3歳児暴行死で同居の男に懲役8年 東京地裁
NHK NEWS WEB 2017/ 9月13日 18時33分
去年、東京・大田区で、同居していた女性の3歳の息子に暴行して死亡させた罪に問われた被告の裁判で、東京地方裁判所は、暴行の一部を否定していた被告側の主張を退け、懲役8年の判決を言い渡しました。
去年1月、東京・大田区のマンションで、この部屋に住む新井礼人くん(当時3)が死亡し、礼人くんの母親と同居していた無職の永富直也被告(21)が暴行を加えて死亡させたとして傷害致死の罪に問われました。
被告側は、傷害致死の罪を認めた一方、頭をかかとで蹴ったことなど暴行の一部を否定し、争っていました。
13日の判決で、東京地方裁判所の家令和典裁判長は「暴行の状況を説明した被害者の母親の証言は具体的で信用でき、遺体の状況とも一致している」として、被告側の主張を退けました。そのうえで、「空手や格闘技の経験があった被告が、無抵抗の幼い被害者に一方的に暴行を加えたもので、3歳で生涯を閉じることになった被害者に同情の念を禁じえない」として、懲役8年を言い渡しました。
言い渡しのあと、裁判長は「被害者に対してどの程度の思いを持っているのか伝わってこなかったが、今一度失われた命について思いを致すようにしてほしい」などと語りかけ、被告はうなずいていました。
*裁判員の1人「虐待には厳しく対処すべき」
判決のあと、裁判員の1人は「裁判員になる前から虐待をする人には厳しく対処すべきだと思っていましたが、実際に虐待事件の裁判を経験してみて、その思いは変わりませんでした」と話していました。
◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
――――――――――――――――――――――――
◇ 東京 新井礼人君(3歳)虐待死 永富直也被告に懲役9年求刑 2017/09/11
◇ 東京都大田区 新井礼人君(3歳)死亡 永富直也容疑者「やることはやった。人生に悔いはない」2016/1/27
...........