韓国につける薬はあるのか 「慰安婦」めぐる撫子たちの気高き闘い 『正論』10月号(2013年)

2013-09-17 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

韓国につける薬はあるのか 韓国・サヨクの謀略には負けない 「慰安婦」めぐる撫子たちの気高き闘い
日本で、アメリカで、国連で、続けられる反日活動。祖国の名誉は私たちが守る
 『正論』10月号(SEIRON 2013/10) ジャーナリスト大高未貴(おおたか・みき)
p68~
■「国連記念日」という新たな策動
 今年8月14日夕、東京・新宿駅からほど近い柏木公園は騒然としていた。毎年この日を国連の「日本軍『慰安婦』メモリアルデー」とするべく、慰安婦問題で日本を糾弾している「韓国挺身隊問題対策議会」のメンバーや、それを支援する日本の「バウラック(「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センター)などの計約100人が気勢を上げ、機動隊員がその倍以上の人数で彼らをびっしりと取り巻いている。さらにその外側には日の丸を掲げた集団が、「なんで外国人がこんなデモをすんだ!半島へ帰れ!」「ふざけんな、売国奴!」と罵声を浴びせていた。
 1991(平成3)年のこの日、韓国で、金学順(キム・ハクスン)さん(97年12月死去)が記者会見して「日本軍の慰安婦だった」と名乗りを上げた。金さんは14歳で親に40円でキーセン(日本でいう置屋)に売られ、17歳で彼女を買った義父に中国の慰安所に連れていかれた人身売買の被害者だった。だが、朝日新聞(植村隆記者)が直前の8月11日、《戦場に連行され、日本軍相手に売春行為を強いられた》慰安婦の1人と誤報したことで、「慰安婦強制連行」という捏造話が広まる発端となったことはよく知られている。
 それでも、反日に凝り固まった運動家たちにとっては「プロパガンダは真実より強し」である。「8月14日」を国連記念日にしようと意気込む柏木公園のデモ隊は、慰安婦の名前を書き連ねた白い提灯を先頭に行進を始めた。
p69~
 ところが「慰安婦メモリアルデー」のアピール行進のはずなのに、先導車から流れてくるのは「憲法改正反対!」だの「安倍政権は戦争のできる国にしようとしている!」という安倍政権批判の金切り声ばかり。「全労連婦人部会」などという団体の幟も見えた。
 一方、沿道には「日本を貶めるな!」「おじいちゃんの名誉を汚すな!」と声を発し、「慰安婦問題は歴史の捏造」と書かれたプラカードを掲げる女性たちがいた。主にネット上で、慰安婦問題での日本の名誉回復を訴えている女性団体「なでしこアクション」や「そよ風」のメンバーたちだ。彼女たちの訴えには、通りがかりの人たちも足を止め、頷いたり拍手をしたりしていた。
■捏造話で名誉を貶められる悔しさ
 ここ数年、アメリカで慰安婦問題を利用した韓国人らの反日活動が盛んに展開されている。2010年のニュージャージー州パリセイズ・パーク市に続き、昨年はニューヨーク州ナッソー郡に、慰安婦問題の石碑が現地の韓国人らによって設置された。さらに今年7月30日にはカリフォルニア州のグレンデール市に、ソウルの日本大使館前に置かれたのと同じような慰安婦増が設置された。
 地元の議会や自治体を巻き込んだ韓国人らの動きに危機感を覚えた在米の日本人たちと連携し、石碑や像の設置阻止に立ち上がっているのが、「なでしこアクション」(以下「なでしこ」=山本優美子代表)だ。
 在米韓国人らが石碑の設置などを働きかけている自治体の関係者に直接設置しないよう要請したり、日本国内にも情報を提供して建立反対の声を現地に届けるよう呼びかけたり。さらには冒頭の「国連メモリアルデー」行動への抗議活動のように、慰安婦問題に関連した動きがあれば、現場にも積極的に駆けつけている。
 筆者も今年6月23日、「なでしこ」の誘いを受け、反日団体が都内で開いたシンポジウムに参加した。「『慰安婦』バッシングを越えて~河野談話と日本の責任」と題したシンポを主催したのは、「国連メモリアルデー」行動にも姿を見せた「バウラック」。旧称は「バウネット」で、2001年に『女性国際戦犯法廷』なる茶番劇を東京で主催し、昭和天皇に「有罪判決」を下して話題になった団体と言えば、多くの読者がご存じだろう。
p70~
 「なでしこ」たちの活動を取り上げる本稿のテーマからは逸脱するが、このシンポが興味深かったので、以下に紹介させていただきたい。
 同行した「撫子」メンバーのNさんは、韓国ドラマの翻訳などを生業とする女性で、韓国語に堪能だ。会場に向かう途中、「個人的には韓国の文化が好きですし、ドラマの翻訳も楽しいですが、慰安婦問題での韓国の悪乗りは許せません。でももっと悪いには韓国に嘘を吹き込んでまわった日本人ですよね。自国の歴史を捏造してまで自国を貶める人たちとは一体どんな人物なのか、今日はこの目で確かめにきました」と語っていた。
 シンポの講師はバウラック共同代表の西野留美子氏や中央大学教授・吉見義明氏、元NHKディレクターで「女たちの戦争と平和資料館」館長の池田恵理子氏ら。彼らの眠たくなるようなプロパガンダ演説が終わって、質問コーナーとなった。会場からの回答者指名の一番人気はやはり、この問題で日本を糾弾している勢力の理論的支柱である吉見教授だった。吉見教授は手渡された質問用紙を訥々と読み上げ、時に雄弁に、時に気弱そうな小さな声で回答を繰り返した。
 意味不明瞭な箇所もあるが、できるだけ忠実に彼らの発言を再現する。回答の後の《 》内は、Nさん、「自治基本条例反対の会」会長の村田春樹氏、及び筆者による、吉見教授訥らへの反論である。

