興正寺問題で検察審に申し立てへ 住職ら4人不起訴で

2009-10-09 | 社会
興正寺問題で検察審に申し立てへ 住職ら4人不起訴で
2009年10月9日 10時22分
 八事山興正寺(名古屋市昭和区)の不正経理疑惑で、名古屋地検特捜部は、背任容疑で刑事告発された住職(61)と元責任役員3人の計4人を「背任罪と認定できるだけの証拠がない」として、いずれも嫌疑不十分で不起訴とした。処分は2日付。刑事告発した寺関係者は、処分を不服として近く検察審査会に審査を申し立てる。
 元責任役員は広告代理店元社長(40)と建設会社社長(46)、経営コンサルタント会社社長(51)。
 特捜部への告発は、同寺が2004~05年に建てた納骨堂「圓(えん)照堂」の販売促進名目で支出した1億4700万円について、実体のない契約によるもので、当時、住職に次ぐ執事長の立場で支出を決めた現住職らが寺に損害を与えたという内容。支出先は元責任役員3人のうち1人が経営していた広告代理店だった。
 捜査関係者によると特捜部は、寺が支出した金を元責任役員らが販売促進目的以外にも流用していたことを突き止め、元責任役員らも認めた。ただ、寺関連の宣伝費など「寺のために使った」と一貫して主張。特捜部は、背任罪の成立に必要な「財産上の損害」が十分に立証できないと判断したとみられる。
 告発人は「あれだけ巨額の金を本来の目的以外に使って罪に問われないのはおかしいと審査会でも訴えていく」と話している。(中日新聞)

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