から拒むようになりました。何度か訪問してようやく支払ったのですが、数日後に『自分は母の介護で週末しか帰ってこない。だから支払うのはおかしい』と返金を求めてきた。でも、週末だけじゃなくずっと住んでいたようでしたが‥‥。気難しい印象を受けたので、それからは、接することはなくなりました」
 周囲と距離を置く中、別の近隣住民はこんな姿を目撃している。
「体を鍛えるのが趣味だったようで、朝、晩のどちらかはジョギングをしていた。岡山県内のマラソン大会に出場して、完走したこともあるそうです」
 一方で仕事に行く姿は、近隣住民に取材をしても誰も見ていなかった。親族はこう証言する。
「母親の両親が岡山県内の大地主。親族の中で財産分与があって母親のものになった。その恩恵なのか、武がお金に困っている様子はなかった」
 漫画やイラストを描くことは好きだったようだが、普通に結婚もし、異常な性癖を周囲に見せることはなかった。そんな藤原容疑者だが、お金に恵まれ、自宅で1人になると、監禁部屋に“投資”を始めるのだ。

Posted on 2014年8月7日 9:54 AM
「岡山小5女児監禁事件」49歳ニート男の危ない思想と素性(3)建築関係者が語るあの“監禁部屋”
 藤原容疑者が、「行動」を起こしたのは昨年8月。
 自宅の裏にある空き地に離れを建てるため、県内の建築会社に依頼。そこで冒頭の証言をした建築関係者が、事前調査をすることになった。建築関係者が語る。
「調査のため、5回ほど藤原容疑者の自宅を訪れました。1階のリビングは住宅展示場のようにシンプルな作りで、ほとんど家財道具がないのですが、なぜかヌンチャクが置いてあった。180センチほどの長身で体格がガッシリしていたので、ヌンチャクを使って鍛えていたのかもしれません。ソファに座る時には、戦国武将のように股を開いてどっしりと座るので威圧感があった。でも、しゃべり方はソフトで表情も柔らかい。最初に打ち合わせで会った時には、『施設に入っている母親が夜中に奇声を上げるため、近所迷惑になるので母親用の部屋が欲しい』と説明されました」
 ちなみに、近隣住民に母親の奇声を聞いた者は誰一人いなかった。
 建築会社の調査の結果、敷地は市街化調整区域に当たるため、建築できないことが判明。それを伝えると、藤原容疑者は表情をこわばらせたという。
「『自宅でイラストレーターの仕事をしていて、騒音が気になるので作ってほしい』と、強い口調で言ってきた。1カ月もしないうちに建てる理由が変わり、おかしいなと思いました」(建築関係者)
 不可思議な出来事はこれだけではなかった。
「2階の部屋を見せてもらった時、6畳の部屋が二間あるのですが、正面から見て左の部屋は家財道具が一切なく、壁や床が黒い布で覆われていた。不気味な雰囲気に思わず後ずさりしましたよ。でも、続いて隣の部屋を見たら、今度は天井、壁、床に美少女のポスターが10枚以上貼ってあった。イラストは目が大きくて、小学生の少女っぽい感じ。制服を着ていて、水着や裸はなかったです。その部屋にはノートパソコンが1台だけ置かれていた。なぜこんな部屋なのか、怖くて聞けませんでしたね」(建築関係者)
 謎の「暗幕密室」について、捜査関係者もこう話すのみだ。
「監禁に利用しようとしていたのか。それとも、女児を『監禁する必要がなくなった』時のことを夢想して、外部からは人目につかない部屋で欲望を満たすことを計画していたのか。そのあたりの意図は、今のところわかっていません」
 前述した離れの建築が難しくなった藤原容疑者は、予定を変更。昨年秋頃から自宅1階のリフォームに着手する。
「藤原はかなり以前から自分の好みのタイプの女児を物色していたようです。そして、リフォームに着手する直前に被害女児を見かけて、急ピッチで監禁部屋を作った可能性も指摘されています」(社会部記者)
 昨年12月、約800万円を投入した「監禁部屋」は、台所を改装して、壁を外側に約1.5メートル押し出した8畳の洋室。ピアノの音を遮断できるほどの完全防音で、女児が大声で叫んでも外に漏れることのない完璧な作りだった。2階の“アニメ部屋”と同様に、部屋中を美少女ポスターで埋め尽くして完成した。
 逮捕後、藤原容疑者は警察の取り調べにこう供述している。
「(女児を)自分の好みどおりに育て、結婚するつもりだった」
 自分の夢の話をするばかりで反省の言葉は一切ないという。藤原容疑者の異常な“幼女趣味”に巻き込まれた女児の深い心の傷が1日も早く癒えることを祈るばかりである。

 ◎上記事は[アサ芸プラス]からの転載・引用です
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藤原武容疑者に監禁された女児が証言「言うことを聞かないと殺すと脅された。怖くて母の元に帰りたかった」 2014-07-23 
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岡山県倉敷市 女児連れ去り監禁傷害 藤原武被告に懲役6年6か月の判決 岡山地裁 2015/10/28
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