【質問】元慰安婦の宋神道さんは日本軍の軍曹と結婚したと聞いていますが本当でしょうか。
【回答(西野氏)】結婚したわけではありません。終戦直後、軍人が民間人になりすますために妻役が必要であり、それが宋さんだった。民間人になった、だから一緒に行こうと言われたということです。宋さんも軍がなくなり周囲に軍人もいなくなり、行き場もなくなりどこに行けば良いのかわからない、他の慰安婦の方も殆どがそうだったのですね。それでその元軍曹の言葉に一縷の望みをかけて一緒に日本に渡ってきたんです。日本に着いたとたんに「ここにも進駐軍がいる。ここでパン助でもやれ」と言われて捨てられた、というのが経緯です。
 《日本軍に強制連行され売春まで強要されていたとしたら、チャンスがあれば逃げるだろう。「行き場を失った」ということは、親に売られたので家にも帰れないということではないか。
 宋神道さんは93年、日本政府を相手に、「国会における公式謝罪」「謝罪文の交付」「損害賠償金767億5893万7500円」を求めて東京地裁に提訴(ただし損害賠償の請求額は、多すぎたため一部請求として1億2千万円に変更)したが、03年に最高裁で敗訴が確定している。本人の口述によれば16歳で知人の朝鮮人女性に騙され、平壌に行き、新義州の紹介所で朝鮮人男性に慰安所に売られたというのだから、騙した朝鮮人を告訴するならともかく、何故日本政府を訴えるのか訳がわからない》

p71~
【質問】強制連行を目撃した人の証言があるのでしょうか。
【回答(吉見氏)】強制連行を軍による略取と理解すると、中国の山西省のケースでは村全体の証言が残っています。インドネシアでオランダのご婦人が収容所から連行されたケースがあり、このときは収容所の人たちが反対して暴動が起きたという記録があります。それ以外のケースでは現場を見たというわけではないのですが、そういうことを聞いたという元日本軍人軍属従軍記者の方の証言がかなりあります。(声が小さくなる)特に多いのが誘拐されてきたという話を聞いたというのがあります。
 《なぜ朝鮮人女性について触れないのか。強制連行がなかったから、こんな説明しかできないのだろう》

