メインクーン(長毛種 猫) 2018.12.30

2018-12-30 | 日録

メインクーン
英語表記 Mainecoon
原産国 アメリカ
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF 
毛種 長毛種
*メインクーンの歴史
 メインクーンは北アメリカでもっとも古い猫のひとつですが、その起源には諸説あります。
 もっとも知られており、もっともユニークなのは、メインクーンはアライグマと猫の交雑で生まれたという説です。実際には不可能な組み合わせですが、メインクーンの体の大きさと毛色、被毛の特徴から生まれた伝説と考えられています。メインクーンはアメリカ・メイン州のシンボルである猫ですが、アライグマの仲間を意味するcoonとの語呂で、そのような想像が導かれたのかも知れません。
 最も現実的な説としては、北欧の猫がバイキングまたは交易ルートで北米に入り、土着の猫と交雑してできあがったというものです。メインクーンはノルウェージャンフォレストキャットとの類似点が多数あることからも、非常に有力な説と考えられています。
 アメリカでは早くからキャットショーに出陳された人気の猫種で、1895年にはマディソンスクエアガーデンでのキャットショーで最高賞を受賞しました。
 しかし1900年代に入ってからは、ペルシャに人気を奪われてしまいました。
 人々の関心がメインクーンから離れたことで、血統の登録は先細りになりました。しかし、メインクーンの繁殖家と愛好家たちが、1968年にメインクーンの専門クラブ「MCBFA(メインクーン・ブリーダー・ファンシャーズ・アソシエイション)」を設立すると、少しずつ人気が回復しました。
 現在も存続しているMCBFAは200人の専門ブリーダー、キャッテリーと、1200人以上のファンシャーが参加する大きな会になりました。
また、1980年までに、TICA、CFAほかすべての血統登録団体に猫種として登録されました。
*メインクーンの特徴
 メインクーンはがっちりとした骨格に広い胸幅に立派な飾り毛を持ち、胴長で、まるでヤマネコのように体の大きい猫です。
 オスは6~9kg、メスは3~6kg程度が一般的なようです。
 ノルウェージャンフォレストキャットと似ているとされていますが、ノルウェージャンの横顔が直線的なのに対し、メインクーンの横顔では、鼻筋はやわらかい曲線を描いています。
 四角い顔立ちにとがった耳があり、耳には多くの毛が生えています。
 全身は冬の寒さに耐えられるダブルコートの厚い被毛に包まれ、しっぽが長くふさふさとしており、雪の中でも滑らないように肉球のあいだにも毛が生えやすくなっています。 メインクーンは「世界一しっぽが長い猫」「世界一ヒゲの長い猫」としてギネスブックに登録されたこともあるようです。
*メインクーンの性格
 メインクーンは明るくお茶目で、愛情深い性質です。人が好きで室内では家族に付きまとうのに、ベタベタすることはあまりありません。犬などほかのペットや子どもとも仲良くでき、来客にも愛想よく接します。
 メインクーンは猫の中でも知性が高く、人間のすることに興味を持ったり、投げたボールを取って来たりなど犬のような訓練ができるほどです。体の大きさに似合わず高く可愛らしい声で鳴き、いつまでも子猫のようなしぐさを見せます。
*メインクーンの飼い方
 猫種の中でもとりわけ大きな体を持つメインクーンは、成猫の身体に達するまで4年はかかるとされています。
しっかりした体を作るために、よく運動させ、バランスのとれた栄養を与えましょう。
また、ネズミ捕りの仕事を与えられていたメインクーンのハンター気質を満足させるような遊びをしてあげたいものです。
 メインクーンは寒冷地域で長い間生活をしてきた猫ですので、防水・防寒のために被毛には皮脂が十分にまわっています。
 毛のもつれは少ないものの皮脂で汚れやすいため、できれば毎日、少なくとも週に2~3日はブラッシングやコーミングなどの手入れを行いましょう。
  活発で運動量が多く高い所に上るのも好きですが、体が大変大きいため、キャットタワーは足場の安定したものを固定するようにしましょう。体格が大きい分スペースが必要になりますので、事故防止のために足場になる家具の上などはよく整理しておきましょう。
*メインクーンの毛色
 メインクーンはブラウンやシルバーのタビーが知られていますが、バイカラーやキャリコ(三毛)なども存在します。
*メインクーンの気を付けたい病気
 メインクーンは北アメリカの厳しい気候で生活できる個体だけが生き残ってきた、丈夫な猫です。
 しかし、中年期に入れば、それなりの疾患は出てきます。純血猫に多い肥大型心筋症は、メインクーンでも発症しやすく、遺伝性疾患であるとされています。ある調査では、メインクーン全体の3割がこの遺伝子を持っているとされており、発症すると心不全、後ろ足麻痺、突然死などの可能性が高くなります。
 ペルシャ系の猫に発症する多発性のう胞腎ですが、メインクーンにも発症リスクがあるとわかってきました。
 腎臓にのう胞が多発し、腎不全となって死に至る病気です。この病気は2歳までに発症すると8才程度までしか生きられないことが多く、治療方法はありません。
 メインクーンの遺伝疾患は他に脊髄性筋萎縮症などがありますが、普通の飼い主さんにとって遺伝子検査はまだ一般的ではなく、定期的な健康診断で早期発見に努めることが望まれます。
 また、メインクーンは股関節形成不全の原因となる関節異型性を起こすことがあります。大型犬で起こりやすいとされる疾患ですが、猫としてはメインクーンが一番多く発生するとされています。

 ◎上記事は[みんなの猫図鑑]からの転載・引用です
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Bossちゃん 〈来栖の独白2018.11.3〉
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