新型コロナ 第7波で出産現場も医療ひっ迫 感染した妊婦は帝王切開で 医師“苦しい判断”

2022-08-28 | いのち 環境

第7波で出産現場も医療ひっ迫 感染した妊婦は帝王切開で 医師“苦しい判断” 北九州市

配信 TNCテレビ西日本

福岡県の新型コロナ新規感染者数はほぼ毎日1万人を超えるような状況ですが、こうした影響は、新しい命を授かる出産の現場にも及んでいます。

第7波で出産現場も医療ひっ迫 感染した妊婦は帝王切開で 医師“苦しい判断” 北九州市

 目を閉じてすやすやと眠っている、生後まもない赤ちゃん。
 この赤ちゃんがいる北九州市立医療センターは、市内で唯一の感染症指定医療機関として新型コロナに感染した妊婦を受け入れ、安心して出産できる環境を整えています。

▼北九州市立医療センター 総合周産期母子医療センター 高島健センター長
「こちらはナースステーションですね」
 案内されたのは、医師15人、助産師40人が分べんに携わる周産期母子医療センター。
 ハイリスクな症例に対応するため、集中治療室なども備えていますが、第7波で感染者が高止まりする中、現場は、ある問題に直面しています。

▼北九州市立医療センター 総合周産期母子医療センター 高島健センター長
「医療スタッフの感染によって、現状、北九州市の中で救急がストップしている病院は複数ある」

こうした中、センターでも医師や助産師が感染、あるいは濃厚接触者となりスタッフ不足が問題になってきつつあるのです。

センターではスタッフの勤務をやりくりし、なんとか体制を維持しています。

▼北九州市立医療センター 総合周産期母子医療センター 高島健センター長
「家庭内での感染なんですね。やはりお子さんから感染するとか。もう少し感染者が増えると救急患者さんが受け入れられないとか、受け入れに非常に時間がかかるっていうことが起き得ますよね」

出産を手助けするという重要な仕事を担う人員を、どのように確保していくのか?

カギの1つは、「院内感染」の防止です。

長い時間がかかる出産も、新型コロナに感染している妊婦については、母体を守り、さらに新生児や医療スタッフを感染から守るため、ある手立てをとらざるを得ないといいます。

▼北九州市立医療センター 総合周産期母子医療センター 高島健センター長
「(感染妊婦の)分べんは、基本的にうちの病院は帝王切開をしている。長時間にならないし、スタッフへの感染リスクがかなり軽減します。助産師もしくは医師が感染すると機能がストップしてしまいますよね。緊急に帝王切開が必要っていうような方も受け入れていますので、産科の病棟で院内感染起こすと、市全体の周産期の救急体制に影響がでますので」

高島センター長は、市内全体の周産期医療を維持するためにも、感染した妊婦にはこうした手立てをとらざるを得ないと話します。

また妊婦と新生児の命を守るため、普段から周囲の協力や理解も必要だと訴えます。

▼北九州市立医療センター 総合周産期母子医療センター 高島健センター長
「同居しているご家族が感染してしまいますと、やはりかなりの確率でどんなに気をつけていても感染するんですよね。マスクを外してしゃべらないっていうのを、妊婦さんの家族が子供は除いて徹底していただくと、感染リスクは減ると思いますね」

(TNC報道ワイド「記者のチカラ」2022年8月26日放送より)

最終更新:TNCテレビ西日本

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です (画像略=来栖)
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