【質問】慰安婦が稼ぎで家を建てたとか、給与明細が出てきたという話がありますが本当ですか。
【回答(吉見氏)】家を建てたなんていうのは全く証拠はないですね。まあ噂に過ぎない。給与明細はビルマにいた文玉珠さんの郵便貯金のことだと思います。これは本物ですが、1945年には月に5000円くらいの貯金があります。1945年はビルマは凄いインフレで5000円といっても殆ど価値がない。軍人は軍票を持っていても仕方が無いので文さんにチップとして渡し、それを郵便貯金したのです。ビルマのインフレが内地に波及しないようにしていたので仮にあの時点で文さんが朝鮮に帰ったとしてもおそらく金は引き出せなかったのではないかと思います。
 《文玉珠さんは著書「ビルマ戦線楯師団の『慰安婦』だった私」で、日本円1000円で家を建て、5000円を兄に送ったが、兄が浪費してしまったと書いている。当時の5000円は価値がなかったというのも、苦し紛れの答えだ》

【質問】河野談話に「官憲等が直接これに加担したことがあった」との文言がありますが、具体的には何を指しているのでしょうか。
【回答(吉見氏)】推測ですが、スマラン事件について河野談話が出される前年に新聞で大きく報道されましたのでこれが当然意識されたことと思う。(消え入りそうな声)フィリピンの女性たちが裁判を起こしているケースでは官憲が直接加担している。この女性たちの証言は河野談話の一つの根拠に成っていると思う。只これは推測です。
 《インドネシアのスマラン事件では、実際に軍紀違反があったとみられ、4カ所の慰安所が閉鎖され、戦後、軍法会議で一人処刑、11人がBC級戦犯として処罰されている。しかし、何故ここでもまたフィリピンを持ち出し朝鮮が出てこないのか?自分たちが金科玉条のごとく支持している河野談話の根拠も、推測でしか説明できていない》

p72~
【質問】「当時の朝鮮では警察官の8割が朝鮮人だったのに、どのようにして連行していたのか」という意見があります。私はそれにどう対応したら良いのでしょうか。
【回答(吉見氏)】えー、あのー、どういう趣旨のご質問かわかりにくいのですが。(しどろもどろになり)たとえばですね、軍官憲が選定した業者の中に朝鮮人がいたというケースが、誘拐・人身売買した朝鮮人の責任は問わねばならないでしょうね。その女性たちを軍の施設である慰安所に入れた場合は当然軍が責任を問われるのではないでしょうかね。
 《答えになっていない。それなら何故、朝鮮人の責任を問う活動をしないのか》

【質問】慰安婦の年収はいくらくらいだったのでしょうか。
【回答(吉見氏)】これはちょっとわからないですね。慰安所に通う軍人はお金を払っていたと思うのですが、業者が管理しており、その中のいくらかが慰安婦にいくと思うのですが、もろもろの名目で差し引かれますので。食費とか前借金もありますし、それほど多くは彼女たちにいくことはなかったと思います。
 《これも答えになっていない。それに、慰安所を管理していたのは日本軍ではなく、”業者”だと吉見教授自ら認めていることは重要だ》

 最後に筆者のこんな愚問もとりあげられた。「現在の吉見先生の理論では、強制連行ではない公娼も性奴隷としています。現在日本で性産業に従事している韓国女性は6万人と言われていますが、彼女たちも気の毒な性奴隷なのでバウラックの方で救済活動などもしていただけないでしょうか」
【回答(吉見氏)】大きな問題ですので余力があれば・・・(消え入るような声)。
 《つまり何もしないということだろう。偽善者ではないか!》

