目黒女児虐待死事件 初公判 母親「夫の報復怖かった」
NHK NEWS WEB 2019年9月3日 10時38分 児童虐待
去年3月、東京 目黒区で5歳の女の子に十分な食事を与えず死亡させたとして両親が保護責任者遺棄致死の罪に問われている事件で、母親に対する初公判が開かれ、母親は起訴された内容をおおむね認めました。
東京 目黒区の無職、船戸優里被告(27)は去年3月、夫の雄大被告(34)とともに当時5歳だった娘の結愛ちゃんに十分な食事を与えず、病院にも連れて行かずに死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われています。
東京地方裁判所で開かれた初公判で、優里被告は起訴された内容をおおむね認めたうえで「夫が娘のことを殴ったのは知らなかった。夫から報復されるのが怖くて通報できなかった」と述べました。
検察は冒頭陳述で事件までのいきさつについて「香川県に住んでいた平成28年ごろから、夫が暴力をふるったとして児童相談所の指導をたびたび受けていたが、一家で東京に引っ越してからは訪問に応じなくなった」と指摘しました。
そのうえで「1日に汁もの1杯程度の食事しか与えないようになり、体重が減っていった。結愛ちゃんが夫に顔面を殴られ、おう吐を繰り返していたにもかかわらず、虐待が発覚するのを恐れて病院に連れて行こうとしなかった」と指摘しました。
一方、弁護側は「被告には夫の行為を止められなかった責任はあるが、長期間にわたる心理的なDV=ドメスティックバイオレンスで強い支配下にあり、抵抗できなかった」と主張しました。
結愛ちゃんの父親の雄大被告の裁判は別に行われ、来月1日に初公判が開かれる予定です。
■結愛ちゃん「もうおねがいゆるしてください」
この事件では、死亡した船戸結愛ちゃんがノートに覚えたばかりのひらがなで記していた書き込みが見つかりました。
この中では、「もうパパとママにいわれなくてもしっかりとじぶんから きょうよりはもっともっとあしたはできるようにするから もうおねがいゆるしてください おねがいします ほんとうにもう おなじことはしません ゆるして きのうぜんぜん できてなかったこと これまでまいにちしてきたこと なおします あそぶってあほみたいだから ぜったいぜったい やらないから やくそくします」などと書かれていました。
結愛ちゃんの言葉は多くの人の心を動かし、両親が逮捕された後、東京 目黒区のアパートには結愛ちゃんを悼む人たちが大勢訪れ花を手向けました。
■虐待疑いで保護も救えず 痩せ細って…
一家は以前、香川県善通寺市で暮らしていて、結愛ちゃんが家の外に出されていたり、けがをしていたりしていて、父親の雄大被告が「しつけのために手を上げた」と説明したことなどから、香川県の児童相談所が虐待の疑いがあるとして一時的に保護したことが2回あったということです。
去年1月ごろ、東京 目黒区に引っ越した後は品川の児童相談所の担当者がアパートを訪れましたが、優里被告が「関わってほしくない」と面談を拒否し、結愛ちゃんに会わせなかったということです。
検察によりますと、結愛ちゃんが亡くなる2か月前の去年1月に、香川県の病院での身体測定では体重が16.6キロありましたが、結愛ちゃん自身が父親に命じられて体重を書いていたメモでは2月下旬まで記載があり、13キロまで減っていました。
死亡が確認された時の測定では12キロ余りでした。
■事件教訓に虐待防止の法改正
この事件は児童虐待防止の対策を強化する法改正のきっかけの一つにもなりました。
父親は警察の調べに対し「しつけのつもりでやった」と供述していましたが、ことし6月の法改正では子どもへの体罰禁止なども盛り込まれました。
また、家族が香川県から東京に転居した際に虐待の危険性が十分に引き継がれず、東京の児童相談所の担当者は、結愛ちゃんが死亡するまで一度も会うことができませんでした。
この教訓を踏まえて法改正では、児童相談所どうしの情報共有や、児童相談所の機能強化なども盛り込まれました。
◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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* 「もうおねがい ゆるしてください」5歳女児虐待死 2018/3 父親・船戸雄大容疑者と母親・優里容疑者「虐待発覚恐れ病院行かず」
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* 野田市虐待死 栗原心愛ちゃんと船戸結愛ちゃん事件に共通する父親の過剰な家族依存 2019/2/5 dot.
* 船戸結愛ちゃん・佐々木拓夢ちゃん・斎藤理玖くん・坂本愛羅ちゃん・栗原心愛ちゃん…「幼い命を見殺しにした児童相談サボタージュ職員の大罪」
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◇ 埼玉県蕨市 新藤力人ちゃん「お水を下さい」哀願の声響く 相次ぐ虐待、行政救えず 悔やむ周辺住民
◇ 桜井市 吉田智樹ちゃん(当時5歳)餓死事件 奈良地裁 虐待の母に懲役9年6月
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*素晴らしい宇宙、地球をお創りになった神は、なぜ邪悪な人類を造られたのか 〈来栖の独白 2019.8.2〉
〈来栖の独白 2019.8.2 Fri〉
本日も夕方、ニュースを見ようとTVを点ければ、食べもの(グルメだのカフェだの)をやっている。食べものの番組の多いことに驚かされ、辟易する。
「平和」を口にし、希求しているようでいて、その実、追求しているのは「享楽」ではないのか。母親が男と遊びたくて、邪魔になった幼いわが子を虐待死させたりする。
便利さを追求して、挙句、プラごみが地球の生きものの命を奪う。地球を破壊する。
素晴らしい宇宙、地球をお創りになった神は、なぜ、人類を、邪悪な人類を創られたのか。地球と他の生きものを救うためには、人類が滅びることだ。
『創世記』
神はお造りになったすべてのものをご覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった。第六の日である。(第1章21節)
主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計っているのを御覧になって、地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた。(第6章5~6節)
この地は神の前に堕落し、不法に満ちていた。神は地を御覧になった。見よ、それは堕落し、すべて肉なる者はこの地で堕落の道を歩んでいた。(第6章11~12節)