プーチン大統領がCIA元職員エドワード・スノーデン氏の引き渡し拒否 空港滞在を認める

2013-06-26 | 国際

プーチン大統領がCIA元職員の引き渡し拒否、空港滞在を認める
2013年06月26日08:14 JST 25日 ロイター
  ロシアのプーチン大統領は25日、米当局による個人情報収集を暴露し、スパイ活動取締法違反容疑などで訴追された中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者(30)がモスクワにある空港の乗り換えエリアにいることを認めた。しかし、米国に引き渡す考えはないと明らかにした。
 プーチン大統領がスノーデン容疑者について公の場でコメントするのは、容疑者が23日に香港からモスクワに到着して以来初めて。
 訪問先のフィンランドで会見したプーチン氏は、米国との間に犯罪者引き渡し条約がないなどと説明。また、スノーデン容疑者が国境を越えておらず、査証(ビザ)を必要としないことから拘束もしないとの考えを示した。
 さらに、「(容疑者を支援しているとの)ロシアに対するいかなる非難も常軌を逸しており、ばかげている」と述べ、米国をけん制した。
 一方、米国家安全保障会議(NSC)のヘイデン報道官は、スノーデン容疑者のパスポートを米当局が無効化したことや訴追されていることを挙げて、ロシアが直ちに容疑者の引き渡しに応じるべきだと改めて訴えた。
 ただヘイデン報道官は、この問題で米ロ関係を悪化させたくないとしたプーチン大統領の発言に同意したが、米議会からは両国関係への悪影響は避けられないとする声も上がっている。
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【スノーデン事件】米政府、CIA元職員の身柄確保に総力戦 
産経新聞2013.6.26 01:05
 【ワシントン=佐々木類】スパイ活動取締法違反容疑などで訴追されたCIA元職員、エドワード・スノーデン容疑者の身柄確保に向け、米政府が躍起になっている。香港から故意に出境させたとして中国政府を批判する一方、身柄引き渡しを拒否したロシア政府に強く反発しており、両国の関係悪化は避けられない状況だ。
 カーニー米大統領報道官は24日の記者会見で、スノーデン容疑者が香港からモスクワに出境したことについて、「中国政府が故意に(スノーデン容疑者を)自由にした。米中関係に悪影響が出るのは疑いない」と警告した。
 ロシアについては、プーチン露大統領が25日、スノーデン容疑者がモスクワ市内の空港に滞在中だと認めたものの、身柄の引き渡しを拒否したため、米政府は態度を硬化させている。
 米露両国間には、プーチン氏が言うとおり犯罪者の引き渡しに関する条約はないが、米政府は「露政府の要請で米国は多くの犯罪者を送り返してきた」(カーニー氏)と主張している。
 国務省などによると、連邦捜査局(FBI)のモラー長官が24日、ロシア連邦保安局に2度電話し、バーンズ国務副長官もロシア政府に協力を要請した。ベントレル報道部長は、「スノーデン容疑者の米国送還を可能とする、あらゆる選択肢をロシア政府は検討してほしい」と述べた。ロシアは結局これらを拒否した。
 ケリー国務長官は24日に訪問先のインドで記者会見し「香港が意図的に出境させたのなら、悪い結果が伴うだろう」と強調、香港の外交・安全保障に責任を持つ中国政府を牽制(けんせい)した。
 ケリー氏は米CNNテレビのインタビューで「スノーデン容疑者の行為は米国同様、中国の安全保障にも脅威を与えることになる」と警告し「テロリストが自分たちの身を守るすべを知り、結果として一般の人々が死ぬかもしれない」と述べた。
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スノーデン問題で「孤立無援」 オバマ外交の限界露呈か / スノーデン容疑者、エクアドルに亡命申請 2013-06-24 | 国際 
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