 前述した通り、慰安婦問題で韓国の側に立って我が国を糾弾する日本人グループの中心人物である吉見教授にしてからが、このレベルなのである。Nさんも「こんなあやふやな、破綻した理論で日本を貶めようとしているんですね。呆れましたが、日本人と韓国人の違いもよくわからない国連やアメリカを舞台にした情報戦では、彼らのでっち上げが受け入れられるのが悔しい」と眉をひそめていた。
p73~
■在米日本人女性からの悲痛な訴え
 長身でスレンダーな「なでしこ」リーダー、山本優美子さんに都内の喫茶店で話を聞いた(以下、質問はすべて筆者)。
---活動を始めたきっかけは
 「メンバーは、ごく普通の主婦が中心です。こうした政治的な活動には縁はなかったのですが、ネットで慰安婦問題について『何か変だね』と意見交換をしているうちに、『日本もきちんと反論しなければ、私たちの子供たちの代まで(韓国による)嘘の宣伝で罪を背負わされてしまう』と危機感を覚え、HPを立ち上げたところ、予想以上に多くの仲間が参加してくれました。昨年、米下院の『慰安婦決議』撤回の請願署名の呼びかけを行ったら、3万1000人以上の署名が集まりました。米国では1か月以内に2万5000人以上の署名を集めた請願は、自動的に審議される仕組みになっていますから、いずれ見直しが行われるでしょう。男性が慰安婦問題を口にすると、橋下徹大阪市長の発言のように『女性の人権問題だ』と論点をすり替えられてしまいます。しかし、これは国の名誉だけでなく、私たちの子孫の名誉の問題でもあるのです」
---皆さんの活動に対する韓国やアメリカの反応は
 「韓国の中央日報紙は今年1月13日、『NY州議員が慰安婦決議案を上程すると、議員には数百のメールが殺到した』『電子メール・テロはなでしこアクションという日本の極右団体が主導した』と報じました(苦笑い)。このテロリスト扱いには驚きましたが、アメリカには公正中立な報道姿勢のメディアもあることが分かり、勇気づけられています。バーゲン州のノースジャージCOMは、韓国や、本来は必要のない謝罪をしたことを説明して事態を余計に悪化させている日本の外務省の言い分を乗せる一方、私にもメール取材し、《なでしこアクションは豊富に資金援助をうけた日本の極右グループではなく、慰安婦問題に関心のある日本女性の草の根の集まりで、政治的な組織には属しておらず、この数週間で議員や新聞社にメールを送った。慰安婦の文言は事実ではなく、我が国と先人への侮辱であり、名誉を汚すものだ》というコメントをそのまま掲載してくれました。微力ながら私たちの草の根活動が少しでも多くのアメリカの方々に真実を知ってもらうきっかけになればと願ってやみません」
---7月30日、グレンデールでの慰安婦像設置を阻止できなかったのは悔しかったですね。
 「そうですね。でも現地の日本人が多数公聴会に出席し、反対の意思表明をしたのは大きな前進です。たとえ公聴会が出来レースとはいえ、それまで韓国系のロビー団体は日本人が反論するなど予想もしていなかったので、かなり動揺していたそうです。除幕式の現場に行ったなでしこの仲間によると、白人でも黒人でもないアジア系の野次馬がウロウロしていて、彼らに『何故来たのか?』と聞いたら『日当を貰ってきた』と言ったそうです。おそらく韓国のロビー団体が雇ったのでしょう。碑を設置した町では、かえって韓国人のイメージが悪化し、商売がしにくくなって他の州に引っ越すという事例も出てきているようです」
p74~
---民間で活動する苦労は
 「一番大変なのは米国の仲間とやり取りする際の時差です。明け方の3時、4時に起きて交信、情報交換をしています」
---山本さんの使命感を、なにがそこまで奮い立たせているのですか
 「父祖の名誉と日本の子孫のためにというのが本音です。それから・・・これを見てください。(鞄から、『なでしこ』宛に送られてきた在米日本人女性のメールを印刷した紙を取り出す。以下引用)」
