広島・小1女児殺害事件 差し戻し控訴審が結審

2010-06-12 | 死刑/重刑/生命犯

広島・小1女児殺害:改めて死刑求刑 差し戻し控訴審が結審
 広島市安芸区で05年11月、小学1年の木下あいりちゃん(当時7歳)を殺害したとして、殺人、強制わいせつ致死などの罪に問われたペルー国籍のホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告(38)に対する差し戻し控訴審は1日、広島高裁(竹田隆裁判長)で結審した。検察側は改めて死刑を求め、弁護側は「犯行当時は責任能力がなかった」として殺人と強制わいせつ致死罪について無罪を主張した。判決は7月28日の予定。
 検察側は犯行の悪質性や遺族の処罰を望む感情の強さを強調し「殺害された被害者が1人でも極刑はやむを得ない」と述べた。弁護側は殺意やわいせつ目的を改めて否定し、差し戻す前の控訴審で証拠採用された被告の母国での性犯罪歴を証拠から排除するよう求めた。
 裁判を巡っては広島高裁が08年12月、公判前整理手続きで犯行場所を特定しなかったのは違法として1審広島地裁の無期懲役とした判決(06年7月)を破棄して審理を差し戻した。
 しかし、被告が上告。最高裁は09年10月、1審の訴訟手続きを適法とし、再び審理を広島高裁に差し戻す異例の展開をたどった。
 今年4月から始まった差し戻し控訴審では、検察と弁護側の双方が従来通りの主張を展開。あいりちゃんの父建一さん(43)は「真実を明らかにしない被告に極刑を望む」と意見陳述した。弁護側は被告の精神鑑定を改めて求めたが、高裁は却下した。【中里顕】 毎日新聞 2010年6月2日 東京朝刊

広島女児殺害、精神鑑定請求を却下 差し戻し控訴審 2010-04-15  
 asahi.com2010年4月15日1時7分
 広島市安芸区で2005年11月、小学1年の木下あいりさん(当時7)が殺害された事件で、殺人など四つの罪に問われているペルー国籍のホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告(38)=一審で無期懲役=について、広島高裁(竹田隆裁判長)は14日、8日の差し戻し控訴審で弁護側が求めた精神鑑定と情状鑑定を「必要性がない」と却下する決定をした。弁護側は異議を申し立てる方針だが、6月1日の次回公判で結審する見通しが高まった。
 控訴審では、検察側が改めて死刑を求め、弁護側は、犯行当時、被告が心神喪失状態だったとして、殺人と強制わいせつ致死罪について無罪を主張し、減刑を求めている。
〈来栖の独白〉
 「当事者が立証しようとしていない点まで立証を促す義務はない」として2審広島高裁判決を破棄、審理を高裁に差し戻し、司法制度改革(裁判員制度・拙速)に逆行した楢崎さんを、所長とはいえ山口の家裁へ「異動」させた最高裁であった。
 その意を酌むなら、差し戻し審が精神鑑定など行うはずもない。手間隙(精密司法)かけず、とっとと(核心司法)、時代の流れ(厳罰潮流)に即した判決で一丁上がりってところでなければよいが。 
 
広島女児殺害事件 差し戻し控訴審 2010-04-09 
広島女児殺害 最高裁=当事者が立証しようとしていない点まで立証を促す義務はない 2009-10-16 
光市母子殺害事件(差戻し)・広島女児殺害事件控訴審裁判長だった楢崎康英氏が山口家裁所長・・・2009-10-14-14:01 配信 毎日新聞) 山口家庭裁判所(山口市)に今月1日着任した楢崎康英所長(60)が13日、着任会見を行った・・・
〔広島女児殺害事件 控訴審 判決文要旨〕2008年12月9日 広島高裁 楢崎康英裁判長 言渡し


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