「放火して住人を焼死させれば、焼死体が見られると考えた」=検察側主張 元名大生 第3回公判 2017/1/20

2017-01-20 | 少年 社会

「焼死体見たかった」公判で元名大生 
2017/1/20 夕刊
 名古屋市で知人女性を殺害し、仙台市で高校の同級生ら二人に劇物の硫酸タリウムを飲ませて殺害しようとしたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた名古屋大の元女子学生(21)=事件当時十六~十九歳=に対する裁判員裁判の第三回公判が二十日、名古屋地裁であった。名大一年で十九歳だった二〇一四年十二月に仙台市の民家に放火しようとしたとされる殺人未遂事件などの審理が始まり、検察、弁護側双方が「葬儀で焼死体が見たいと犯行に及んだ」と指摘した。
 冒頭陳述で検察側は、元学生が高校生のころ、火災事故に関する法医学者の所見に強い関心を持ったと指摘。名古屋からの帰省時に妹の同級生宅と思い込み、同姓の別人宅に火を付けようとしたとと主張した。引火性の高い化学薬品を事前に準備するなど計画的な犯行で「住民3人を死なせる危険性が大きかった」と述べた。

 ◎上記は、中日新聞からの書き写し(=来栖)
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元名大生公判 放火未遂、検察「動機は焼死体が見られる」
毎日新聞2017年1月20日 21時15分(最終更新 1月20日 21時15分)
 名古屋市で高齢女性を殺害し、高校の同級生らに硫酸タリウムを飲ませたなどとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元名古屋大学生の女(21)=事件当時16~19歳=の裁判員裁判の第3回公判が20日、名古屋地裁(山田耕司裁判長)であり、仙台市の民家を放火しようとした事件の審理が始まった。検察側は動機を「放火して住人を焼死させれば、焼死体が見られると考えた」と主張した。
 検察側は冒頭陳述で、元学生が高校時代に法医学者の著書を読んで焼死体に興味を持っち、その後、妹から同級生の男子生徒の話を聞かされ、同級生方に放火したいと口にするようになったとした。大学入学後、「葬儀に出席する妹を通じ焼死体の様子を知ることができる」と考え、妹の同級生方と思い込んで2回にわたりパート女性方に火をつけようとしたと指摘した。
 さらに住人が寝静まった深夜を狙い、着火剤や引火性の高い薬品ジエチルエーテルを準備していたと述べた。「事前に一定の計画を立て、その通り行った」として、責任能力はあると主張した。
 一方、弁護側は「下見をしておらず、妹の同級生方かどうか一度も確認していない」と計画性を否定した。双極性障害(そううつ病)のそう状態に支配されて衝動的に行動したとし「犯行時、善悪の判断がつかなかった」と訴えた。
 起訴状によると、元学生は2014年8月、ペットボトルで火炎瓶を製造して仙台市のパート女性方の縁側に置き、熱で窓にひびを入れたとされる。同年12月には同じ家の玄関ドアの郵便受け内にジエチルエーテルと火のついたマッチを投げ入れ、放火して住人を殺害しようとしたとされる。【金寿英】

 ◎上記事は[毎日新聞]からの転載・引用です
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河北新報
<タリウム事件>高校時代 焼死体に興味

  名古屋市で知人の高齢女性を殺害し、仙台市で同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元名古屋大女子学生(21)=仙台市出身、事件当時未成年=の裁判員裁判の第3回公判が20日、名古屋地裁で開かれた。2014年に仙台市の住宅に2度放火しようとしたとされる事件が審理され、検察側は「高校生だった13年ごろ、法医学の文献を読んで焼死体に興味を持った」と指摘した。
 起訴状によると、14年8月30日未明、仙台市青葉区の60代女性方の縁側に、ペットボトルに灯油を入れた自作の火炎瓶を置いて火を付けたとされる。
 同年12月13日未明にも引火性が極めて高い液状の薬品「ジエチルエーテル」を使って女性方の玄関付近に放火、住人3人の殺害を図ったとされる。いずれも住人が気付き、自力で消した。2度目の事件は名古屋市の女性を殺害したとされる日の6日後だった。
 検察側は元名大生が妹の同級生の家と誤解し、同姓の女性方を狙ったと指摘。妹の同級生と面識はなかったが、「葬儀に出席する妹を通じて焼死体の様子を知ることができると考えた」と動機を述べた。
 元名大生は同年9月1日に現場を訪れ、目的を遂げられなかったことを知り、「もう一度火を付けたい」と妹に打ち明けていたという。
 検察側は、元名大生が化学薬品を事前に購入し、就寝時間帯に犯行に及んだなどとして計画性を強調。「善悪の判断や行動の抑制はできていた」と述べた。
 弁護側は事実関係は認めつつ、「元名大生は焼死体を生物としてのヒトですらなく、単なる物体と捉えていた。誰の焼死体でもいいから観察したかった。動機は常人の思考からは理解できない」と指摘。重い精神障害の影響を主張し、「責任能力はなかった」と反論した。
 検察側は半年の間に2度も放火され、恐怖と不安にさいなまれたとする被害女性の供述調書を紹介。「気付くのが遅れていたら家族3人は命を落としていた。勘違いで放火されたらたまらない」と厳罰を望んでいることを明らかにした。
  2017年01月21日土曜日

 ◎上記事は[河北新報]からの転載・引用です
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「人を殺してみたかった」「まだ人を殺したいとの思いはあるが、頻度が少なくなった」元名大生 第2回公判 被告人質問 2017/1/19
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