「僕は橋下氏が政治家を辞めると言わないかを恐れているよ。それだけは絶対にさせたくない」 石原慎太郎

2014-03-24 | 政治/石原慎太郎

【単刀直言】石原慎太郎・日本維新の会共同代表「橋下氏、壮絶に空振っちゃった」「都構想、ぴんとこないね」
 産経ニュース 2014.3.24 07:55
 出直し大阪市長選は結局、不毛な選挙になっちゃったね。橋下徹共同代表には、これで挫折しないでくれたらと思う。「大阪都構想」のネーミングが悪かった。「東京に追いつき追い越せ」といったキャンペーンをすべきだった。衰弱した大阪をもう一回、再生させようというのが大眼目だったんでしょ?
 それにしても、大阪都構想ってぴんとこないね。彼には随分と言ったんだが、「ここまできたからには引くに引けない」と。彼個人の信条だから、僕もそこまで立ち入るわけにはいかなかった。
 市長選を無視してかかった他党には政党の資格はないよ。彼が壮絶に近い「空振り」みたいになっちゃったのは、彼の将来にとっても、残念です。
 国政を論じる政党を、と思って日本維新の会を作ったが、ギャップができてしまった感じがする。彼は政治家としての願望をもっと全国に分かりやすく伝える努力をすべきだった。東京都民に「大阪都構想」と言っても、「それは何なんだ」と思うでしょ?
 彼には言ったんだ。「君のプレステージ(威信)が少し落ちてきたけど、日本のため、維新のためにちゃんとしていてもらわないと困るんだ」とね。それを取り戻すためにも「俺が付き合うから、全国遊説をやろう。2人でやれば人も集まるだろうし」と言ったら、「市長である限りは、なかなかそうはいかないんです」と。今後、市長として大阪都構想に専念するか全国に存在感を示すかは、彼にとって人生の難しい選択になると思う。
 いずれは国政に出てきてほしい。国政でこそ、彼という人材が生きてくる。政治家としての彼を失いたくない。キャラクターが私に似ていて、直情なところもあって、演説もうまい。あんな、いい意味でのアジテーション(扇動)の効いた演説をする政治家は今、いないな。
 僕は彼が突然、(政治家を)辞めると言わないかを恐れているよ。それだけは絶対にさせたくない。いったん辞めると言ったら、誰が止めても止まらないかもしれないけれどもね。恋愛みたいなものだ。センチメント(感情)っていうのは、理屈でブレーキがかかるもんじゃないからな。
 日本維新の会には政界再編や憲法改正など党としてすべき大仕事がある。政界再編については、自民党という巨大政党に、支持率が1%を切るような政党たちが一緒になっても過半数は獲れない。この国をどう立て直し、合理的な政策を進めていくのか考えることが大事だが、民主党がもうちょっとその役割を考えない限りは、再編はあり得ない。
 結いの党とは一緒になるつもりは全くありません。だって、護憲政党だろ? 合流には反対です。結いと一緒になりたいという議員には懸念している。僕は維新から出ずに、そんな人たちは洗脳をしてでも(政治家として)育てていきたいと思っています。
 維新は政権に対して言うべきことを言い、徹底して是々非々でいく。「自民党より右寄りだ」と言われてもいい。このごろは自民党も集団的自衛権の問題では(先行きが)分からなくなってきた。「そのうち公明党は足手まといになるんじゃないかな」って党首討論で言ったら、えらく公明党は反発したみたいだけど、その兆候が出てきたな。
 自民党にもあれだけ大きな政党だからいろいろと考え方の違う人はいるんだろうが、その中で安倍晋三首相はよくやっていると思うね。ぼくの主治医も言っていたけれど、政治的に一回「死んだ」と思って、覚悟を決めた人間は強いなと思う。彼は死ぬつもりでやっているし、潔くていい。集団的自衛権や憲法改正では、徹底して応援します。それが国家のためだ。
 僕は(都知事から)国会に戻って、みんなの党の渡辺喜美代表と一緒にやろうと持ちかけたが、選挙区のバッティングの問題でうまくいかなかった。あのときうまく合わさっていれば、維新もみんなも、もうちょっと膨らんでいたと思う。
 トルコなどとの原子力協定の問題で僕が物議を醸したときに、彼はわざわざ来て、「石原さん、短気を起こして辞めたら困ります。維新も持ちませんよ」と言ってくれたけどね。
