相次ぐ少年事件“記録廃棄” 最高裁が保存や運用面の検証へ

2022-10-28 | 神戸 連続児童殺傷事件 酒鬼薔薇聖斗

相次ぐ少年事件“記録廃棄” 最高裁が保存や運用面の検証へ
 NHK 2022年10月25日 20時36分 
 25年前に起きた神戸の児童連続殺傷事件などで逮捕された少年に関するすべての事件記録が廃棄されていた問題を受け、最高裁判所は記録の保存の在り方や運用が適切だったかどうか、外部の有識者から意見を聞いて検証することを決めました。
 一般的な少年事件では、捜査や審判の事件記録と少年の生い立ちなどに関する調査記録は少年が26歳になるまで保存すると定められていますが、最高裁判所の規程では、社会的に耳目を集めた事件などで「特別保存」が必要と判断した場合は、永久的に保存するよう全国の裁判所に指示しています。
 しかし、1997年に起きた神戸市の児童連続殺傷事件や、2004年に長崎県佐世保市の小学校で6年生の女子児童が同級生に刺されて死亡した事件などですべての記録が廃棄されていたことが相次いで明らかになりました。
 最高裁判所は「規程や通達に沿った運用がされておらず、本来なら特別保存すべきものが相当な規模で廃棄されていることがわかった」として、これまでの対応や運用が適切だったかどうか、外部の有識者から意見を聞いて検証することを決めました。
 具体的には、特別保存の候補を選ぶ方法や裁判所全体として保存の意識が十分だったかなどについて評価を受け、今後の対応を検討するとしています。
 最高裁判所の小野寺真也総務局長は「ご意見やご批判を重く受け止め事件記録の管理の適切な運用を確保していきたい」とコメントしています。

「特別保存」の少年事件の記録 計35件
 今回の問題を受けて最高裁判所が改めて確認したところ、各地の家庭裁判所に「特別保存」されている少年事件の記録は、
▼捜査や審判の事件記録が15件、
▼家庭裁判所の調査官による少年に関する調査記録が20件で、
合わせて35件あるということです。
 神戸の児童連続殺傷事件の記録が特別保存されず廃棄されていたことについて、最高裁は「理由などが不明で、判断が適切だったかどうか評価は差し控えたい」としたうえで、「背景には当時、特別保存の仕組みや要領が定まっていなかったことがあると思うので、裁判所全体の問題として対処のしかたを考えたい」としています。
 最高裁は当初、経緯などを調査する予定はないとしていましたが、対応に乗り出した理由として「神戸の事件の問題をきっかけに、社会の耳目を集めた事件の記録が、ほかにもかなり廃棄されていることが明らかになった。社会の財産としての記録の保存について、裁判所だけで考えず、さまざまな意見を聞いたほうがいいと考えた」と説明しています。
江川紹子さん「歴史的な資料という認識が欠落」
 社会的に注目を集めた少年事件の記録が各地で廃棄されていたことについて、裁判記録の取り扱いに詳しいジャーナリストの江川紹子さんは、「裁判所が保存している記録は歴史的な資料だという認識が欠落してると思う」と批判します。
 その上で、最高裁判所が運用などを検証する方針を示したことについては、「ようやく事の重大性に気が付いたということで半歩前進だが、個別の事案をしっかり検証して初めて共通の問題点が見え、それを元に必要な対応策が決まるはずで、ただ学者の意見を聞いて終わりでは問題の解決につながらない」と述べ、裁判所全体の運用だけでなく、個別のケースについても経緯などを検証する必要性を指摘しました。
 そして、「大切な国民の財産が失われた。『原則として記録は残し、廃棄は例外にする』など、この機会に裁判の記録をどうするか根本的なところから考え直してほしい」と話していました。

 ◎上記事は[NHK]からの転載・引用です

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〈来栖の独白 2022.10.28 Fri.〉
 なぜ、廃棄したのか!! 信じられない愚挙・暴挙。こういう輩が、家裁には、いる。


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