小沢氏「辞職も離党も、しない。最初の起訴議決の理由としてなかったものが、新たに付け加えられている」

2010-10-08 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
〈来栖の独白〉
 小沢さんは、冒頭、必ず詫びる。民主党代表選の時も、今回も。「このたびの、私の政治団体に関連することにつきまして、昨年から多くの同志のみなさん、また、国民のみなさんにたいへんご迷惑をおかけし、ご心配をおかけいたしましたことをこの機会にあらためておわびを申し上げます」と、詫びる。
 詫びなくていいよ。詫びなければならないものは、何も無い。検察とマスゴミこそが詫びねばならない。詫びるべきは、検察審査会なのだ。
 これは、小沢さんを、冤罪被害を受けた村木厚子さんや菅家さんに置換してみれば、直ぐに理解できる。詫びる小沢さんを見るたびに、私には多くの冤罪被害者が重なって、悔しくてならない。国民は、これほど検察やマスゴミによる冤罪事件が累々として報じられても、まだ分からない。
 冤罪によって失われるものが、あまりに大きい。
 小沢さんの場合、個人的に名誉が失われる。氏が嘗める悔しさ、悲しみ、苦節ははかり知れない。
 そして、この国にとっては、政治が失われる。小沢一郎という稀有の不世出の政治家が葬られることで、政治が失われる。
 考えてみてほしい。小沢さんは、若くはないのだ。これから起訴されて裁判に縛られるなら、膨大な時間、精神を消耗させられる。雪冤を果たしたとして、彼に残された時間はあまりに少ない。いま内憂外患のこの国が、政治を取り戻すことができるだろうか。憂えずにはいられない。
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【小沢氏会見】詳報 「党のみなさんも理解してくれると信じている」
産経ニュース2010.10.7 16:22
 小沢一郎・民主党元幹事長「えー、それでは最初に私から一言申し上げます。このたびの、私の政治団体に関連することにつきまして、昨年から多くの同志のみなさん、また、国民のみなさんにたいへんご迷惑をおかけし、ご心配をおかけいたしましたことをこの機会にあらためておわびを申し上げます」
 「昨年の3月ですか、政治団体の担当の秘書から、強制捜査が、検察の強制捜査が始まりまして、ほぼ1年余にわたって捜査が続けられたと思います。その1年っちゅうのは、まあ担当の秘書にとっても、私も含めてもたいへん厳しい辛い1年でありましたけども、それ以上に、善意の献金をしてくれたみなさんにも調査が及んだりまして、本当にみなさんにご迷惑をおかけしたと。ということで申し訳なく思っております」
 「ただ、結果として国の正式の捜査機関である検察において、1年余にわたる強制捜査においても、私どもが、そして私自身が、起訴に値するような不正な行為はなかったということが結果として、不起訴という形で明らかになりましたので、その点からいえば、みんなに迷惑はかけましたけども、良かったなあと、そう思っているところでございます」
 「その後、検察審査会の方で、起訴という議決がなされました。うーん、私としましてはたいへん残念な結論でございますが、正式の捜査機関である検察で不正がないということ、明白になり、不起訴になったというその捜査の中身について十分な理解が得られなかったのかなあと。まあ、そう思って残念に思います」
 「2度の議決がありましたけども、先日の議決の中でも例えば、最初の議決の起訴の理由としてまったくなかったものが突然、今回、新たにその理由として付け加えられて、議決書に述べられていると聞いております。私も詳しく議決書を全部読んだわけではありませんけども、例えば、土地の購入についての、私から政治団体への貸し付け、この借り入れ等についての報告がないということが付け加えられておるそうでございますけども、この点につきましては、担当者はもちろん、きちんと主張していると思いますが、私自身の事情聴取の場合も、ほとんどこの問題については、事情を聴かれたということはなかったように記憶しておりまして、こういうことも例えばですが、今回の議決の中に突然理由としてあげられておるということ等々ありまして、たいへん残念な結論でございますけども、それはそれとして、検察審査会という制度の中で、決められたことでございます」
 「もちろんこれは、11人の委員ということと、平均年齢30歳ということしかわかりませんで、全くの秘密のベールの中に閉ざされておるものでございます。どういう議論がなされ、どういうことでそういう結論がなされたのかということは私にも、また一般の国民のみなさんにも全くわからない、知り得ないということでございますが、その意味でも、今回のような起訴という方向の議決がなされたことについては、まったく驚いておりますし、残念に思っております」
 「ただ、議決がなされた以上、これは代表選の時も申し上げました通り、代表選の結果がどうであれ、自分としては逃げ隠れはしませんと、正々と対応しますと、そう申し上げたはずであります。従いまして、その姿勢は、気持ちは今も変わっておりません。以上です」
 --議決は残念とのことだが、離党や議員辞職はないということか
 「今話した通り、国の正式な捜査機関である検察当局の1年余に及ぶ強制捜査の中で、起訴するような不正な事実はないということが明らかになったわけでありますので、私としてはそのような意思は持っておりません。淡々として、政治活動は、私が必要とされる限り続けてまいります」