 《アメリカにいて一番感じるのは、ここで日本人に何か起こっても日本政府は何もしてくれないんだということは皆さん肝に銘じています。子供たちはアメリカで歴史を学びます。当然日本に配慮された教科書を使うはずはなく、ニュースなどでも反日デモや、中韓が主張する捏造談ばかり。歴史を学びだす6年生くらいから、日本人であることが恥ずかしく思えてくるようです。少なからず中韓の子供たちからの嫌がらせも受けます。親に言わなくなる年頃でもあり、1人で戦っているんだと思うと胸が詰まります。(わが子もそうでした・・・今思うと良く耐えたと思います)。こんなことがあっても、日本語学校に通っている子供たちには将来日本を担って貰いたく、また日本人として誇りを持って世界で生きていってほしいという親の願いで、現地校と両立させているのです。正しい歴史教育が低学年から出来るように教科書や資料を出してほしいものです。日本人の子供たちは、どうして日本を信じ、誇りを持てばよいのでしょうか。(略)10年後、20年後、100年後の日本を考えた時、日本国としての凛とした対応が望まれます》
---韓国は今度もアメリカの20カ所ほどで慰安婦の碑などの建設を計画しています。
 「アメリカの多くのお母さんたちから届く、こうした訴えを聞くと、黙っていられません。要請や抗議のメールなんて送っても効果ないなんて思わないでほしいんです。相手が迷惑がるほどの数を送って初めて相手が反応します。慰安婦問題は、最後には政府、外務省、政治家に動いてもらわなくてはなりませんが、それを待っているだけでは何も変わりません。議論・勉強・知識武装も大切ですが、その先一歩、何か行動していただきたい。皆さんそれぞれ普段の生活があるので、簡単なこと、出来ること、1か月に1本でいいです。メール、FAX、電話、手紙を出してほしい。その数が今の10倍、100倍になれば変わると思います。日本が堂々と国益に適った主張のできる環境を私たちが作っていきたいのです」
p75~
■執拗に対日攻撃を続ける韓国人の心理とは
 アメリカの心理学雑誌『サイコロジー・トゥディ』元編集長サム・キーン氏が、各国の戦時中の戦意高揚ポスターやアジテーションの文章を分析した大著『敵の顔』で、「戦争を正当化する病理はパラノイアによる」と書いている。「貪欲さ、残酷さ、加虐性など、自らの気に入らない部分は敵の資質としてのみ認識」「自分の内には認めたくない性格のすべてを他人に推しつけることで、パラノイアは不安と罪悪感を縮小する」
 慰安婦問題での韓国の執拗なまでの日本攻撃は、「武器なき戦争」のレベルに達しているといえる。そして、キーン氏の分析はそんな韓国人の心理を的確に言い当てているように思えてならないのだ。
 韓国の大手紙「朝鮮日報」によると、米国内の外国人売春婦で最も多いのが韓国人女性で23.5%。2位のタイ(11.7%)の倍以上だ。日本国内でも6万~8万の韓国人女性が売春に従事しており、外国人女性としてはダントツである。04年、韓国内の売春禁止法が強化されて以降、彼女たちが海外に流出し、世界一の「売春輸出大国」となっているのである。
 一方、韓国内では般若のような白塗り、白装束の売春婦が数百人規模で「仕事を自由にさせろ」とデモをする光景が、ネットで全世界に流れていた。彼女たちは「私たちは性労働者」「成人男女の私的な行為に法律が介入するのは違憲」などと法廷で主張し、現在憲法裁判所で審議が進められている。韓国全土で性産業に従事する女性は約27万人。07年の政府の調査では性産業の経済規模は1兆2377億円と試算されている。
 現代でさえそうなのに、売春が公認されていた70年前、慰安婦を集めるのに手荒な「強制連行」が本当に必要だったのか、冷静に考えれば誰にでもわかる。
 韓国は李氏朝鮮時代から売春大国であり、いまも変わらない。慰安婦問題で対日攻撃に勤しむ彼らの心理状態は、キーン氏のいう「自分の内には認めたくない性格のすべてを他人に押しつけることで、不安と罪悪を縮小する」パラノイアに他ならないだろう。
 事実の捏造も魂胆もミエミエの韓国のプロパガンダに我が国が押されっぱなしの状況下、市井の日本女性たちが異議申し立ての声を上げ始めたのは大きな意義がある。しかし、ここまで問題をこじらせた日本のメディアと、放置した政治家たちの責任は限りなく重い。 *リンクは来栖
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◇ あの売春輸出大国からは5万人~外国人娼婦一掃を 「従軍慰安婦」が日本と国際社会をかき回す 坂東忠信 
  『正論』8月号(2013年)総力特集「慰安婦」包囲網を突き破れ
 あの売春輸出大国からは5万人~外国人娼婦一掃を 「性奴隷」汚名返上へ 女性保護大国を目指そう
これが人道国家・日本の外交的配慮だ!!
元警視庁北京語捜査官・坂東忠信

