心神喪失で公判停止のまま14年

2009-03-18 | 社会
心神喪失で公判停止のまま14年 千葉でGS店長殺害容疑の男
中日新聞 2009年3月17日 21時40分
 強盗殺人罪で1992年に逮捕、起訴された千葉県松戸市の男性被告(48)が公判中に「心神喪失」と判断され、94年以来公判が停止した状態での拘置が14年以上にわたり続いていることが17日、分かった。
 司法関係者によると、医師と裁判官が拘置施設にいる被告を定期的に問診しているが「妄想が顕著で、他人に害を及ぼす危険性が極めて高い」と判断、拘置が継続し入院などによる本格的な治療を受けていないという。
 被告は92年10月、松戸市のガソリンスタンドで店長の男性=当時(38)=を鉄パイプで殴って殺害、売上金約56万円を奪ったとして、事件後間もなく逮捕された。
 被告に精神科への入院歴があったことから、千葉地検松戸支部は責任能力を調べる精神鑑定を実施。「心神喪失」との結果が出たが、再鑑定で「心神耗弱で限定責任能力がある」とされたため、事件から約1年後に強盗殺人罪で起訴した。
 千葉地裁松戸支部の公判で被告は起訴内容を否認、弁護側は「被告には訴訟能力がない」と主張した。
 地裁松戸支部が精神鑑定し「心神喪失」との判断が出たため、94年12月に公判の停止を決定した。97年5月にも精神鑑定したが結果は同様で、現在まで公判停止は続いている。(共同)

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