小沢王国 真っ二つ/小沢代表岩手県入り 離党県議らと初会合/民主岩手県連 事務所は新党に明渡す

2012-07-21 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

小沢王国 真っ二つ
中日新聞2012年7月21日 朝刊
 政権与党・民主党を離脱した「国民の生活が第一」の小沢一郎新党代表。新党を立ち上げ「最後の戦い」を始めた。お膝元の岩手県内を歩くと、聞こえてくるのは「小沢流」への失望と反感。「王国」の足元は揺らぎ始めているが、その一方で脱原発を掲げる「生活」が、従来の「小沢支持層」にはない連携を模索する動きも出てきている。(上野実輝彦)
 「小沢さんにはがっかりしている」
 岩手県釜石市の中心部から約五キロ南の高台にある平田(へいた)地区の仮設住宅。長年の小沢ファンだったという主婦(60)は「政治家は誰も頼れない」と失望感を漂わせた。
 被災から一年四カ月。野田佳彦首相がやっと地元釜石市に入った。その「遅さ」も不満だが、小沢代表が岩手のために働いた痕跡は見えない。
 「小沢王国」と呼ばれた岩手政界。かつては国政、県議会などで系列議員は多数派を占めた。小沢代表が新たな党をつくれば、系列議員の多くが行動を共にした。ところが今回は真っ二つに割れた。
 民主党国会議員八人のうち新党参加は五人。県議会も分裂し、民主党議員二十三人の中で離党は十人にとどまった。県議会では小沢代表が自民党離党後、小沢系が第一または第二会派を維持してきたが、ついに第三会派に転落した。
 民主党に残った渡辺幸貫県議(奥州市)は「被災地が切実な状況なのに与党を離れるとは、地元を考えているのか理解に苦しむ」と首をかしげる。次期衆院選に向け対立候補擁立も視野に入れる。
 一方、代表と今回も行動を共にした及川幸子県議(奥州市)は「今まで『小沢』の名前で選挙をしてきた人が、こんなに簡単に反旗を翻すなんて」と怒りを隠さない。
 地盤沈下はもっと以前から見えていた。二〇〇九年の政権交代以後、八幡平(はちまんたい)、久慈、陸前高田の各市長選で、民主党は独自候補を擁立。相乗りせず対決姿勢を徹底する「小沢流」を貫いた末に敗れ、有権者に違和感が広がっていたのだ。
 それでも小沢代表は強気だ。後継と目される達増拓也岩手県知事が新党に加わり、次期衆院選にくら替えする構想も伝わってくる。
 脱原発や消費税増税の反対を訴える「生活」に対し、社民党県議は党としての連携は否定しつつも「政策分野に限って共同歩調をとることはあり得る」との立場を示す。
 一方で、小沢代表なき民主党には「どれだけ支持が集まるのか」(県議)との不安も漏れる。盛岡市中心部にある党県連事務所は、小沢代表との関係が深く、新党に明け渡さざるを得ない状況だ。
 小沢代表は七十歳。新党結党で多忙が続いたせいか、最近は腰の痛みを気にするそぶりも目立つ。年齢的にも体調的にも、これが最後の挑戦だろう。民主党が政権交代で訴えた「国民の生活が第一」は、再び政治の大きな動きとなるのか-。
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新党 小沢代表本県入り 民主離党県議らと初会合
岩手日日新聞(07/21)
 「国民の生活が第一」の小沢一郎代表は20日、本県入りし、盛岡市内のホテルで開かれた民主党を離党した県議らとの会合に出席した。小沢氏が本県入りするのは1日以来で、新党発足後は初めて。会合では小沢氏から8月1日に党の基本政策を発表する方針が示され、来月中に地方支部組織を発足させることを確認した。
 出席したのは小沢氏のほか、新党に参加した菊池長右エ門、畑浩治両衆院議員、主浜了、藤原良信両参院議員に加え、民主党に離党届を提出した達増拓也知事と県議10人ら。このような会合を持つのは新党発足後初めてで「新党本部で支部組織をどうするかを全体として考えていかなければならない。心合わせをした」(主浜氏)。
 小沢氏は午後6時半ごろに会場入り。県議らと約1時間にわたって話し合った後、東京に戻った。国会議員と県議らの会合はその後も続いたが、菊池氏によると、小沢氏は結党時のあいさつを引用しながら「国民の生活が第一でやってきた。これからもそうしよう。頑張ろう」と呼び掛けたという。
 佐々木順一県議は今回の会合について「地方組織の結成準備委員会」とし、支部発足に向けて国会議員と県議が世話人を務めることを確認したとしている。出席者によると、小沢氏は解散・総選挙の時期を「そう遠くない」とした上で「必ず政権を奪還する。国民と約束する責任政党をつくらなければならない」と改めて強い決意を示したという。
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民主岩手県連代表に黄川田氏
 民主党岩手県連は21日、盛岡市で総務会を開き、小沢一郎元民主党代表の離党、除名で空席となった県連代表に黄川田徹衆院議員を選出した。副代表は平野達男復興相が就く。
 新党「国民の生活が第一」に合流するため県議10人が提出した離党届を受理することも決定した。
 黄川田氏は記者会見で「県連最大の課題は東日本大震災からの復旧、復興をしっかりやることだ」と強調。小沢氏らの離党で空白区となった岩手2、4区への対応は「党本部と協議していきたい」と述べるにとどめた。
 また県連は、盛岡市中心部にある県連事務所を、8月中旬までに移転する方針も明らかにした。事務所は小沢氏の人脈で物件を見つけるなど小沢氏との関係が深いため、新党に明け渡す。(共同)
 [日刊スポーツ2012年7月21日19時52分]
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