〈前段略〉
p107~
 「従軍慰安婦」が日本と国際社会をかき回す
 女性に対する暴行事件が止まない在沖米軍に風俗の活用を勧めた橋下徹大阪市長の発言が、「従軍慰安婦」問題に飛び火した。「conforat women」であったはずの問題の主体が、外電で、強制的身体拘束の上で兵士の性処理を強いられたかのような「sex slave」と訳され世界に発信されると、まさにそうした所業をくり返してきた暗黒史を持つ西欧諸国は藪蛇を避けて深い言及を避け、日韓の関係改善への期待を表明しだした。世界は今、「性奴隷」の暗黒史を軟着陸させる場所を、誤解と誤訳と無知と悪意のカオスと化した日本の過去に定めようとしている。
 だが、国民総カルト化した韓国の反日思想のあまりの傲慢ぶりにも助けられ、日本国民はすでに真実に目覚めている。慰安婦強制連行は、外地を転戦する軍隊にとっては極めて非効率で莫大な資金を必要とすること、また当時の慰安婦の3分の2は内地出身の日本人女性でありながら、日本国内からは全く強制連行の被害の訴えがないことなど、常識的に考えれば当然の疑問が持ち上がり、その嘘が一気に知れ渡った。
 さらに慰安婦の強制連行はむしろ朝鮮戦争などで韓国軍が組織的に実行していた所業そのものであることや、ベトナム戦争での現地女性に対する強姦事実の大量発生から生まれた子供たち、いわゆる「ライダイハン」の問題が認知度を上げている。(略)
p109~
 将来の日韓友好のために
 現在の韓国の性産業事情を見てみよう。中国の新華社は、韓国人売春婦は海外に8万人、うち5万人が日本に渡航していると報じている。
 韓国女性家族省のデータをもとに報じるサーチナによると、韓国内においては専業型売春業者(売春宿の密集地)で働く女性は3644人、兼業型売春業者(居酒屋など)で働く女性は約14万7000人、インターネットやその他の方法で売春をする女性は約11万8000人。売春婦人口は計27万人で、韓国女性人口全体の1.07%にのぼる。
 これは現役であり、引退した女性を含めるとどれだけ増加するかはわからない。韓国メディアは専門家の意見として、「27万人」という数字は正確ではなく、実際にはこれよりも多い可能性があると報じている。韓国を代表する自動車会社やIT企業の社員人口も超えるこの売春産業人口こそが韓国最大の経済原動力であることに、韓国大統領は一人の女性として大変に胸を痛めているはずだ。
 以上の事実も考慮せず、過去のありえない「性奴隷」賠償を求められても、しかもその「性奴隷」が、経済難民的存在であったとしても対価を受けて性的サービスを提供し渡り歩いた売春旅団を指すとなれば、これに対する賠償決定は政治家にとって政治生命の終わりを意味するだろう。日本が隣国として韓国の面子を重んじ協力できることは、将来的なものに限定せざるを得ない。
 ならば、隣国日本が取るべき友好的、道義的、正義の道はただ一つ。
「広義の強制」によって「性奴隷」として働く現代外国人売春婦の優先的保護と管理売春組織の撲滅である。これはあくまで「広義の強制」によって売春を業とする女性、特にそれを「被害」として訴える韓国のために、同国女性への特段の外交的配慮から必要とされる措置である。買春が「加害」で売春が「被害」という珍奇な価値観がまだ存在していなかった過去に遡及しないことは言うまでもない。
