京都アニメーション放火  リュックに刃物数本 41歳男の素性と恨み 2019/7/19

2019-07-19 | 身体・生命犯 社会

京都アニメーション放火”テロ犯”のリュックに刃物数本 41歳男の素性と恨み 
  dot. 2019.7.19 06:30週刊朝日  
 33人の犠牲者が出たアニメ制作会社「京都アニメーション」(京アニ)の放火事件。火をつけたとみられ、身柄を確保された男は、関東地方在住の41歳の男だった。所持品とされるリュックなどには、刃物が数本入っていたという。
 「10時半過ぎに、急にドーンという破裂音がして、びっくりして外をみたら煙があがり、火もみえた。近くに行くと、何人かの人が飛び出してきて路上に倒れこみ、動けなくなった人もいた。周辺の人がホースで水をかけていた」
 火災当時の様子について、近所の女性はそう話し、続けた。
 「中から出てきた女性は『男が急に入ってきて、バケツで油のようなものをかけてきた』『男が火をつけて、火事が起こった』『まだ中にたくさんの人がいるので、助けて』と興奮しながら話していた。しばらくして、2階から飛び降りたりする人もいた。飛びおりて、必死でビルから離れて、なんとか逃げようとしていたけど、火の手が激しくて、近寄れずなかなか助けにいけなかった」
 その後、消防車が来て消火活動を始めたが、なかなか火の手はおさまらず、周囲には焼け焦げたにおいが充満し、体調不良を訴える住民もいたという。
 「大やけどした人が号泣したり、放心状態になってたり、意識がない人に大声で呼びかけたり、もう地獄を見ているのかと思った」(先の女性)
 身柄を確保された男が、京アニで犯行に及ぶまでの様子について、ある捜査関係者はこう話す。
 「男は、京アニから800mほど離れたガソリンスタンドで携行缶2個にガソリンを入れ、台車を押しながら京アニに向かった。入り口近くで、缶からバケツのようなものに移し替えて、京アニの入り口ドアを開けてすぐにガソリンをまき、着火ライターのようなもので火を放った。何か大声で叫びながら、火をつけたとの話もある」
 火をつけた後に逃げた男を、京アニの関係者が追いかけ、駆けつけた警官に「犯人だ、火をつけた」などと伝え、犯行がわかったという。
 「男の持ち物は、携行缶の他に黒いリュック、カバンなど。リュックやかばんには刃物数本が入っており、先に数人を刺してから火をつけたとみられる」(先の捜査関係者)
 犯行直後の男の様子について、ある目撃者はこう話す。
 「火事だと大騒ぎなっていて、外に出ると赤いTシャツで顔がススだらけの男が道に横たわっていた。火事でやけどしたのかとホースで水をかけたが、何も言葉を発していなかった。シャツのおなか付近からは入れ墨が見えていた。髪はチリチリに焼けて、ズボン、Tシャツも焼けこげていた。両足の裏側も真っ赤になりやけどしていた」
 別の目撃者はこう話す。
 「男は道に寝そべり、ひざを曲げたまま立てなかった。警官や救急の人が抱えるように担架に乗せて運んでいった。意識はあったと思うが、十分な受け答えができているような感じでもなかった」。
 男はやけどを負っており、意識不明との情報もある。動機などについては詳しくはわかっていないが、警察関係者はこう話す。
 「身柄を拘束された男は、京アニの社員でも関係者でも、出入り業者でもない。男は2012年に茨城県内でコンビニに包丁を持って強盗に入り、逮捕され、服役。出所後は埼玉県に住んでいたようだ。いきなり京アニに入ってきて大声で叫び、灯油のようなものをまいて火をつけた。男のスボンに火がついて、かなりやけどしている。病院に搬送したが顔は黒く、興奮状態だった。犯行は認めていて、恨みがあると言っているが、詳しくはわからない」
 アニメ業界では、「ストーリーやキャラクターが似ている!」などと、言いがかりのようなことを言ってくるケースもよくあるという。
 京アニにも、よく脅迫めいたメールや電話があったといい、同社のサイトの掲示板にも、社員を殺すといった趣旨の書き込みがあったようだ。警察は、男が書き込んだものなのかどうか調べている。(本誌取材班)
 ※週刊朝日オンライン限定記事

   ◎上記事は[dot.]からの転載・引用です
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