 --党から離党勧告が出たらどう対応するのか
 「それもまだ、事実として出てませんので、もしそういうことがあったときには、そのときにまた、どういう理由でどういうことでということで判断を致しますが、今言ったように、検察当局で不起訴となったことでありますので、同志のみなさんも党のみなさんもそのことは十分理解していただけるものと信じております」
 --菅直人首相は証人喚問について小沢さんが判断するべきという趣旨のことを言っているが。証人喚問、政倫審への出席はどう考えるのか
 「それは国会の、憲法上最高機関、さらに委員会とか、政倫審はその国会の中の機関ですから、国会で決めた決定に私はいつでも従います。ただ、みなさんも、ちょっと考えていただければわかるように、検察審査会で裁判の場で、法廷で事実関係を改めて明らかにしろということで、司法の場に移っておりますので、その意味では、その場できちんと事実関係を明らかにして、何の不正な問題もないという結論を得るように全力を尽くしたいと思います。ただ、最初に言ったように、国会でもしそういう決定がなされれば、国会の決定には従います」
 --これまで透明性を強調してきたが、検察審査会の話の中で平均年齢30歳、秘密のベールと言ったが、検察審査会のあり方ももう少し考えるべきということなのか
 「いえ、そのことを言っているわけではありません。単なる事実関係を申し上げた。あなたも知らなんでしょ?知ってる?知らないでしょ?事実関係を申し上げているだけです。これは、いずれにしても法廷でということで、とにかく自分の身の潔白をきちんと決めてもらいたい、そう思っております」 <強調(太字)は来栖>
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【小沢氏「強制起訴」】岩手知事が検審議決「ずさん」と批判 進退議論「的外れ」証人喚問も必要なし
産経ニュース2010.10.8 12:53
  岩手県の達増拓也知事は8日の記者会見で、小沢一郎民主党元代表に対する検察審査会の起訴議決について「起訴対象とならない事項も盛り込まれており妥当性が疑われている。ずさんな議決だ」と批判した。
 達増知事は「今回の議決をもって小沢さんの進退を議論するのは的外れ」と指摘。国会での証人喚問などについては「既に何度も説明しており、事実関係はすでに明らかになっている」と述べ、必要ないとの考えを示した。
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【小沢氏「強制起訴」】国民・亀井代表、「冤罪なら大変な人権問題」
産経ニュース2010.10.6 17:43
 国民新党の亀井静香代表は6日の党幹部会で、民主党の小沢一郎元幹事長に対する検察審査会の起訴議決について、「検察審査会が起訴相当とした事件で無罪判決が出ている現実がある。冤(えん)罪(ざい)の場合、大変な人権問題だ」と指摘した。検察審の議決後20日間も結果が公表されなかったことについては「(4日の発表まで)密封されていた。審査会は国民の代表として検察の処分について意見を言うのだから、審議過程はオープンにされていい」と述べ、検察審査会のあり方に疑問を呈した。
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【小沢氏会見】元秘書・石川議員が「無罪となったとき、不利益はどうなるのか」
産経ニュース2010.10.7 19:57
 民主党の小沢一郎元代表が起訴議決を受けながら離党も議員辞職もしないと表明したことについて、同氏の資金管理団体の土地購入事件をめぐる政治資金規正法違反事件で起訴された元秘書の石川知裕衆院議員(無所属)は7日、国会内で産経新聞の取材に応じ、「(小沢氏は)日本の政治に大きな影響を与えている政治家だ。これで無罪となったときに、その不利益はどうなるのか」と小沢氏に理解を示した。
 石川氏は東京第5検察審査会の議決に対し、「本人の弁明の機会も与えられず、少ない証拠で決める。報道にも流されやすい」と疑問を呈した。
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【小沢氏会見】党として処分不要 民主・輿石氏が表明
産経ニュース2010.10.7 16:26
 民主党の輿石東参院議員会長は7日の記者会見で、検察審査会の起訴議決を受けた小沢一郎元代表に関して、党として離党勧告などの処分をする必要はないとの考えを示した。検察審査会の議決後、小沢氏の処分は不要と民主党執行部のメンバーで見解を表明するのは初めて。
 小沢氏は7日、離党や議員辞職しない意向を表明した。小沢氏に近いことで知られる輿石氏は「私も離党、辞職の必要はないと思う。舞台は裁判所に移る。司法のルールに従い結果を待てばいい」と強調した。
 野党は小沢氏の国会での証人喚問要求など追及姿勢を強める構えで、菅直人首相や民主党執行部は「ねじれ国会」運営と併せ、対応に苦慮しそうだ。
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小沢反撃の逆訴訟 目に余る逸脱行為
ゲンダイネット2010年10月8日

小沢だって堪忍袋の緒が切れた!
