死刑執行「人間を全否定する」死刑は、正義ではない、と思う

　本日は、午前中ピアノのレッスンに行き、午後はジム。昨年、ダン・タイ・ソンの演奏で強烈な示唆（奏法）を受けたが、本日のレッスン、緩急・音の繫がりといった面で、目が啓かれた思いがした。ショパンを稽古するようになって、気付かされること、教わることが多い。バッハを弾いていた頃より腕が上がった、と自惚れている。好きだ。ショパン。

　外山啓介さんのピアノリサイタルの案内を戴いた。7月/芸術劇場コンサートホール。ショパンが、ずらり。

　今日は他に用事があって、電車で行った。帰路、地下鉄の駅のホームに立って前を見た途端、「あ、井端弘くん」と言ってしまった。セントレアの大きなポスターのモデルがヒロ君。大きな写真。ヒロ君の目の力が、すごい。やっぱ、あの歳で、億単位の年俸を叩きだす人の眼力は、違う。電車が到着するまで、見惚れていた。ピアノのことで、頭いっぱいだったのに。

　午後はジムへ行き、死刑の執行があったことを知ったのは、夕刊で、だった。天に召された4名の方のご冥福をお祈りしたい。

　死刑確定者が104名ということである。鳩山法相は、これから益々、執行命令書を乱発してゆくのではないか。氏の執行命令は、いずれも国会会期中に出されている。閉会中なんていってたら、執行できないからだろう。

　私は、これまで死刑の是非については、どちらとも決しがたい迷いの中に居た。

　しかし、今、死刑は、いけない、と思う。「人間を全否定する」死刑は、正義ではない、と思う。不完全な人間が、完全なこと（全否定）をしては、いけない。死刑は、正義ではない。

　死刑執行の報に接してから、気持が重くなってしまった。深い悲しみの中にいる。「大いなる者」のまえに、深く頭を垂れている。人は、身の程を知るべきだ。