照ノ富士が名古屋場所出場へ「それに向けて調整してきたので」師匠の伊勢ケ浜親方が明言
大相撲の横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)が11日、名古屋場所(14日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)に初日から出場することが分かった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が明言した。
【写真あり】熱田神宮で不知火型の土俵入りを披露した 照ノ富士
この日、名古屋市瑞穂区の伊勢ケ浜部屋で幕内・宝富士(37)と9番。得意の右四つからの寄り以外にも、左半身で残してから右おっつけで攻め返したり立ち合いで突き放したりといろいろな取り口を試した。
照ノ富士は今年の初場所で9度目の優勝を果たすも、その後は2場所連続で途中休場。古傷の両膝や腰に加えて5月上旬には左脇腹も痛め、夏場所は初日黒星で2日目から休場を余儀なくされた。6月下旬から幕下力士相手に胸を出しながら実戦稽古を少しずつ再開。今月5日には立浪部屋へ出向いて新小結・平戸海(24=境川部屋)と11番取るなど少しずつペースを上げていた。
師匠の伊勢ケ浜親方は「出ますよ。それに向けて調整してきたので」と出場を明言。古傷の膝や腰についても「だいぶ良い感じ」と評価したが「稽古量が少し足りてない。責任感が強いから、自分でここなら行けると突っ走ってしまう。ちょっと無理するとまた…」と不安要素も挙げた。
「横綱というのは自分の考えを持ってやっていくものだから、周りがどうこうではない」。不安視する声もある中だが、これまで幾多の困難を乗り越えてきた愛弟子の覚悟を師匠は信じている。「最後までしっかり取って、優勝目指してやらなければいけない」と完全復活に期待を寄せた。
最終更新:スポニチアネックス
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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〈来栖の独白〉
結果(出来・成績)次第で、「引退」と引き換えだろう。あの若いころの「やんちゃな」照ノ富士は、もういない。極限まで頑張って(頑張りぬいて)上り詰めた。ありがとう。照ノ富士。立派な横綱。