奈良女児殺害事件 「 喪失感抱え12年」有山楓さんの父茂樹さん、手記 2016/11/17

2016-11-18 | 死刑/重刑/生命犯

奈良女児殺害 . 喪失感抱え12年…父の思い、手記に
 毎日新聞2016年11月17日 02時00分(最終更新 11月17日 02時00分)
 奈良市の小学1年生、有山楓(かえで)さん(当時7歳)が誘拐、殺害された事件から17日で12年となるのを前に、父茂樹さん(42)が奈良県警を通じて手記を寄せた。消えない苦しみを明かすとともに、犯罪被害者や遺族への支援が各地で広がっているのは「大きな支え」とつづった。全文は次の通り。【塩路佳子】
*「被害者支援、大きな支え」
 事件から12年がたちました。あの日の後悔・無念・悲しみの記憶は消えることなく、今でも頭の中を駆け巡ってきます。楽しかったことを思い出すにも必ず身元確認の時の表情が出てきます。そして通夜・葬儀の記憶が呼び戻されてきます。喪失感は、時間が解決してくれません。
 楓が生きていれば19歳になっていました。看護師の夢を追いかけていたのか、それとも新しい夢に向かっていたかもしれません。どんな未来でも楓は何事にも一生懸命に向き合っていたと思います。でも写真の楓は笑顔を見せてくれますが何も語りかけてくれません。突然奪われた娘の将来は戻ることなく、残された私たちも、楓のいない現実と向き合い生きていかなければなりません。
 各地で犯罪被害者・被害者遺族への支援も拡充されてきています。奈良県でも4月から支援条例が施行されました。毎日普通に過ごしていても時間が止まったままの日々、幾度となくよみがえる消えない記憶に苦しむ私たちには、大きな支えであると思います。地域のつながり、行政の取り組みなどがより広まり、子どもたちの笑顔の絶えない社会の実現を心より願います。

 ◎上記事は[毎日新聞]からの転載・引用です
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死刑執行、解決されぬ苦しみ - 奈良・女児誘拐殺人9年/両親が手記発表 (2013年11月17日 奈良新聞) 
奈良女児殺害事件から10年 有山楓さんの父親が手記「地域の安全を願う」/小林薫元死刑囚2013年2月執行
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「生き直そうとした小林薫さん(2013/2/21死刑執行)」 中道武美 FORUM90 2013.3.30 
望んだ「極刑」に揺れる心「奈良女児誘拐殺人」小林薫死刑囚 中日新聞 特報 2008/4/16 
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