人間が幼稚化してしまったのではないだろうか。心は子どものまま、肉体だけ親になった。〈来栖の独白〉

2015-05-16 | 身体・生命犯 社会

9割の大学 “学生の友人関係 変化感じる”
 NHK NEWS WEB 5月16日 19時10分
 新学期が始まって1か月余りが過ぎましたが、入学する前からSNS=ソーシャルネットワーキングサービスで友達グループができているなど、学生の友人関係が変化していると感じている大学が9割に上り、人間関係の不安を解消するために相談コーナーを設けたり友達づくりのイベントを行ったりしていることが、NHKのアンケート調査で分かりました。
 NHKは先月から今月にかけて、学部生が1万人以上の大学51校を対象にアンケートを行い、86%に当たる44校から回答を得ました。
 この中で、最近の新入生の友人関係に変化を感じるか尋ねたところ、「大いに感じる」が11校、「どちらかと言えば感じる」が29校で、合わせて91%に上りました。
 具体的にどのような変化か複数回答で聞いたところ、「入学前からSNSで友だちグループができている」が最も多く68%、次いで「新しい環境に対応できない学生が見受けられる」が55%、「人間関係についての相談が増えている」が35%でした。
 また、大型連休が終わったこの時期、新入生について心配していることを尋ねると、「心配していることはない」と答えたのは3校だけで、「休みがちな学生が増える」が75%、「生活習慣が乱れ、不調を訴える学生が増える」が55%、「友人関係で悩む学生が増える」が34%でした。
 アンケートに答えた大学のうち、1校を除くすべてが、人間関係の不安を解消するために専門のカウンセラーを配置したり、在学生による相談コーナーを設けたりしているほか、友達づくりのイベントを行うなど、何らかの対策を取っていました。
 自由記述では「大学生活になじめず、孤立化している学生が増えている傾向があるように思われる」とか、「SNSの利用が目立ち、情報を共有することで絆を強めているが、対面でのコミュニケーションが減っている印象を受ける」といった指摘が寄せられました。
■大学が友達づくりを支援
 最近の新入生の友人関係に「どちらかといえば変化を感じる」と答えた福岡大学では、16日、友達づくりを支援することを目的にキャンプを行いました。共通の課題に力を合わせて取り組むことで、仲間になってもらうのがねらいです。
 大分県のキャンプ場には新入生50人が集まり、一緒にテントを張ったり、木に結んだロープでお互いをつり上げるゲームをしたりしていました。
 参加した新入生は、「中高一貫校だったので、友達づくりは中学時代以来です。引っ込み思案で自分から声をかけるのが苦手なので、きょうは一歩踏み込もうと思って参加しました」と話していました。
 指導に当たった築山泰典准教授は、「ネット上でのつながりだけで、大学に居場所がない学生が増えているように感じる。いわゆる5月病が心配されるこの時期、リアルな友人を作ってもらいたい」と話していました。
 部活動やサークルに参加する学生が減っていることで、友人関係の変化を感じるという大学もあります。神奈川大学では、2年前の調査で部活動やサークルに入っている学生の割合がおよそ5割にとどまっていることが分かり、最近はさらに減っているとみられるということです。
 サークルや部活動は人間関係を構築し、学生たちが成長する大切な機会だと考えているこの大学では、今月下旬に改めてサークルなどへの参加を呼びかけるイベントを開くことにしていて、新入生を求める在学生たちがキャンパス内でチラシを配って知らせていました。
 サークルへの参加を呼びかける3年生は、「SNSで気軽につながれるようになったことで、知り合う間口が多くなったと思うが、実際に会って話したり、食事をしたりする楽しさも経験してもらいたい」と話していました。
 今回のアンケートの対象ではありませんが、よりきめ細かな取り組みを行っているのが白百合女子大学です。 ことしから、友達のつくり方や1人でも過ごしやすい場所などを掲載したパンフレットを新入生全員に配付するとともに、在学生が相談に乗るコーナーを設けました。
 相談役の学生の目印は首に巻いたスカーフです。今は45人が相談役となっていて、友人関係の悩みのほか、授業やアルバイトについて相談に応じています。
 新入生は「入学する前から、SNSのやり取りでつながっていそうな人が多かったので戸惑いました。不安を抱えている人はたくさんいると思うので、こうした取り組みは本当にありがたいです」と話していました。
 白百合女子大学学生支援部の木村喜昭事務部長は、「少子化のなか、大学の特徴を出すことが求められている。保護者から安心して任せてもらうためにも、きめ細かなサポート体制を取っている」と話していました。 

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2015-05-16〉
 なるほど、いまの学生は「リアル」では孤独なんだな、などと思いながら読み進んでいたが、末尾の
保護者から安心して任せてもらうためにも、きめ細かなサポート体制を取っている
 に至って、おやおやと興ざめ。これではまるで小中学校の児童・生徒、保護者への対応だ。
 近年、親の我が子への虐待やネグレクトによる死亡が多い。上記事も然りだが、人間が幼稚化してしまったのではないだろうか。心は子どものまま、肉体だけ親になった。「大人」とは、感性が育った人間のことだ。悲しみとか喜びとかの感情が胸に豊かある人間のことを「大人」というのではないか。感情が健全に育っていないものだから、他者の悲しみや痛みに想像が及ばず、他者に残酷、残虐を平気で及ぼす。「鎖で縛る」「餓死させる」「根性焼き」「生き埋め」・・・、想像力の欠如ではないのか。
 戦後世代が間違った個人主義で自己主張ばかりを膨張させて育てられ、その世代の育てたのが今の若い親たちだ。「人や国が自分に何をしてくれるか」の視点しかなく、「自分が他者や国に何を与えられるか」を考える人間が少ない。「国のために」などと迂闊に言おうものなら「右翼」などと揶揄されかねない風潮が70年ほども続いた。
 人は、一人で生きているのではない。人とのかかわりの中で生きている。独立した国に生活していること、海外へ行く際にはパスポートがあること、これは得難いことなのだ。自国に安住できない人々が多いし、この国にだって我が子を拉致された人たちがいる。私たちは、そういった他者に思いを致さなくてよいわけがない。他者を思いやらなくてよいわけがない。我が子を拉致されたままの人たちにとって、果たしてこの70年が平和だっただろうか。
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