「大変ご迷惑をかけた」朝青龍、会見で涙
大相撲の横綱朝青龍が4日午後4時前から両国国技館で記者会見し、「(暴行問題で)皆様に大変ご迷惑をかけ、また、日本相撲協会にも大変ご迷惑をかけ、報道でも騒がせた。責任を取って本日引退をしました」と述べ、現役引退を正式に表明した。
朝青龍は現在の心境を問われ、「まだ何も考えていない。相撲に対する気持ちは深い」とした上で、一連の暴行問題について「あるのかどうなのか、殴ったのか殴ってないのとか、ということに対して、思いも深いし、横綱という責任を感じて、大変ご迷惑をかけた」と謝罪した。
横綱の品格についての質問には、「皆さんは品格、品格と言うが、正直に言って、土俵に上がれば、そこで精いっぱい相撲を取らなければという気持ちだった」とし、「まだ頭の中で整理がついていない」とも語った。記者会見の中で、声を詰まらせ、ハンカチで涙をぬぐう場面もあった。
記者会見には師匠の高砂親方が同席し、「本人がすべて事実関係を覚えているわけではなく、その辺が難しいが、横綱として迷惑をかけたということが本人の引退の引き金となった。そこは私も同じ」と語った。(2010年2月4日16時41分 読売新聞)
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朝青龍:引退…暴行問題で 「今は晴れ晴れ」
毎日新聞2010年2月4日 15時17分
横綱・朝青龍(29)=本名・ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が4日、現役引退することを表明した。朝青龍は「いろいろあったが、引退した。今は晴れ晴れしている」と語った。
朝青龍は大相撲初場所(東京・両国国技館)開催中の1月16日未明、東京都内で酒に酔って飲食店で働く知人男性とトラブルを起こしたとされる。
日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は初場所後の1月25日に朝青龍と師匠の高砂親方(元大関・朝潮)を国技館に呼び、厳重注意した。しかし、朝青龍側の事情説明が不十分だったことがわかり、同28日の理事会で高砂親方に対し、事実関係を調査したうえで理事会に報告するよう要請。2月1日には友綱親方(元関脇・魁輝)を委員長とする調査委員会を設置し、独自に調査を進めていた。
朝青龍はモンゴル相撲の少年横綱となり、97年に高知・明徳義塾高に留学。高校総体3位となり、中退して大相撲入りした。99年初場所で初土俵を踏み、03年初場所後に所要25場所の最速記録でモンゴル出身で初の横綱に昇進した。05年九州場所では史上初の7連覇と年6場所制覇を達成した。幕内優勝は大鵬、千代の富士に次ぐ歴代3位の25回。
土俵外では、07年に夏巡業を休場してモンゴルに帰国してサッカーに興じ、2場所出場停止処分を受けるなど、騒動を繰り返した。【大矢伸一】
【略歴】朝青龍明徳(あさしょうりゅう・あきのり) 本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ。80年9月27日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。父ドルゴルスレンさんはモンゴル相撲出身。97年高知・明徳義塾高に留学し、98年インターハイは個人3位。
99年1月、同校を中退して若松(現高砂・元大関朝潮)部屋に入門し初場所初土俵。01年初場所新入幕。02年名古屋場所後に大関に昇進。03年初場所で2場所連続優勝。大関をわずか3場所で通過して第68代横綱に昇進した。25場所での横綱昇進は第64代横綱・曙を破るスピード出世だった。
幕内優勝回数は25回。通算成績は669勝173敗76休、幕内成績は596勝153敗76休。殊勲賞3回、敢闘賞3回。
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〈来栖のつぶやき〉
賢明な決断。角界やメディアに、嫌気が差したかも。最後を優勝で飾れた。神さまからのはなむけ、プレゼントだね。ドルジ、お疲れさま。・・・寂しいな。
大相撲の横綱朝青龍が4日午後4時前から両国国技館で記者会見し、「(暴行問題で)皆様に大変ご迷惑をかけ、また、日本相撲協会にも大変ご迷惑をかけ、報道でも騒がせた。責任を取って本日引退をしました」と述べ、現役引退を正式に表明した。
朝青龍は現在の心境を問われ、「まだ何も考えていない。相撲に対する気持ちは深い」とした上で、一連の暴行問題について「あるのかどうなのか、殴ったのか殴ってないのとか、ということに対して、思いも深いし、横綱という責任を感じて、大変ご迷惑をかけた」と謝罪した。
横綱の品格についての質問には、「皆さんは品格、品格と言うが、正直に言って、土俵に上がれば、そこで精いっぱい相撲を取らなければという気持ちだった」とし、「まだ頭の中で整理がついていない」とも語った。記者会見の中で、声を詰まらせ、ハンカチで涙をぬぐう場面もあった。
記者会見には師匠の高砂親方が同席し、「本人がすべて事実関係を覚えているわけではなく、その辺が難しいが、横綱として迷惑をかけたということが本人の引退の引き金となった。そこは私も同じ」と語った。(2010年2月4日16時41分 読売新聞)
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朝青龍:引退…暴行問題で 「今は晴れ晴れ」
毎日新聞2010年2月4日 15時17分
横綱・朝青龍(29)=本名・ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が4日、現役引退することを表明した。朝青龍は「いろいろあったが、引退した。今は晴れ晴れしている」と語った。
朝青龍は大相撲初場所(東京・両国国技館)開催中の1月16日未明、東京都内で酒に酔って飲食店で働く知人男性とトラブルを起こしたとされる。
日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は初場所後の1月25日に朝青龍と師匠の高砂親方(元大関・朝潮)を国技館に呼び、厳重注意した。しかし、朝青龍側の事情説明が不十分だったことがわかり、同28日の理事会で高砂親方に対し、事実関係を調査したうえで理事会に報告するよう要請。2月1日には友綱親方(元関脇・魁輝)を委員長とする調査委員会を設置し、独自に調査を進めていた。
朝青龍はモンゴル相撲の少年横綱となり、97年に高知・明徳義塾高に留学。高校総体3位となり、中退して大相撲入りした。99年初場所で初土俵を踏み、03年初場所後に所要25場所の最速記録でモンゴル出身で初の横綱に昇進した。05年九州場所では史上初の7連覇と年6場所制覇を達成した。幕内優勝は大鵬、千代の富士に次ぐ歴代3位の25回。
土俵外では、07年に夏巡業を休場してモンゴルに帰国してサッカーに興じ、2場所出場停止処分を受けるなど、騒動を繰り返した。【大矢伸一】
【略歴】朝青龍明徳(あさしょうりゅう・あきのり) 本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ。80年9月27日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。父ドルゴルスレンさんはモンゴル相撲出身。97年高知・明徳義塾高に留学し、98年インターハイは個人3位。
99年1月、同校を中退して若松(現高砂・元大関朝潮)部屋に入門し初場所初土俵。01年初場所新入幕。02年名古屋場所後に大関に昇進。03年初場所で2場所連続優勝。大関をわずか3場所で通過して第68代横綱に昇進した。25場所での横綱昇進は第64代横綱・曙を破るスピード出世だった。
幕内優勝回数は25回。通算成績は669勝173敗76休、幕内成績は596勝153敗76休。殊勲賞3回、敢闘賞3回。
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〈来栖のつぶやき〉
賢明な決断。角界やメディアに、嫌気が差したかも。最後を優勝で飾れた。神さまからのはなむけ、プレゼントだね。ドルジ、お疲れさま。・・・寂しいな。