 具体的に言うなら、外国人売春婦が日本人男性から「性的被害」を受ける前に、身柄を確保して「保護」し、母国に送り還してあげるという取り組みを、わが国の最重要政策に掲げるということだ。特に韓国人売春婦5万人の保護・送還を最優先しなければならない。被害再発防止のため、再入国は絶対禁止、彼女たちを性商品として利用する管理売春組織は機動隊も投入して優先的絶滅を期し、彼女たちを今も日本に「強制連行」する組織も日韓両国の溝を埋めるべく徹底粛清すべきである。それが「性奴隷の国」と名指しされた疑念の晴らし方だ。
 教育の場では、しかるべき年齢に達した男子生徒を対象に、隣国が5万人もの「性奴隷」をわが国に送り込んでいることを教え、外国人売春組織を利用して「広義の強制」に手を貸したりすることにないよう、日本男児の誇りと汚すべからざる日本の歴史を再教育し、将来的にお互いを尊敬しあう日韓関係の構築につなげるべきだ。
 彼女たちを「広義の強制」や性的苦役から保護するための徹底した告発監視体制を地域ごとに民間で構築し、韓国政府の心配を取り除くことも大切だ。
 誇り高き韓国国民が言葉だけの謝罪や金銭解決に満足するわけがないことを知る我々は、誠と行動で女性の人権保護を世界に先駆け示す必要がある。こうした日本の姿勢に、女性大統領を国民の頂点に頂く韓国は必ずや協力の意を示し、たとえ経済がどんなに困窮していようとも歴史的悲劇再発防止と理想実現のために、間違いなく多額の資金援助の申し出があると私は断言する。
 国際アムネスティからは、性被害者たる女性の人権保護のため、以上の職務遂行に当たる各自治体の機動隊に対し、人権配慮を尽くした最新設備完備の警備輸送車100台程度の贈呈があることも想像に難くない。国内の女性人権団体もこれと争うように、性犯罪絶滅実現に向けた具体的で実効性のある協力を申し出ずにはいられないはずだ。特に従軍慰安婦問題に取り組む女性人権団体「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク「VAWW-NETジャパン」などは、東京・西稲田の所在地で編集する「カトリック新聞」の紙面を毎回大きく割いて、「現代のマグダレナマリア」の救出保護と帰国推進に賛辞を送るだろう。さらに脱北女性を「狭義の強制」によって本物の「性奴隷」として現在進行形で蹂躙している北朝鮮や中国に対しては、「戦争と女性への暴力」を考える女性の立場から、鋭いメスを入れてくれると私は真面目に信じている。
 我が日本においては、過去も未来も現在も、女性は商品ではなく尊厳ある女である。
それを世界に行動を以て知らしめることが、人道国家の責務だ。
 
 ◎上記事は[産経新聞社『正論』8月号]からの書き写し(=来栖)
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「歴史戦争への我が一撃 我が国の明るい歴史を取り戻す」~閉ざされた言語空間のなかにあって 西村眞悟 2013-07-08 

  

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