広島G7外相会合 空疎なファッション 核保有国は核を手放す気はないし、新たな保有国を容認する気もない

2016-04-12 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

G7外相会合 「核兵器の非人道性」盛らず 広島宣言
毎日新聞2016年4月11日 23時59分(最終更新 4月12日 02時29分)
 ケリー米国務長官ら核兵器を保有する米英仏の外相が11日、主要7カ国(G7)外相として広島市の平和記念公園を訪れ、外相会合は核軍縮に向けた「広島宣言」を採択した。停滞する軍縮協議の弾みとなることが期待されるが、広島宣言では核廃絶に直結する「核兵器の非人道性」という文言が見送られ、核保有国と非保有国の溝も浮き彫りになった。【田所柳子、大前仁、竹内麻子】
 広島宣言は、原爆投下が「極めて甚大な壊滅と非人間的な苦難という結末」を引き起こしたと記した。核軍縮の必要性を強調する一方、「非人道性」という文言に反発する核保有国との妥協を図ったとみられる。岸田文雄外相はその後の記者会見で「核兵器は二度と使われてはならないという広島、長崎の強い思いを共有する内容も盛り込んだ」と理解を求めた。
 宣言はまた、「政治指導者やその他の訪問者が広島および長崎を訪れ、深く心を揺さぶられてきた」として、各国の首脳に被爆地訪問を呼び掛けた。
 岸田氏やケリー氏らはこれに先立ち、原爆資料館を視察。当初予定の約30分が約50分に延びた。原爆慰霊碑に献花し、原爆ドームも視察した。核保有5大国(米英仏露中)の現職外相の被爆地訪問は原爆投下後初めて。ケリー氏はその後ツイッターに「原爆資料館と平和記念公園を訪れた最初の米国務長官となったことを光栄に思う」と書き込んだ。
 広島ではG7外相の訪問を踏まえ、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせたオバマ米大統領の訪問に期待が高まっている。ケリー氏は原爆資料館の芳名録に「全ての人がこの施設を見て、力を感じるべきだ」と記帳。その後の記者会見で「私が見たことと、いつの日かここを訪ねることの大切さを大統領に伝える」と述べたが、オバマ氏が広島を訪問する可能性については明言しなかった。
 岸田氏は「核のない世界に向けた国際的機運を盛り上げる歴史的な一歩になった」と強調。2大核保有国の米露がウクライナ問題で対立している状況を念頭に「軍縮・不拡散を巡る現状は大変厳しい」と語った。外相を案内した松井一実広島市長は「原爆ドームを直接見てもらい、ありがたい」と述べたうえで、「核兵器のない世界、平和の実現に向けて取り組んでもらいたい」と具体策を注視する考えを示した。

 ◎上記事は[毎日新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2016/4/12 〉
 「深く心を揺さぶられてきた」などと美しく装い、「慰霊」のファッションを愉しんだ。核保有国は核を手放す気はないし、新たな核保有国を容認する気もない。無意味な会合だが、世界はいつもこのように推移してきた。
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オバマ大統領の広島訪問は世論見極め判断
NHK NEWS WEB 4月12日 6時25分
 アメリカ政府は、ケリー国務長官が被爆地・広島を訪問したことについて、核軍縮に向けて取り組む必要性を強調するものになったという立場を示し、オバマ大統領が広島を訪れるかどうか国内外の世論も見極めながら判断する方針です。
 アメリカのケリー国務長官は、各国の外相とともに、11日、広島市の平和公園を訪れ、アメリカの現職の閣僚として初めて被爆地で原爆の犠牲者を追悼しました。
これについて、国務省のトナー副報道官は11日の記者会見で、「ケリー長官も述べたとおり、今回の訪問はわれわれが核兵器の削減と平和を追求するためあらゆる努力を行う必要があることを強調するものになったと思う」と述べました。
 一方、オバマ大統領が来月下旬の伊勢志摩サミットに合わせて広島を訪問するかどうかについて、ホワイトハウスの当局者はNHKの取材に対し、「さまざまな観点から検討が行われている」と明らかにしています。ただ、「大統領選挙に向けて野党・共和党から『原爆投下を謝罪した』とか『弱腰外交だ』などと批判されることが懸念される」とも指摘しています。
 アメリカ国内には、日本への原爆投下を戦争終結のため必要だったとして正当化する意見も根強くあることから、オバマ大統領は国内外の世論も見極めながら広島を訪問するかどうか判断する方針です。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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米国が恐れた原爆資料館視察の映像 もし、ケリー長官の「反応」が全世界に流れたら…
 zakzak 2016.04.12
 連載:永田町・霞が関インサイド
 4月10~11日、広島市で主要7カ国(G7)外相会合が開催された。G7首脳会議(伊勢志摩サミット。5月26~27日)の前哨戦である。
 同会合の議長を務める岸田文雄外相は、地元選挙区ということもあって気合が入っている。
 出席者は、米国のケリー国務長官、ハモンド外相、ドイツのシュタインマイヤー外相、フランスのエロー外相、イタリアのジェンティローニ外相、カナダのディオン外相である。
 現時点で、岸田外相以下7人の各国外相は11日、被爆資料が展示されている広島平和記念資料館(原爆資料館)視察と、原爆死没者慰霊碑への献花を行うことが決定している。
 ところが、実は難航している案件が1つある。
 各国外相の資料館視察の模様をマスコミが取材撮影することを、ここに来ても米側が渋っているのだ。
 同資料館3階には目を背けたくなるほど悲惨な被爆者の写真が展示されている。つまり、ケリー国務長官の「反応」を撮られて全世界にニュース映像が流れることに神経質になっているからだ。
 ジョンF・ケリー、72歳。名門イェール大学卒業。元上院議員(民主党マサチューセッツ州選出)。学生時代にジョンF・ケネディ元大統領の上院議員選挙でボランティア参加を経験している。
 ベトナム戦争に海軍大尉として従軍したが除隊後、勲章投げ捨て事件を引き起こし、帰還兵反戦組織を立ち上げるなど民主党リベラル派の活動家であった。
 一方、上院議員時代にハインツ財閥の未亡人と再婚、最も裕福な政治家でもある。
 こうしたキャリアからも想像できるように、米外交当局は、ケリー国務長官が悲惨な原爆被爆者の写真を見て、過剰な反応を示すことを恐れているのだ。
 それはとりも直さず、いま注目されるオバマ米大統領が伊勢志摩サミット出席時の広島訪問の成否に関わってくる。実現すれば、アメリカ合衆国大統領の戦後初めての広島訪問となる。
 オバマ広島訪問が、(1)原爆死没者を慰霊し、世界平和を祈念(2)安倍晋三首相の昨年4月の米議会での日米和解演説に続く両国同盟強化の証(3)オバマ大統領の09年プラハでの「核なき世界」の象徴-と安倍政権は位置づけ、実現を目指している。
 そして、岸田外相は同会合で核廃絶のための「岸田ドクトリン」を発表し、次期内閣改造で幹事長をうかがう。政治と無縁ではない。 (ジャーナリスト・歳川隆雄)

 ◎上記事は[zakzak]からの転載・引用です
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「謝罪はしない」=米軍による広島への原爆投下 ジョン・ケリー米国務長官が被爆地を訪問 2016/4/11
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「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」自虐のぬるま湯から出て日本が主張すべきこと 阿比留瑠比
広島原爆ドーム「核保有国でないから、こんな悲惨な被害を受ける」を心に刻むインド国防相 WiLL2013/5月号
原発保有国の語られざる本音/多くの国は本音の部分では核兵器を持ちたいと思っているようであり
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