刑法犯が減る一方、再犯者率が約5割に上昇 03年から15年間

2019-05-19 | 社会

2019年5月19日 朝刊

再犯者率が約5割に上昇 03年から15年間

 国内では刑法犯が減る一方、再犯者の割合は年々増している。服役を終えても収入や住居などがなく、再び罪を犯す受刑者の支援が課題となっている。

 法務省が昨年十二月に初めて公表した「再犯防止推進白書」によると、二〇〇三年に三十七万九千六百二人だった刑法犯検挙者数は、一七年には四割以上少ない二十一万五千三人に。一方、検挙者数に占める再犯者の割合を示す再犯者率は35・6%から48・7%まで上昇した。一一~一五年に刑務所に再入所した人のうち、七割強は犯行時に無職だった。

 一六年の再犯防止推進法施行を受け、国は刑務所などでの職業訓練の充実や、福祉機関との連携強化を図る一方、地方自治体にも独自の取り組みを求めている。愛知県は昨年六月、県内の刑務所や少年院、保護司会、協力雇用主会などによる再犯防止連絡協議会を設置。モデル事業にも協力して臨むことを確認した。

 国のモデル事業は、三月までに愛知を含む二十八都道府県と九市の提案が採択され、罪を犯した高齢者、障害者の福祉的支援(滋賀県、名古屋市など)や、非行少年らへの職業体験実施(広島県)などがある。法務省の担当者は「事業で得られた成果を全国で共有したい」と期待している。

   ◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用です *強調(=太字)は来栖

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『Aではない君と』薬丸岳著 講談社文庫 2017年7月14日 第1刷発行 

    

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〈 来栖の独白〉この世は、過ちを犯した者の「更生」を許さない。 『心にナイフをしのばせて』  

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<少年と罪>第3部 塀の中へ再び[3] 「三度目」もあるのか 「5%の確立で、事件を起こすかもしれない」(中日新聞2017/8/19)

<少年と罪>第3部 塀の中へ再び[2]「僕にとって刑務所の教育は、意味がなかった」(中日新聞2017/8/18)

<少年と罪>第3部 塀の中へ再び  [1]更生の道 なぜ捨てた 17歳でストーカー殺人 出所後に通り魔事件(中日新聞2017/8/17)

【累犯障害者】 更生した累犯障害者が再び刑務所に送られず生きていく道はあるのか

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