 みんなの党とは、政策協定の話をしたらいいが、やっぱり、野党第一党の民主党をどう扱うかだね。すでにいろんな話し合いもしています。再編に向けての大きな底流があるが、まだ話す段階ではない。民主党は僕のことを極右と思っているみたいだけどね。自分では真ん中よりちょっと左と思っているんだけどな(笑)。
 民主党も今の党首を代えないと。再編はそれから後の問題です。維新と民主党がそれぞれのアイデンティティーを一歩一歩、固めていくことがとても大事な作業だと思っています。 (村上智博)
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 〈来栖の独白〉
 たとえ逆風にさらされているとしても、政治家としての橋下氏のほうが弁護士としてよりも遥かに有能だ。政治家としては、感性も悪くない。弁護士に帰ろうなどとは、考えない方がよい。
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【大阪市長選】過去最多の「白票」投票総数の1割弱占める…「雑事」も1万3176票
 産経ニュース 2014.3.23 23:45
 大阪市選挙管理委員会は23日夜、同日投開票された大阪市長選の無効投票6万7506票の内訳を公表した。何も書いていない白票が4万5098票と最多で、投票総数49万8873票の1割弱を占めた。
 「雑事」が記載されていたのが1万3176票。「候補者でない者や候補者となることができない者」(926票)、「2人以上の候補者」(71票)などもあった。
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橋下氏再選 投票率23% 大阪市長選
 2014年3月24日  読売新聞
 大阪市長選は23日投開票され、諸派で地域政党・大阪維新の会公認の前市長、橋下徹氏(44)(日本維新の会推薦)が新人3人を破り、再選を果たした。投票率は23・59%で、2011年11月の前回60・92%から大幅に落ち込み、過去最低だった1995年12月の28・45%を下回った。橋下氏が看板政策「大阪都構想」の議論を加速させるとして仕掛けた出直し選のため、公職選挙法の規定により、任期は1期目の残り期間の15年12月18日まで。
 府知事選とのダブル選となった前回は「維新VS既成政党」の構図が鮮明だったのに対し、今回は市議会野党(自民、公明、民主、共産)が「大義のない選挙」とそろって候補擁立を見送るという異例の構図になり、論戦は低調だった。
 有力な対立候補がいない中、橋下氏の得票率は87%に達したが、得票数は前回(約75万票)の約5割にとどまった。無効票は、同市長選で記録が残る51年以降では最多の6万7506票(うち白票4万5098票)で、投票総数に対する割合は13・53%と、前回(0・69%)を大きく上回った。当日有権者数は211万4978人だった。
 橋下氏の再選を受け、維新は都構想の具体像を話し合う府議、市議らの法定協議会(計20人)から「反都構想」議員を排除し、夏までに構想の制度設計を終える考え。その後、府市両議会での議決を経て、秋にも市民対象の住民投票を行うとしている。
 ただ、維新以外の各党は「投票率が低く、都構想推進の民意が示されたとは認められない」と反発を強めている。維新は府市両議会で過半数に達せず、橋下氏が事態を打開できる見通しは立っていない。
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橋下徹大阪市長が、再び「慰安婦」問題に踏み込んだ / 韓国に対し、「あなたたちもやっていた」 2013-11-11 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉  
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「橋下発言の核心は誤っていない」慰安婦は連行せず広告で募集/朝鮮戦争でも韓国軍慰安所 秦郁彦 2013-05-23 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
 【正論】現代史家・秦郁彦 橋下発言の核心は誤っていない
 産経新聞2013.5.23 03:21
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