<美濃加茂汚職>無罪判決で検察控訴 2015.3.18 藤井浩人市長「被告人という肩書、悔しい」検察を批判

2015-03-18 | 行刑/司法/検察

市長無罪判決で検察控訴
 NHK NEWS WEB 03月18日12時30分
 受託収賄などの罪に問われた岐阜県美濃加茂市の市長に、名古屋地方裁判所が言い渡した無罪判決について、名古屋地方検察庁は「現金を渡したとする業者の供述の信用性を否定した判断には誤りがある」などとして、控訴しました。
 岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(30)は、市議会議員だった、おととし、浄水設備の導入をめぐり、便宜を図った見返りなどとして、名古屋市の業者から現金合わせて30万円の賄賂を受け取ったとして、受託収賄などの罪に問われました。
 藤井市長は、一貫して現金の受け渡しを否定し、3月5日、名古屋地方裁判所は「業者の供述は、臨場感に欠けて疑問があり、現金の受け渡しがあったと認めるには、合理的な疑いが残る」として、無罪判決を言い渡しました。
 この判決ついて、名古屋地方検察庁は「業者の供述の信用性を否定した判断には誤りがある」などとして、18日、控訴しました。
 藤井市長の裁判は、2審の名古屋高等裁判所で改めて審理されることになります。
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控訴に美濃加茂市長「悔しい」 検察を批判 
 河北新報 2015年03月18日水曜日 

    

  名古屋地検の控訴を受け、記者会見する岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(右)と郷原信郎弁護士=18日午後、名古屋市
 岐阜県美濃加茂市の浄水設備導入をめぐる贈収賄事件で、事前収賄罪などに問われ名古屋地裁で無罪とされた藤井浩人市長(30)は18日、名古屋市内で記者会見し、検察側の控訴に「被告人という肩書が残ることは非常に悔しい」と語った。
 藤井市長は18日午前、弁護士から控訴の連絡を受けた。「引き続き市民に迷惑が掛かることになり、対外的にも影響が出る。許し難い思いでいっぱいだ」と検察を批判。「おかしな社会を正すという思いで控訴審を戦いたい」と話した。
 主任弁護人の郷原信郎弁護士は「一審の証拠を見ても無罪判決が覆る可能性は全くない。不当極まりない判断」と話した。
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 中日新聞 2015年3月19日 00時22分
「控訴は許しがたい思い」 美濃加茂市長が会見
 岐阜県美濃加茂市のプール水浄化設備導入をめぐり事前収賄などの罪に問われ、一審の名古屋地裁で無罪となった藤井浩人市長(30)が18日午後、名古屋地検による同日の控訴を受けて名古屋市内で記者会見した。藤井市長は「引き続き市民に多大な迷惑がかかる。許し難い思いでいっぱい」と検察を批判した。
 藤井市長は今後も、刑事被告人の立場のまま市政運営を担う。「一審で公正な判断がなされたので私が気にかけることはないが、市民の心が晴れない原因の1つになる。市を対外的にPRする際に影響が出るのは悔しい」と話した。
 同席した郷原信郎弁護士は「判決が覆ることは全くないと確信している。検察当局は単にメンツにこだわっているとしか思えない」と述べ、控訴の取り下げを要請したことを明らかにした。検察側が控訴趣意書を早期に提出すれば、今秋にも控訴審の初公判が行われるとの見通しも示した。
 藤井市長は捜査段階から一貫して現金の受け取りを否定する一方、贈賄側の業者中林正善受刑者(44)=贈賄と詐欺の罪で懲役4年の判決が確定=は「2回に分けて計30万円を渡した」と供述。5日の一審判決は「中林受刑者の供述の信用性には疑問がある」として市長に無罪を言い渡した。(中日新聞)
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<岐阜・美濃加茂汚職>藤井浩人市長に無罪判決 2015.3.5.Thu. 名古屋地裁 
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