東証大引け、続伸 1カ月ぶり7700円台回復、政策期待が続く

2009-03-16 | 社会
 16日の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。大引けは前週末比134円87銭(1.78%)高の7704円15銭だった。終値で7700円台を回復したのは2月16日以来、1カ月ぶり。政府の景気刺激策への期待感が引き続き相場を押し上げ、三菱UFJや三井住友FGといった大手銀行株が買われた。外国為替市場で円相場が1ドル=98円台前半で推移し、前週末夕刻の東京市場の水準と比べて円安・ドル高方向に振れたこともキヤノンやソニーなどの上昇につながった。東証株価指数(TOPIX)も続伸。朝高後は高値圏での小動きが続いた。
 前週末13日の日米財務相会談で与謝野馨財務・金融・経済財政相が国内総生産(GDP)比で2%を超す規模の財政刺激策を打ち出すことを示した。景気の先行きに対する警戒感が和らぎ、前場は高値引けとなった。市場では公的年金とみられる買いが入ったとの観測が聞かれたが、日経平均が7700円台まで上昇すると戻り待ちの売りが出て上値が重くなった。特に午後の値幅は50円程度で、膠着(こうちゃく)感を強めた。
 東証1部の売買代金は概算で1兆2420億円。売買高は同20億3916万株。値上がり銘柄数は1455、値下がりは196、変わらずは62。
 野村、みずほFG、ホンダ、東芝、信越化、オリックス、NTTが上げた。ファストリ、デンソー、京セラが日経平均を押し上げ、大京、新生銀、アコム、パイオニアが大幅高だった。半面、東電が安く、日揮が大幅に下げた。ソフトバンク、第一三共、KDDI、JR東日本、JTもさえなかった。トヨタは買いが続かず、大引けは前週末比横ばいの水準だった。
 東証2部株価指数は続伸。終値は前週末比16.48ポイント高の1780.06だった。午後も上げ幅をじりじりと広げ大引けはきょうの高値圏だった。オリコ、中央電、アクセルが上げた。半面、前週上場した大研医器が下げ、石井表記、大黒天も安い。〔NQN〕(2009/03/16/ 17:28)

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