「強制起訴」の議決を出した「東京第5検察審査会」を、小沢元代表が訴える逆襲に出てきた。7日、議員会館で報道陣の取材を受けた小沢は、「11人の委員ということと、平均年齢30歳ということしか分からない。全くベールに閉ざされている」と検察審を批判したが、当然だ。ガキたちの集まりのような検察審は、「匿名」「責任なし」をいいことに、とんでもない越権行為をやり、検察以上の“権力”を持ち始めている。
●勝手に“容疑”を付け加えた平均年齢30歳の11人
 今回の検察審の議決には、「ムチャクチャだ」と法律専門家から異論が多い。
 そりゃあそうだ。小沢に関するそもそもの告発容疑は、「04年の不動産購入が翌年にずれた虚偽記載容疑に小沢本人が積極的に関与したかどうか」――それだけのことである。
 事件になるような犯罪ではないのだが、第5検察審の11人は、不動産購入に小沢の個人資金が充てられたことを記載しなかったのはおかしいと、勝手に“容疑”を付け加えて、怪しいから強制起訴だと、暴走したのである。審査対象の明らかな逸脱だ。大半が20代という連中がいかにもやりそうなことである。
 7日の会見で小沢は、「最初の議決になかったものが、今回付け加えられた」「(東京地検特捜部からの)事情聴取でも聴かれなかったことが突然(起訴の)理由にされている」と不満を口にしていた。ハラワタが煮えくり返っていることだろう。だから小沢の代理人弁護士は、「議決内容は告発内容と違っており、違法だ」と、議決無効を求める訴訟を始めると宣言した。やればいい。この際、徹底的に闘って、検察審のデタラメを暴けばいいのだ。
●「国家賠償請求もできる」と専門家
「私は小沢氏が好きでも嫌いでもないが」と断ったうえで、ある弁護士がこう言った。
「検察審というのは、勝手に容疑をつくり出しちゃいけません。明らかに逸脱行為です。その結果、小沢氏は政治家生命を失うかも知れないのだから、名誉侵害で小沢氏は検察審のメンバーを訴えるべきです。彼らは“みなし公務員”のようなものだから、国家賠償請求もできますよ」
 訴訟されると分かって、東京地裁や事務局はテンヤワンヤらしい。検察審査会法には異議申し立てに対する条文がない。こんな事態を考えていなかったのだが、そもそも法律の想定外だった「政治家の事件」を、あえて裁判所と検察審は受け入れたのだから、逃げるのは卑怯というものだ。
 検察審は、同じ民主党の横峯良郎参院議員に対しても、似たことをやっている。恐喝事件にからんで、東京地検が事情聴取をしなかったのはおかしいと指摘。この事件は逮捕された6人全員が不起訴なのに、仕方なく東京地検は横峯議員から事情聴取したという。こうなると、検察そのものよりも、シロウトたちの検察審の意向の方が上になってしまう。検察の判断は不要になるし、まさに超法規の“人民裁判”そのものだ。
 一体、何サマのつもりか知らないが、この自信過剰の脱線連中たちは、一度ギャフンと言わせないと、恐ろしいことになってしまう。
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「徹底的に闘いましょう。これは権力闘争だ」と側近議員に煽られ、小沢氏は目に涙を浮かべて「そうだな」政治/検察/メディア/小沢一郎
小沢氏に対する検察審査会起訴議決は無効/議員辞職や除名を語る人は見識や法的センスが疑われる 
小沢氏起訴議決検察審査会=11人の愚か者が下衆(げす)の感覚によって国民生活の足を引っ張る判断をした

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